2000年頃までは、ラグビーのタックルでコートに烈しく倒れると、やかんに入った水をかけ、応急処置を行っていたのを思い出します。
高校時代の体育の授業で、強豪校でもないのに、何故か、ラグビーが採用されていて、プレーをしたことがありました。このときに、一度だけ、「魔法の水」の世話になりかけました。
密集したモールから抜け出し、独走態勢となって愉悦に浸っていました。ただ走り抜けるだけでは面白くありませんので、派手にトライしたあと、アメフト流のタッチダウンのアクションをしてみようかな、などと考えながら走っていました。
あと2mでトライというところで、突然、景色が180°変化した衝撃を今でもよく覚えています。一瞬、青空が見え、そのあと、意識が飛ぶほどではありませんが、ボーっとなってしまいました。親友のラグビー部員が悪戯心で本気のタックルを仕掛けてきたのでした。
こんなワイルドな競技は、自分には絶対無理だと思いました。しかも、ときどき手抜きができるサッカーとは違い、攻守は常に連続していて走り続けなければなりません。刹那に、ラグビーに対するリスペクトが生まれました。
「魔法の水」は、辛うじて免れました。今では、これとは、別の「魔法の水」を好んでいます。超高級ではないくらいの一流イタリアンレストランで出てくる水です。何故か、この色付きの瓶に入っていると、水道水でも異様に美味しく感じてしまいます。効果の錯覚という部分では、ラグビーのそれと共通しているのかもしれません。
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2023/11/03 08:00:20