少年時代は、ペプシ一辺倒でした。大容量に近い300mLで50円という価格設定が素晴らしく、王冠の裏側に印字されていた数々の企画も楽しみでした。F1グッズ等、必死に集めていましたので、横綱級の盤石さがありました。わけても、この300mLという容量が絶妙で、少年のラッパ飲みに500mLは多過ぎるのですが、コカ・コーラの190mLでは満足できなかったのです。
先日、華やかなパッケージに惹かれ、久々にドクター・ペッパーを飲んでみました。思えば、瓶入りの仕様は、初体験でした。20種類のフルーツフレーバー入りであるのが印象的で、新味は美味しいと思いました。
ところが、調べてみると、これは新味ではなく、新包装デザインだったようです。年月をかけて改良が進められたのかもしれませんが、パッケージの印象で味まで変わったように感じてしまうとは驚きでした。戸惑いつつも、リピート買いをしてしまいました。
いろいろ調べてみると、ドクター・ペッパーの歴史は古く、米国で最古の炭酸飲料という話があります。開発の経緯も興味深く、120年以上も前に、米国人薬剤師のチャールズ・アルダートン氏によって考案されたそうです。数々の配合を好み、またそういう調製手技を得意とする職性が味によく表れていると思います。いかにも、化学専門家の発想です。耳かきのような銀色のスパーテルを片手に、分銅を使う精密天秤で何百、何千という試製品を評価していた実験光景が思い浮かびます。
コカ・コーラの製品であるため、マーケティング的には、既製品を脅かす存在にはなりにくく、営業もしづらい製品だと思います。ですが、なんらかの勝算を感じて、市場に再挑戦することを決めたのでしょう。過去50年間近く、パッケージデザインを変えることさえもしなかった本製品に期待しています。早く特定機能食品の適応を取得して欲しいです。
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2023/10/03 07:02:36