
さて今回は相棒とのようやくの巡り合いのこと。
すでに30年ほど経っているため流通している数がかなり少なく、なかなかこれはというものが見つからなかったのですが、今年の初めに走行なんと1万キロ未満の出物情報が飛び込んできました。こんな個体はおそらくもう出てこないだろう、といてもたってもいられず即のぞみに飛び乗り西へ向かいます。
ショップへ伺うとそれは屋内で大切に保管されていて、ぱっと見た瞬間の佇まいからすでに状態の良さが伝わってきました。
この段階でほぼ購入決意していましたが、30年経った個体でここまで低走行だとずっとガレージにしまってあっただけで走行しておらず機械的な部分が大丈夫なのか、、、入した後にそうした部分に大幅に手を入れなくてはならないのかが気になります。逸る気持ちを抑えつついろいろお話を聞くことに。すると、永らくディーラーのショールームにデモカーとしておかれていたものを、何年か前に入手した前オーナーが、EGマウント、クラッチ・ミッションOH、プロペラシャフト、ブレーキ系OH、マフラー系交換、燃料タンク・ポンプ交換、などかなり手を入れて初期化してこられた様子。足回りのブッシュ類が経年でへたっているかも?という気はしますがそれは乗りながらの様子見として、このコンディションならしばらく路上で立ち往生することなく乗れそうです。
一方で、いくつかこの走行距離で屋内保管されてきたものにしてはなぜ??と気になるところもありました。こまごまあげるといろいろありますが一番の問題はドライバーズシート。これはしばらくデモカーとして使われていた間にあまり丁寧に扱われていなかったからでしょうか。助手席が非常にきれいな状態なのに比して思いのほかダメージが進んでいます。メッキの腐食も諸所進んでおり、屋内保管でこうなるのか、これが当時のイタリア品質なのか?と頭をひねってしまいました。
おそらく前オーナーはまず「気持ちよく走ること」を主眼としてメンテされてきて、これらの部分はおいおい手をいれようと考えておられたのでしょう。この車を受け継ぐものとして、また建築・インテリアデザインを生業にしているものとしては美的な部分も手抜かりなく手をいれていきたいところです。幸いにして海外ショップなどからパーツが豊富に入手できそうですからあまり心配することはないでしょう。
いずれにせよ、もうこれは買う以外の選択肢はありません。その場で契約です。
納車までの間に手を入れていただいたことや、その後の各部アップデートはまたの機会にUPしていきます!
Posted at 2022/08/28 11:42:43 | |
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購入記 | クルマ
2022年08月21日
購入後特に問題なく順調なスパライフでしたが、、、こないだいつものお散歩ドライブコースへ出かけようとして幌開けようとした時に、なにかが幌から落ちて足元にゴロリと。幌固定のラッチでした。。。開けるときにちょっと引っかかってガタガタゆすったときに破損したようです。
取れたパーツを見てみると幌側のピンにつながっていた部分の穴のところで破断しています。鋳物のようなのでさほど強度がなく、長年の幌の開閉のたびに徐々に割れが入っていたのでしょうね。
ビス止めの単純な作りなので自分でも交換できそうです。その他交換したいパーツもあるのでまとめて海外のショップに注文することに。
Posted at 2022/08/21 18:47:49 | |
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メンテ | クルマ
2022年08月11日

こんにちは、ケンケン66です。
今回スパイダーの購入をきっかけに悲喜こもごも?のカーライフを備忘録兼ねて綴っていこうと思います。
まずは今回のお題のお話から。
なぜネオクラシックなのか?スパイダーなのか?
ここ数年我が家はカイエンS→マカンSとSUVを乗り継いできました。これらはまさしくS=スポーツとU=ユーティリティを高い次元で融合させたクルマで、とても気に入っていたのですが、時折ボクスターやケイマンに乗る機会があり比べてみると、ドライビングプレジャーという観点ではどうしても後者に軍配が上がります。
だから、次はスポーツとユーティリティを兼ねる考えを捨て、まずは前者の役割のクルマを以下方針で探すことにしたのです。いわゆるライトウェイトスポーツですね。
1.オープンカーであること
2.MTであること
3.サイズが小さくて軽いこと
4.電子制御が少ないシンプルな作りであること
5.使い切れるほどほどのパワーであること
実は二十数年前にも同じ趣旨で2代目916型スパイダーに乗っていました。
鬼才エンリコ・フミアによる前衛的なデザインに惚れ込んで、デザイナーたるものこれに乗らずにどうする、という思いで日本デビュー後即購入したのでした。FFながら路面に吸い付くようなコーナリングや、よく回るツインスパークエンジンのフィーリングはいまでもよく覚えています。
ただ、今の時代には安全基準や環境配慮などの点から先の条件に合うライトウェイトスポーツがそれほどありません。予算的に手の届く範囲で新車で買えるものは、ポルシェボクスター、マツダロードスター、といったところでしょうか。ボクスターは悪い選択肢ではないけれどちょっとオーバースペックでどうしようかなあ?新車以外だと何がある?と思いあぐねていたところで、かって憧れていた初代スパイダーのことを思い出したのでした。
初代スパイダー、最近めっきりお目にかかることがなくなっていましたが、その美しい佇まいは時代に左右されないタイムレスなものです。なかでもフミアがリデザインしたシリーズ4はクーラーやパワステといった快適?装備が一応ついているので日常使いができそうですし、初期型のデビューが私の生まれ年の1966年であることも何か縁を感じます。世の中やれEVだ自動運転だと言っている中で、今乗っておかなければもうチャンスがなくなりそう、という気もしてきました。
ということで、方針が決まってスパイダーsr4探しを始めたのですが、案の定なかなかいい出物がなく、ようやくの出会いのお話はまた次回にて。
Posted at 2022/08/11 17:50:30 | |
購入記 | クルマ