tritonのブログ一覧

ポルセンからは何の連絡もない。
つまり、今マイ911がどういう状況か、
どんな修復が必要か、僕はまだ知らない。
一刻も早く帰ってきてほしい。
BMW320iのステアリングを握りながら、
ただそう思っている。

車に乗り込んだときのワクワク感や
心地よい緊張感。
ポルシェには不思議な存在感がある。
MTを選んだ僕は、最初は緊張の連続だった。
坂道発進や駐車場出口のスロープは恐怖だし、
交差点の右折でエンストすることも勿論。
それなりの時間を経た今では、
そうそうエンストすることもなくなったが、
では緊張感がないかと言われると、これがしっかりあるのだ。
何もかもが分かった訳ではないが、
ポルシェのスゴいところは、
そのスゴサを車自体が語りかけてくるところだ。

リモートキーが解除される音。
一回ウィンクしたその後点灯される室内灯。
しっかりしたドアノブの感触。
ドアが開く滑らかな感覚。
身体を滑り込ませるスポーツシートのフィット感。
キーシリンダーにキーを差し込んだときのハンドルロック解除音。
クラッチを踏み込む際の少しだけ固い感触。
キーを捻りセルが回り間髪を入れずに目覚める水平対抗6気筒。
シャーンという一瞬の吹け上がりとその後の振動。

これらの一連の時間が毎回の911とのスタート。
いつも同じなのに、なんとも濃厚で芳醇な時間。
あぁ、911はいいなぁ。

320iはよく走る。
ATも滑らか、エンジンも思いのほか力がある。
でも初めて乗った車なのに何の新鮮味も感じない。
それがこの車のスゴいところなのかな。
BMWについて書こうと思ったのに、
911について書いてしまった。
早く帰ってこい。

小雨のぱらつく中、
妻にお祝いしてもらいました。
近所の小さなフレンチ。
少し和食的で美味しかった。

ポルシェが帰ってきたら、
またどこかに行きたいなぁ。

例の追突で受けた被害修復のため、
マイ911は今日からポルセンに入庫です。
保険屋さんが用意した代車は、
E90型のBMW320iでした。

最初は335iクーペがあるような話だったのに、
結局はこの極めてフツーのお車に落ち着きました。
エンジンオブザイヤーの実力を試したかったのに。（笑）

んで、このE90初期の320ですが、
まぁ、特に何が不足なわけでもない。
でもやはり極く当たり前なセダンです。
という極く当たり前なことが分かりました。

911のドライビングインフォメーションの量と質になれてしまうと、
BMWが作っているといえども、万人向けのこのクルマでは、
なんか、手足を縛られて、猿ぐつわかまされて、
耳栓しながら運転しているような感覚になります。

これが同じセグメントとはいえ
もう一台所有しているC200とは全然違うのにも驚かされますね。
こっちは不自由感はあまりなくて、
どちらかと言えば、何もしなくていい快感の方が大きい。
定番モデルなら、やはりこっちがいいな、と思います。

あ、僕、BMW好きですよ。
911の前に乗っていたE46型の330Ciも大好きな愛車でした。
こっちは演出がうまく効いたなかなか劇場的なクルマでしたね。
911は演出ではなく、完全なノンフィクションです。

クルマ作りは、一軸ではなく多軸で行うのでしょうから、
フツーの人のためのフツーなクルマにするためには
インフォメーションなんか適当に遮断した方がいいのも分かります。
でもそれがあるのが普通の生活になってしまうと、
なくなったら不安だし寂しいし。
C200はこの辺りの料理の仕方がもう少し上手なのかな。

911が帰ってくるまで1週間以上あるみたいだし、
このクルマを通してBMWが考えるフツーを感じてみようと思います！

日曜日は伊豆スカイライン経由で箱根。
仙石原は秋の気配。

週末は家族と伊東に行ってきました。
宿の窓から見える海には、
海上自衛隊の艦船が一隻。
結構変わった形をしています。

艦首の番号からネットで調べてみると、
潜水艦救難母艦であることが分かりました。
どうやら真ん中にスペースがあって、
艦底から潜水艦を海に入れることができるみたい。

いやー、いろんな艦船があるものですね。
勉強になりました。
しかし改めてですが、機能に特化したデザインって
潔くてキレイだなと感じました。

形状は機能に従う。

ポルシェも同じ魅力を持っていますよね。（笑）