
今日が期限の本3冊を図書館に返し、そのまま魚耕に。
前日に読んだ本のおかげで粗の口になっているのだ。
その本とは小泉 武夫さんの「骨まで愛して」。

小泉先生が友人たち三人と呑んでいて、どんな店ならやってみたいかという話しになった。
先生は馬力屋、猫飯(ねこまんま)屋、粗屋を挙げた。
馬力屋とはホルモン、行者ニンニク、馬のレバーなどでマタタビ酒、ニンニク酒、赤マムシ酒を呑ませる店。
猫飯屋とは汁(味噌汁など)、もの(鰹節、肉みそなど)を多種用意してご飯にかけて食べさせる店。
粗屋とは魚の粗(頭、目玉、皮、ひれ、骨、内臓など)を料理して出す店。
この本は鮪の捌き人を長年やってきた男が粗専門の料理屋を開業するお話し。
多分呑んだ席での話しがきっかけで書かれたんだと思う。
食べものエッセイと一緒で美味しそうな料理と、その詳しいレシピがふんだんに出てくる。
出てきた料理は先生の厨房「食魔亭」で実際につくられたものだろう。
馬力屋と猫飯屋が舞台の小説も書いてほしい。
夜中に読んで朝起きても粗の口になりっぱなしだったので、粗が確実に置いてある魚耕に行ってきた。
鯛の頭。

粗の魅力は旨さと安さだ。
この大きな頭が大きなかまも付いて1セット200円。
潮汁とどっちにしようかと迷ったが、骨湯にもできるしと思い兜煮にした。
熱湯をかけ、冷水の中でウロコや血、汚れを落とし、出汁醤油と日本酒で炊いて出来上がり。
この日のつまみはこれだけ。

ホタルイカ、兜煮、鮭かま(残)。
ホタルイカは富山産。

だいぶ大きくなってきたが、まだまだこんなもんじゃない。
ホタルイカは肝の味を楽しむものだから、全身粗のようなもんだ。
鮭かま塩焼き。

腹の部分を残しておいたから、これも粗みたいなもんだ。
魚耕にはたまに身が多く残った中骨があったりするので、粗のパックは下の方のも見なきゃいけない。
見つかると凄く得した気分になる。
Posted at 2022/04/21 03:13:30 | |
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