Sam’s Detailing SNOW FOAM LANCE デモで、Autoにやれば、あなたも分かる、そのうちに。
車がきれいになればいいという価値観においては、スノーフォームランスは何でもいいのではないかと思います。ですが、事実として、多くの洗車愛好家は、有名ブランド品に移行し、何でもいいとは発言しなくなります。泡の質や調整能力が圧倒的に違うからでしょう。
私自身もそうでした。国際的な評価が高いMTM Hydro PF22.2を使用し、その性能に畏怖の念を抱きました。さすがイタリア製の名機だという実感が濃かったです。
MTMの故障により、緊急で購入したのが、Sam’s Detailingでした。「Autoglymポーラーブラスターキャノン」及び「SPASHANフォームキャノン」と酷似しており、OEMの兼ね合いで、実質は、同一の製品である可能性が高いものと思われます。
MTMが当時の世界最高峰のイメージでしたので、Sam’s Detailingの名入れでごまかしている二流品へ流れていく感覚でした。最初の使用前に、内部をスパナでこじ開け、小さなオリフィスを交換する作業があるのですが、これが驚くほど固く、呆れてしまいました。7,000円も安いんだから仕方ないよな、と自分を慰めました。たとえるなら、なにもかも敵わないなと感じてしまう隣のおしゃれなお姉さんを見つめる少女のような心境でした。製品としての歴史が違い過ぎると思いました。
ところが、使用を開始すると、評価が一変しました。今、両者を自由に選べる状態にあったとすれば、間違いなくSam’s Detailing製を使用します。
思えば、起業前のSamは、ガレージにこもり、独自のスノーフォームシャンプーの開発に勤しんでいたといいます。二級品のランスに自分の名入れをするはずがありません。
性能的には、少ない液量で車全体を覆うことができる点が大きなメリットです。Sam’s Detailingでは、瓶に薬液を400mL入れておけば、ほぼ車1台をカバーできます。500mLなら、泡をかなり分厚くでき、600mLだと余り過ぎて、処置に困ります。
一方のMTMでは、最低600mLを要していた記憶があります。各メーカーは、この値を公表していませんので、購入してからでないと把握できない性能です。スノーフォームシャンプーの消費量が無駄に多くなることで、財布だけでなく心にも苦痛が生まれると思います。
意外と知られていない特性として、瓶が広口であることが重要です。充填から使用後の洗浄まで操作が圧倒的に楽になります。特に、洗浄の利便性は重要です。最低3回は、水ですすぎ洗いを行い、さらに水でフラッシング(薬液のない状態での空噴霧)しますので、広口の恩恵を強く感じます。つい最近、MTMも広口瓶に改良されました。
MTMよりも劣っているのは、泡の吐出する向きを変えられないことでしょう。その機能が必要なのかどうかには疑問がありますが、変えられる機種がある以上は、減点要素になってしまいます。
3年前の時点では、スノーフォームは、珍しい泡洗車というパフォーマンス的な要素が多分にありました。最近は、かなり情勢の変化が見られ、使用できる洗剤が豊富になりました。汚れ具合に応じてpHを使い分ける等の戦略も増え、重要性を増してきています。以前は、1回の洗車に1回だけしか出番がなかったのですが、今は、最低2回は使用しています。
最後に記したいのは、ケルヒャーK2級の高圧洗浄機と接続した場合の設計上のメリットです。本機では、予め用意した薬液が約20倍に希釈されます。原液50mLを全量500mL(10倍希釈)にして瓶に入れると、それがさらに20倍薄まり、車体へ200倍希釈液となって降り注ぎます。この数値は、実験的に立証もしました。洗車研究のうえで、この「20倍薄まる」数値が重要で、覚えやすいのがいいです。新しい使用法を考案する過程でシミュレーションするのにあたり、「20」という数値がとても役に立っています。一例として、5倍希釈液500mLをスノーフォームすると、車体には100倍希釈液10Lとなって付着します。100倍で効く性質のものかどうかを考えることになります。
▼関連情報
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定価 | 12,680 円 |
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購入価格 | 12,680 円 |
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入手ルート | ネットショッピング(その他) |
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