S2000とメガーヌRSとの2ショットを撮ったあと、すぐ隣にあるメルセデス・ベンツのショールームに。
いやぁ、客がいない。大ヤナセの地域旗艦店ながら、日曜の夕方に商談中の客が皆無。大丈夫かねメルセデス。
CクラスがコンプレッサーからCGIに切り替わる直前だったとはいえ、Eクラスだって新型販売開始からそれほど経ってないのに。同系列のアウディショールームの盛況さとは雲泥。ヤナセのベンツは訪問営業の比率がまだ高いんかな。それにしても地域旗艦店ゆえショールームが広大なので、人気のなさが際立つ。
さて。一応、目当てはCクラスワゴン。もう時間も遅かったので試乗はしてないが、展示されてた右ハンドルのCクラスセダンの運転席に座ってみた。
運転席に座る。ハンドルを握るべく両手を前に出す。ハンドルを握ろうとするが、そこにハンドルがない。あれ? ハンドルが左(車体中央方向)にオフセットされてる気がする。丁度ステアリングホイールの握り部分くらいだから2.5cm〜3cmくらいか。座り方が悪かったかな、と思ってもう一度座り直して両手を前に出すが、やっぱりそこにハンドルがない。
とっても気になる。不快。
欧米の左ハンドルのクルマを無理に右ハンドルにした場合、ドラポジが崩れるのはよくあること。しかしそれは多くの場合ペダルのオフセットの問題(右前輪が邪魔になり十分なペダルスペースが確保できない等)であり、ハンドルのオフセットという話はあまり聞いたことがない。
それに、ベンツは古くから右ハンドルを導入しており、ベンツの右ハンのドラポジは問題ないという評判。
試しに左ハンドルのEクラスの運転席に座ってみたが、やっぱり車体中央側にちょっとオフセットされてる気がする。あれ? 右ハンドル固有の問題ではない?
暇すぎてデート中かのように楽しげにくっちゃべってるオジサン&オネーサンに訊いてみる。
H「ハンドルが中央側にオフセットされてる気がするんですが…」
D「ハイ?」
H「いや、運転席に座ってみると、身体の中央にハンドルがなくて、車体中央側に寄ってる気がするんですが…」
D「はい。最近のメルセデスは、ドライバーが車体中央方向にやや斜めに向くようになっています」
H「それは、スペース上の制約ではなくてメルセデスの哲学的な理由ですか」
D「人間工学や安全上の理由によるものだと思います」
とのこと。なるほど、カタログ末尾の三面図をよくみると、確かにステアリングシャフト自体が斜めになってる。その延長線上にヘッドレストがある感じ。
しかし、シートはそれほど斜め向いていないような。そして少なくとも私は、自然に前を向いて座るとどうしても身体の中央にハンドルがこない。それが不快。さらに、ステアリングとシート、すなわちドライバーの身体をを車体中央側に向かせることにより人間工学・安全性にどのようなメリットがあるのか、不快感を超えるメリットがあるのか、全く不明。街中には無数の新しいメルセデスが走ってるが、オーナーさんはハンドルのオフセットは気にならないのかな?
というわけで、もともとウチの相方は現行メルセデスに全く興味がないようではあったが、今回、運転席に座ってみただけで、当家のクルマの選択肢としてはメルセデスは完全に消えた。
Posted at 2010/02/13 14:07:17 | |
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試乗 | クルマ