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スクープといっても、←ヒュンダイのスクープ（S coupe）のことではない（こんなクルマがあることすら知らんかった）。

先日、パナメーラの公式フォトが流れたが、ちょうど同時期、911の次期モデル（998？）のスクープフォトが出回ってた。→コチラ

997/2発表以前はポルシェに執着がなかったんで知らなかったが、発表後ににわか911フリークになってネット上でもいろいろみてたところ、997/2も発表の2年近く前から新ボティにちょっと偽装を施しただけで公道/ニュルテストをやってて、その姿がスクープされてたようだ。そして、スクープフォトのマンマの格好で997/2はデビューした。

以前に出回った998のスクープフォトは997/2ボティのままトレッドを広げただけだったので、998新ボティのフォトは、オイラが知る限りコレが初めて。
997/2の購入を検討している者にとって、998がどうなるかは非常な関心事である。997/2の例によると、998も概ねこのスクープフォトのままでデビューするだろう。
そこで、自分なりに分析してみる。

■次期モデルはV8ミッド？てな噂もあったが、ホイールベース短い・リヤオーバーハング長いんで、998ではF6リア置き継続のようだ。そりゃそうだ。直噴・PDK出したばっかりだ。役モノ（GT3・ターボ等）以外は、主要メカは997/2をそのまんまキャリーオーバーするだろう。

■一部では丸目廃止→カレラGT以降のボクスター・ケイマン・カイエン・パナメーラと共通イメージの目になるかもと言われていたが、丸目継続のようだ。

■目が離れたような気がする。トレッド拡大分がボディではフェンダー部のボリュームアップではなく車体中央部に反映され（←適切な表現がみつからない…）ヘッドライト間が広がっているのかな。自分的にはちょっと離れ過ぎてる。997のバランスがベストだと思っているんで。
（ただし本当に目が離れたかは不明。自分の錯覚かも知れん）

■リア部の大掛かりな偽装は、何か入ってるんだろう。おそらくはパナメーラのような「せり上がって広がる超合金ロボチックな羽」ではなかろうか。

■ドアミラーの取付け位置がウィンドウ前端からドアに変わった。自分的にはどっちでもいい。

■最も重要な顔つきの変化はいかに。このスクープフォトを見る限り、ボンネットのラインがバンパー下のインテーク部の切り欠き形状とシンクロするようだ。すなわち、ボディ中央部に大きなＶ字ラインができ、そのバンパー下両脇に、Ｖ字ラインに呼応したラジエターインテークが開く。先日発表されたマイチェン後のケイマンのように。

しかし、オイラはこの顔つきがキライだ。このＶ字ラインが耐えられない。もともと、ロールスやアストンのようにブランドのアイデンティティとなっている場合を除き、無駄に大口が開いていて、しかも切り欠き＆バンパーの造形・インテークのカタチが技巧的なものはスキじゃない。


てことで、どうやら、997/2を買っちゃったとしても、「しまった～ 998のほうがずっとカッコイイやんけ～」ということはなさそうである。

ENGINE 2009年1月号
巻頭特集「スポーツカーの絶対、ポルシェ911！」

今年6月に997/2が発表されて以降、ほぼ全てのクルマ雑誌に997の記事が載ってた。でも、これまで1冊も買わなかった。だって、911専門誌も含めて、みんな内容が薄過ぎ。carviewやwebCG等のネットで得られる情報とかわりゃしない（Rennsportの生沢徹の話とLE VOLANTの佐藤琢磨がモナコで997とFIAT500ABARTHを乗り較べる記事はちょっと興味をひいたが）。

ここにきてようやく、ポルシェジャパンに997/2の広報車が揃ったらしい。
911に妙に肩入れしているENGINEは、44ページもの大特集。買ってきました。

うん。やっぱりENGINEは深いというか、編集方針が自分に合うというか、読んでてオモシロイ。吉田匠氏と清水和夫氏とスズキ編集長の座談もいいし、鈴木亜久里のインプレッションもよかったし、何よりもワルター・ロールの話がとても興味深かった。

ここしばらく、「やっぱり一千ウン百万円のクルマを買っちゃうのもなんだかなぁ（世界恐慌のあおりを受けてちょっと含み損があるし）」「あのクルマもいいなぁ… お値段1/3～1/4だし」と弱気なコトを考えてたけど、やっぱり911は、プロダクトとして別格だなぁと感化された。

でも、この本の一番の収穫は、日産が86～87年頃にグループC用のツインクラッチミッションを自前？で開発してたって話。トヨタ・ジャガー・メルセデスも開発してたのかな。結局グループC消滅までワークスポルシェ以外はドコも使わなかったけど。

997/2を買うとしても、早くてMY10と考えている。PDK＆直噴の熟成を待ちたいし、ユーロ安が続けば価格も多少は安くなるだろうし。
なので、先週末はPCで何とかフェアをやるとのDMがきてたが、今PCに行っても仕方ないし、ノベルティのフリースブランケットもショボいし、行くつもりはなかった。これまで3回PCに行ったが、まともに相手にされてない感があって、決して居心地がいいところではなかったし。

ところが、日曜朝、PCから家に℡がかかってきた。「フェアやってますので是非お越しを」とのこと。
ほお。営業℡をする＆ウチにまで営業℡してくるとは、やっぱりポルシェをはじめとする高額車は売れてないんだなぁ、サブプライム＆リーマンショックは深刻なんだなぁと。


てことで、わざわざ℡もらったんで行ってきたが…　客少ない。営業＆サービス5～6人が建物外で手持ち無沙汰そうに待機（雑談）してた。

担当営業さんは、ようやくウチらの名前を覚えてくれたようだ。少し話をしてきた。その備忘録。



■MY10の受注は来年7月から。早ければ9月生産・11月納車。

■（今後名古屋or一宮でクリームホワイトの個体が入庫したら見せてほしいと頼んだところ）
現在のところクリームホワイトの発注は1台もないし、経験上、おそらく今後もないと思う。キャララホワイトとあまり変わらないカラーに40万円以上も払うお客さんはいない。その分を内装オプ等に回す人が多い。

■モデルイヤーが変わると設定色の変更もある。現在はスペシャルカラーのクリームホワイトがキャララホワイトに替わってスタンダードカラーになる可能性もあるし、スペシャルカラーからも外れてしまう可能性もある。

■黒ホイールについて、メーカーオプでは19inch（除ターボホイール）しか塗れない。

■ディーラーがお願いしている板金屋にホイール塗装を発注することは可能。綺麗に塗ってくれる。ただし、しばらく乗ってから塗装をすると油などの影響でうまく色がのらないことがあるので、納車前or直後に塗るのがよい。

■ホイール塗装は4本で16万円くらいだったか。ただし、リムを塗装せずに残すなら、マスキング等の手間がかかるので高くなる。事前に（発注前に）板金屋に見積もりを出してもらう。

■ブレーキキャリパーの塗装も4本で16万円くらいか。ホイールはブレーキダストで汚れるが、キャリパーは案外汚れない。

さてさて。いよいよ乗ってみた。

その前の週末にもPCへ行ったが、新911のデビューフェアということで、コインケース狙いの人（じゃあない人も多いだろうが）でゴッタがえしていて、試乗できなかった。

しかし、あんな安っぽいコインケース、ほしいか？　我が家では即行燃えないゴミになったが。捨てるぐらいなら貰うな！とも思うが、さすがにPCの受付で「そんなもんイラン」というのも感じ悪いかなって思って。


そんなわけで、今週末に試乗をお願いしていた。
PCはガラガラ。客が一人もいないし、営業マンも一人のみ。コインケースの威力をまざまざと見せ付けられた（違？）。

試乗車は、黒の素カレラ・18inch素カレラホイール・赤内装。



うん。黒もいいねぇ（ソリッドかバサルトか確認し忘れたが）。締まって見える。素カレラホイールも馴染んでた。でもやっぱり、ボディが黒ならホイールも黒に挑戦したいが。
そして、フロントの造形が、997前期型より後期型のほうが遥かによくなったなぁ（自分比）と再確認。

お尻も、相変わらずステキ。



でもやはり、フロントはともかくリヤは、濃い色より明るい色のほうが、フクヨカでありながら引き締まったヒップが引き立つような気がする。

内装は真っ赤。確か70～80万円のエクストラが必要。



赤い内装も、それはそれでよいとは思うが、高いお金払って真っ赤にするこたぁないと思った。例えばマセラティなどは、赤内装でも、もっと上品にまとめる。でもポルシェは、なんだかベターッと赤くなってしまう。ま、無難に黒内装でいいかな。

さて、肝心な走り。
クルマに関する細やかな感受性など持ち合わせていないし経験値も乏しいけど、一応リポート。



まず最も気になるPDK。

これはスゴイ！！　いやほんとうに。

まず、極低速でもギクシャク感なし。以前乗ったアルファ159のセレスピードとは雲泥。遥かにスムース。PDKとロボタイズドMTでは（オイラの理解では）極低速では機構的に優劣はないはずなのに。

そして、加速。本当に切れ目がない。変速ショックもない。注意してないとシフトアップしたのに気づかない。気づくと既に7速に入ってる。スゴイ。まさにVVVFインバータの電車の加速感。

一度でもPDKに乗ってしまうと、どんなに19inchを履いた159TIがカッコよくてお買い得で4ドアなので子どもができてもOKでも、あの違和感たっぷりのセレスピードは絶対ムリ。

そして。

RRの加速感は初体験。
ちょっと踏むと、リヤのエンジンとトランスアクスルとタイヤが一体となってボディをズーン！と押し出すようなトラクション感あり。

都市高のキツい90度ターンでは、リヤにエンジンがあることを感じる。オーバーステア、とまで明確には分からないが、とってもナチュラルなS2000のハンドリングとは違う。やはりRRは今まで乗ってきたクルマとは別物。慣れるまではムリしちゃいけない感あり。

いずれにしても、自分あまり飛ばすほうではないし、15年落ち140psの850の動力性能に不満を持ってない（床まで踏めば十分速い）くらいだから、素カレラ3.6でも十分過ぎる。

エンジン音は、踏まない限りとっても静か。静かで結構。PSESなんてイラン。

乗り心地は、おそらくPASMのノーマル設定だったと思うが、快適。S2000よりソフト。

あと、クローズ状態のS2000よりずっと視界がいい。

総じて、S2000より普通のクルマ。


てな感じでした。
シトロエンC6は、試乗する前は買う気マンマンだったのに、試乗したら萎えちゃった。
997後期型は、特にPDKのデキの秀逸さから、よりほしい気持ちが膨らみました。



ただし、これまで、試乗してみて最も感動したのは初代プリウス。従前の「自動車」の概念があてはまらないと思った。今回、初体験の997に初代プリウスほどの感動はなかった。ま、97年デビューの初代プリウスは、結果的に世界を10年以上リードしていたわけなんで、そこは仕方がないかと。

いってきました Porsche Exclusive Preview 2009＠マリオットアソシア16Fボールルーム。

想い焦がれた997後期型といよいよ御対面。




置いてあったのは997後期型は３色３台。
まずはアクアブルー（新色）のカレラS。



この青、なかなかよかった。コンフィグでは発色悪かったが、実写は程よく明るくて程よく深みがあっていい色。
ただし、15年・20年乗ることを前提とすると、そのうち飽きかくるような気がする。
相方の現所有車S2000と同じような色ってこともマイナス。
あと、このアクアブルーに19inchターボホイールは似合ってないと思う。

次。ルビーレッドの素カレラ。



この赤、かなりよかった！
ルビーレッドといいながら、日本人の感性には朱色に近く感じる。
ただし、朱色がかっているといっても、光沢と深みと落着きを兼ね備えた、上品な赤。
ボディーカラー考②で「911に赤は似合わないんじゃ」と書いたし、吉田匠氏もみんカラのブログで「911に赤はイマイチ似合わないかと思っていた」とおっしゃってた。
でも、やっぱりガーズレッドは似合わないと思ってるけど、ルビーレッドはかなりイイ！と感じた。



911は、やはりこの角度からが最も美しい。このふくよかながらも引き締まったオシリ、超スキスキ。


次。キャララホワイトのＳカブリオレ。



う～ん…　改めてしっかり見ても、やっぱりキャララホワイトは「メチャメチャ磨き込んだカローラバンの白」に感じる。


この３色だったらルビーレッドがよかったなぁ。
ただし、いくら幾分落ち着いた赤とはいえ、自分、「赤いボルシェ」に乗るキャラにはほど遠いし…
いずれにしても、ボディカラーを最終的に決める前に、現在本命のクリームホワイトおよびシルバー系の実車を確認してみる必要あり。

あと。

素カレラ用18inchホイール（新作）、写真見てなかなかいいだろうなぁと思ってたが、実際見て、結構よかった。



サイバーっぽさとクラシカル感が程よくミックスされてるし、立体感もあるし。
コンフィグ画面上では19inchの各ホイールに比べて足元の印象がかなり貧弱になるのを気にしていたが、実写を見ると、ほとんど気にならなかった。

これに対して、シルバー系に似合うんじゃと思ってた19inchカレラSホイール（新作）はガッカリだった。



なんだか、立体感に乏しく、表面仕上げも中途半端で、なんだかお値打ちオートバックスオリジナルホイールみたいな印象。


てことで、ホイールは素カレラ用18inchで十分かもしれん。
ただし、いち早く997後期型をいじれた海外のコンフィグでは、素カレラ用18inchホイールは黒く塗れないんだなぁ…
メーカーオプでは無理ても、PCで頼めば塗ってくれるのかな。
塗ってくれるとしても、リムだけ金属地肌を残したいが、それが難しそうな造形という点も問題か。