shibamata911のブログ一覧

昨日はもう一台スペシャルなクルマと出会えた。何やら怪しげなミゼット２かと思ったが、何と！BMWのイセッタ300であった。もちろん見るのは初めてであり、GT2とは違った意味で感動した。ファッショナブルなオーナーさんにお話を伺うと、「走行中にマフラーが落ちた」とのことｗ。しばし眺めさせていただき、写真を撮らせていただいた。２ストのバイクのような音を立て、あくまでもゆっくりと走り去っていったその姿が忘れられない。

Guccio-Gucciさんさんのリクエストにお応えして、私のドライビングシューズを紹介しよう。まだポルシェが納車にもなっていない頃、三越のヴィトンへ職場で履くスリッパを見に行ったのだが、「ポルシェに乗るんだったらドライビングシューズが必要だよな」と勝手に思いこみ、これを手に取って見ていた。私的にはもう少しさりげない方が良かったが、いつも付いてくれる担当の方に「これを履きこなしてこそ本当のお洒落ですよ」と殺し文句を言われ、スリッパとともにあえなく購入ｗ。履き心地は最高で、素足で履くとこれがまた気持ちいいのである。ターボホイールとともに履きこなせているかどうかはわからないが、まずは足元から固めているこの私である。

私がこれの存在を知ったのはたしか大学受験の頃、寝食を共にしていた先輩から教わった。『桜木町からちょっと歩くけど、レンガ造りの倉庫があって人も殆ど来ないしとっておきの場所だぜ！』と。当時車を持たない私はカメラ片手に電車を乗り継ぎそこへ行った。ようやくたどり着いたそこはまるで異次元の世界。いくつか時をタイムスリップしたような錯覚に陥った。倉庫の敷地内には誰もおらず、カメラを携えた私がぽつんとひとり。レンガには所々落書きがあり、雑草が生い茂り、背筋が寒くなるような恐怖感さえ覚えた。例えて言えば、刑事ドラマに於いて麻薬の取引が行われ、駆け付けた捜査員たちと銃撃戦がくりひろげられ、最後は銃弾をフトモモに一発浴びた松田優作が麻薬シンジケートのボスを逮捕する…なんてシーンが相応しい場所であった。それが今では横浜を代表する観光スポットとなっており、休日のパーキングはいつも車が長蛇の列をなしている。私的にはキレイにリメイクされた現在の赤レンガ倉庫より、血だらけの松田優作が似合う昔の赤レンガ倉庫の方が好きであった。移ろいゆく時の中で保ち続けることの大切さ、そして難しさを、数年ぶりに訪れた思い出の地で感じた。