自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
「青春ファンタジア菊池桃子あなたと星の上で」は、1985年から約3年半続いたニッポン放送の人気ラジオ番組でした。当時、高校生だった桃子さんは、制服姿のままラジオ局入りをしており、同時期に同局への出入りが多かった谷村新司やアルフィーとよく雑談をしていたそうです。
谷村氏は、山口百恵に「いい日旅立ち」を、高見沢氏は、小泉今日子へ「木枯らしに抱かれて」を提供しました。1985年の頃の桃子さんは、武道館に2万2千人を集めたスーパーアイドルでしたので、音楽界の慣習や事務所の規制がなければ、素晴らしい曲を歌わせてもらえたことでしょう。
さる12/24、「青春ファンタジア菊池桃子あなたと星の上で2024」が開催され、実際の電波に乗っていませんが、当時のラジオを再現する公開録音のような企画がありました。ファンクラブ枠の2列めで、桃子さんを思いきりガン見してきました。
身の危険を感じるレベルで美しかったです。顔立ちが整い過ぎて、人間ではないと思いました。この世のものとは思えない美しさという形容は理に適っており、妖怪としか思えませんでした。
後半からは、コンサート形式になり、懐かしいヒット曲をたくさん披露してくれました。定番曲でウォームアップを終えると、会場も熱気を帯びてきていました。
ここで、小休止のMCが入りました。
「では、皆さん、クリスマスソングを2曲続けて歌いますね」
刹那に、周章狼狽しました。1曲は、「雪に書いたラブレター」だと直ぐに分かったのですが、もう一曲がまったく思い浮かびません。ファンクラブ枠のプレミアシートにいながら、恥をかくことになってしまいます。
答えが見つからないまま、イントロが始まってしまいました。
「ゴメンね、桃ちゃん、この曲知らないよ」とステージから視線を外しました。
「いや、待てよ。この曲って」
驚きました。Wham! の「Last Christmas」を熱唱し始めたのでした。ジョージ・マイケルが聴いたら、拍手喝采だったでしょう。世界中でカバーされている名曲ですが、女性シンガーは少ないのです。しかも独特の声質で、曲調と見事に合っていました。
曲を聴いていると、このときの自分の心境に合致する部分が多くて驚きました。
――I gave you my heart
「入口にあったファンレター用のカードに心を込めたメッセージを書いて係員に提出したよ」
――But the very next day You gave it away
「まさか、無感動で読み捨てたりしてないよね」
――Tell me, baby, do you recognize me?
「ステージから見たら、俺なんて、その他大勢の小さな存在だよな」
――It doesn’t surprise me
「俺の姿なんて分からなくて、当然さ。ファンは、そういう存在なんだよ」
――I keep my distance But you still catch my eye
「5mって近くて遠いんだよね。この距離が、生涯縮まらないのを知っているのに、君の瞳を追い続けてしまう」
見事な熱唱に拍手喝采しました。
こんな難しい曲を公式イベントで披露するなんて、並大抵の努力ではなかったと思うのです。ファンに対する「心」を感じました。――有難う、桃子さん。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、入場時の「紙に書いたラブレター」に感動して、WHAM!を歌うことにしたんじゃないの~。
入場特典の記念品は、懐かしいブロマイドでした。写真立て付きでした。
好きさ、痺れるほど。
好きさ、悔しいほど。
Posted at 2024/12/29 08:12:14 | |
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