実録「どぶろっく」 5

人気漫才コンビ「どぶろっく」の実録版です。代表的なネタに、「もしかしてだけど」があります。――コンビニの美人店員が、指を立てながら札を数えていたんだ。もしかしてだけど、指輪がないことを俺にアピールしているじゃないの～。
この路線の話が、軽快なメロディとともに続いていきます。

自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
――菊池桃子さんのデビュー30周年コンサートでは、時間的余裕があったためか、MCの時間が長くありました。自慢の二の腕を見せてくれたほか、デビュー直後の裏話やラ・ムー時代の苦悩など、会場でなければ絶対に知り得ない本物の秘話を聞けて、楽しめました。
コンサートが終盤に差し掛かると、桃子さんが会場に向かって、話しかけました。
「皆さんの前でこうして歌えることを幸せに思います」
言葉の抑揚と表情から、このあと、「次が最後の曲になります」という流れになるのを誰もが察知していました。とても寂しいときを迎えていました。
ここで、勇気あるファンが声を上げました。「ずっとやろうよ!」というかなりよく通る声でした。
桃子さんは、親切に反応し、ちょっとしたやりとりが生まれました。
「ずっと、っていつまでですかあ?」
「オールナイト」
「えーっ、それは無理だよう」
実録は、以上です。

ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、桃子さんは、一晩中俺と過ごしたくて、オールナイトの誘いを断ったんじゃないの～。


ステージ上のMCも上手で、Dancing all nightしたい気分になるキュートさがあふれていました。