2022年02月15日
ランド・ノリス選手の世界記録に挑戦 岡山国際サーキット iRacing
現役のF 1レーシングドライバーであるランド・ノリス選手。
iRacingを愛好しておりまして、昨年、ポルシェ991CUPのiRacingオンラインレースに出場しておりました。舞台は、日本人にはお馴染みの岡山国際サーキットです。
ランド・ノリスのタイムは、なんと1分27秒620(ワールドレコード・世界記録)
現実のレースのレコードタイムは1分30秒を超えるぐらいのところにありますから、いくら条件が良いとはいえ、想像を絶するタイムです。
これは、1分29秒台に入れたところです。ここから地獄のタイムアタックが始まりました。
たった0.1秒を縮めるだけでも、恐ろしいほど難易度が高い。
iRacingのABS無しのブレーキングのコツは、とにかく一気に最大踏力まで上げることです。よくある探りながらブレーキを踏み込んでいくという手法は、極限のタイムアタックでは簡単にタイヤロックを誘発するだけで全く話になりません。
私が、ツインマスターのレーシングブレーキ装着車両を富士スピードウェイで走らせた感覚とも確かに一致しています。その車両はABS付きでしたが、やはり、ためらいなく最大踏力まで一気に踏み込む勇気を試される車両でした。
強いピッチング姿勢で前輪のグリップを最大化しブレーキ力を極限化する、その極限化したグリップを用いて最速の旋回に持ち込みます。ブレーキポイントは0.1秒刻みで調整をかけてベストな位置を探ります。
ステアリングは減速するに従って徐々に切り込んでいって、クリップ付近で最大舵角に持っていく。ブレーキ開放と共に間髪入れず、アクセルを踏み込んでいき、ステアリングは真っ直ぐに解放していく。
当たり前ですが、極限のハイスピード走行では、そういう基本の基本が致命的に大事になってきます。
あまりにもコーナリング飛び込みが速くクリップで回ってしまうというフラフラな挙動に対しては、ブレーキを離す前にすでにアクセルを入れている「オーバーラップ」という左足ブレーキでしか使えないレーシングテクニックを多用しています。
ほんの少しアクセルが早いと、簡単にスピンしてしまう。1周をまとめきるのに、高い集中力を要求してきますね。
ダブルヘアピン2個目は、ステアを右に90度切り込んだ状態でシフトダウンを入れています。パドルシフトはステアリング角度に関わらずいつでもシフトできますから、この優位性を最大に発揮するドライビングになります。
最終的に、1分29秒4を記録することができました。
ランド・ノリスがアタックした昨年のタイミングでの自己ベストは1分29秒1です。アップデートでタイムが出ない方向に調整されているので、少し条件は違っていると思います。
コンフェイト限界アタックで1.5秒落ちというところです。ちなみに、日本人のEスポーツプロのドライバーの記録は1分28秒8でした。これで世界ランキング18位です。恐ろしくレベル高いですね。
iRacingのポルシェ991CUPは、スリックタイヤに電子制御は無しという、かなり尖った車両になります。この車両を未知のコースで走らせる上で、このiRacigというソフトは、非常に役に立ちます。
また追って、詳しく書いていこうと思います。
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Posted at
2022/07/16 18:20:56
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