ながら洗車スノーシャンプー350mL 通いるね、ノッてるね。  

本製品は、増田凌代表の「野望」を抱きながら、開発されました。それは、世界の名品をモデルにし、性能面でそこを目指すことでした。開発過程は、YouTubeで報告されており、日本一楽しく洗車できる製品に作り上げることがスローガンになっていました。上市後には、製品ラベルにその決意が記されています。
開発段階での最終選考に残った海外製品は、3つで、英国の2社「Sam’s Detailing」「Garage Therapy」及びドイツの「Nanolex」でした。ここから最初に脱落したのが、「Sam’s Detailing」となりました。突出したレベルの滑沢性と表裏一体になってしまう泡切れの悪さが、大きな減点要因になっていました。滑沢性が欲しい場合には、そのケースだけ濃い濃度で使用すればよいとの考えに傾いたものと思われます。
最終的には、「Nanolex」の総合力が高く評価され、泡立ちと泡切れを両立させる設計を目指すことになりました。また、香り付けは、日本の洗車文化に必ずしも馴染まないとの判断から、軽いナチュラルなものに落ち着きました。今どきのセントラル的な処方となり、特徴は薄いけれど妙な癖がない、革新性は低いけれど欠点も少ない扱いやすさと総合力で勝負するタイプです。
日本製では珍しい高濃度タイプになっており、標準が1,000～2,000倍希釈となっています。原液5mLで、シャンプー液が5～10L作れてしまいます。350mL使い切るのに、70回も洗車できてしまうわけです。滑沢性重視で250倍くらいが好きな私でも、20回近く使用できます。
濃度を高くし、総量をやや少なめの350mLにしたのは、市場に対する本気の挑戦状だと思います。シュアラスターの定番品との比較で、それは明らかです。
▼カーシャンプー1000
希釈倍率:80倍
充填量:1000mL（シャンプー液として80L分）
1回使用量:原液50～100mL（シャンプー液として4～8L）
定価:1,100円（実用単価として、1回あたり55～110円）
▼スノーシャンプー
希釈倍率:1,000～2,000倍
充填量:350mL（シャンプー液として350～700L分）
1回使用量:原液2～8mL（シャンプー液として4～8L）
定価:1,560円（実用単価として、1回あたり9～36円）

総じて、本製品は、私のように250～500倍希釈で使用する滑沢性重視のユーザーから、1,000倍希釈付近の泡切れ重視派までをカバーしています。さらには、2,000倍希釈でコスパを追及したい方も満足できそうな処方設計です。
洗車頻度が年間10回未満の場合、とても使いきれませんが、そこには別の思惑が仕込まれているのを感じます。洗車がゴルフやキャンプのようにメジャーな趣味になれば、きっと毎週のように洗車したくなるはずだという同社の願いが込められているのでしょう。YouTubeでの情報発信は、世界的に見てもほかに類のない画期的成功を収めています。洗車通の愛用者も増え、今ノッてる勢いが続いています。

▼YouTubeチャンネル登録者数上位ランキング（単位:万人）
1 Chemical Guys 91.7
2 AutoFinesse 22.7
3 NAGARA CARWASH 15.2★
4 Meguiar's 13.9
5 Adam's Polishes 9.5
6 Sam’s Detailing 5.8
7 Griot's Garage 3.8
8 Soft99 3.6
9 Tershine 3.5
10 SPASHAN 3.2
<注>独自調査のため、信頼性は参考程度です。

▼関連情報
https://minkara.carview.co.jp/userid/3429014/car/3506512/8004705/note.aspx
http://minkara.carview.co.jp/userid/3429014/car/3506512/13162924/parts.aspx
http://minkara.carview.co.jp/userid/3429014/car/3506512/13155881/parts.aspx
http://minkara.carview.co.jp/userid/3429014/car/3506512/13154813/parts.aspx
https://minkara.carview.co.jp/userid/3429014/car/3506512/7616485/note.aspx