

ウインチのアンカーをとれない場合に地面に突き刺してアンカーにするグラウンドアンカー。
困った時にあったらすごく助かると思う。
けど、そんな機会はなかなか無いし、こんなもん常に車に積んで置きたいかと言われれば、ぜったいNO。
ただ興味はあるのよね、四駆と溶接と古典物理の融合体。
もし折り畳み式で小さく作れれば自作してみても面白いかもしれない…。
地面に何本もペグを打ってアンカーにするタイプもあるのだけど、そういうのは締まっている地面でないと効かないので、想定は泥や砂として面で食い込むタイプを考える。
まずは市場調査をして市販品がどんな理論で作られているのか調べる。
とりあえず通販…やっぱ高けぇな…。
どうもこのタイプが主流っぽい。
自作してる人もいた。まあ鉄工ができればチャレンジしてみたくなるくらいのものだよね。
こんなタイプもあった。
ここでふと疑問。
先っちょの喰い込む部分の角度があんがいみんな浅い。
抵抗を最大限にするには、例えばスペアタイヤを埋める時でもそうだけど、
引かれる方向に対して直交する角度がいいはず。
引かれる力で地面に突き刺さらないといけないので、さすがに直交はむりだけど、さすがに角度が浅すぎないか?
と思って、図を描いてみる。
写真から寸法と角度を算出するのがめんどうだなと思っていたら、アメリカ製の大手のメーカーに側面図っぽい絵が載っていたので拝借。
場所は平地、地面から0.8mの高さのウインチから、15mワイヤーを引き出して引く。0.8はちょっと低いかも、と思ったけどスタックしているのだから、車は少しばかり埋まっていることとしよう。
アークサインなんちゃらかんちゃらで、地面に対して俯角(仰角)は3度と算出された。
そんでもって図を描くとこう。
水色がウインチワイヤー、ピンクが張力ベクトル、張力に対する抗力の発生点は、刺さる部分の真ん中とした。
ほおんなるほど?抵抗になる事より、まずは引かれる力で地面にしっかりぶっ刺さる事を優先してジオメトリが設計されているようで。
地面に対して先っぽがぶっ刺さって行く時の摩擦とか土から受ける抗力なんて場合によって様々なので計算できないけど、なるほどこう見ると、この角度になんか納得。
切りが良いところで、おわり。
Posted at 2023/03/26 18:48:47 | |
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