Sam’s Detailing SHAMPOO等 たぶんもうすぐ泡も止んで、二人たそがれ。  

洗車には、思考の偏りによる落とし穴という意味で、ピットフォール（Pitfall）があると感じています。
自験例を一つ記します。あるとき、非常に優秀なコンパウンドを見つけ、夢中になって磨いていました。小傷は完全に消えたのですが、オーロラマークが残り、かえって目立つようになってしまいました。最終的には、リカバリできたのですが、割と陥りやすいミスです。傷を消したいという単一の思考に囚われてしまったのが、ピットフォールに陥った原因でした。
最近、洗車用シャンプーに重大なピットフォールがあるのではないか、と感じています。近年、泡切れの良さを強調する製品が増えてきました。私もいくつか使用中です。水の流れに乗って、あっという間に泡が消えていきますので、ノーストレスですすぎができます。
果たして、肉眼でたやすく見える泡が消せたら、成分も消えたと判断してよいのか。――ここに疑念があります。添加剤等が残留している可能性もいくらか考慮すべきなのではないかと思うのです。泡切れの悪いシャンプーに比べて、大幅に時間を短縮できている場合には、怪しいかもしれません。
Sam’s Detailing等、泡切れが悪いシャンプーを多数使用してきた立場から得られた、いくつかの知見があります。車には、構造上、成分残りが生じやすい部位があります。ルーフレールが好例で、ここへの残留は、シャンプーのせいではなく、手技の問題です。
泡立ちの良さは、泡切れの悪さに影響している場合が多いのですが、泡が流れていく途中で、再度泡立ちながら流れていきます。しかし、結果的には、しっかりと添加剤まで流れ落とせている可能性が高いです。
一番信ぴょう性が高いのは、泡切れの良いシャンプーを使用し、泡切れが悪い製品並みに時間をかけてすすぐことなのではないかと推察しています。すすぎが迅速に進行しないのは、ときにストレスとなりますが、水量増加や時間が遷延することは、車体のためには、必ずしも悪いことばかりではないのではないか、とも考え始めているところです。

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