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先ほど本屋で見かけて、
早速買ってみました。

分かっちゃいるけど。

目をつぶって支払い完了。

先日X1を試乗した際に「新５も乗りませんか」と
お誘いを受けて、少しだけ体験して参りました。
デザインは前モデルよりも攻撃的でなくなり、スッキリ。
しかし外から眺める大きさはやはり相当なものです。
ドアは極めて軽く、E46クーペの重く長いドアを思い出すと、
隔世の感がありますね。ここまで軽いと。
開閉音も最近のメルセデス同様、静かなものです。

内装はだいぶグレードアップしている印象。
iDriveで何から何まで設定できるのは便利な一方で、
何だかゲームに近い印象を受けます。

エンジンは例の3.0リッターパラレルツインターボをシングルにした新型。
気持ちよいフィーリングとパワーです。
エンジンを感じるときが一番BMWらしさを感じるとき。
それは変わらないのですが、その他の側面からE46にあった「濃密さ」が
随分と淡白になったなぁ、とつくづく思いました。

私はクルマの運転とは「身体感覚の延長」だと考えているので、
あまりに「脳の拡張」になり過ぎるのには違和感を覚えます。
BMWの「駆け抜ける歓び」は身体感覚を通じた歓びであって、
単なる脳内物質の分泌ではないのだろうな、と思っていたのですが、
新型535に乗ってみるとその辺りが分からなくなってしまいました。

確かに安楽でカッコも悪くなく、速いし豪華。
まったく非のうちどころがないクルマですね、新型５シリーズ。
でもあのネットリとした濃密な味が薄れてしまうのは何だか残念です。

ポルシェは行こうとしている線がまだ分かりやすい気がしますが、
BMWはどこを目指しているのかな。

みんカラばかり見ていたので、久々にcarviewの記事を読んでみた。
露骨にアウディのパブリシティが出ていて、ちょっと引く。

曰く「イケてる人はみんなアウディ」
http://www.carview.co.jp/magazine/special/2010/audi/

A8やA5スポーツバックなど、クルマは嫌いじゃないし、
縁があったら乗ってみたいとは思うけれど、
こうした臆面もないフレーズで自社の製品を語る姿勢には
正直にいって辟易とする。
もともと技術に立脚したブランドだと理解しているし、
どんなにファッション性が評価されても、
ずっと技術の話をしてくれた方がいい。
イケてるモノを探していた人がようやく見つけた密かな楽しみがアウディだったのではないのか。
イケてる人はみんなが乗っていないからアウディがイケてると思ったのではないのか。
新車販売は好調だと聞いているけれど、アウディがイケていた時代は
どうやら既に終わってしまったのではないかと思う。
イケてるモノがいつかイケてないモノになるのは自然の摂理なのだから。
フェラーリのようにそうした基準をひらりと超越できるのならいい。
でもどうなんだ、アウディ。

コーンズさまからのお誘い。
ありがたいことです。