去る12月18日セブンで四国一周の途中、快晴の高知県室戸市。
太平洋沿いの国道55線、車も人もいない見通しの良い一直線。
最新の測定器で40のところ73の33kmオーバー💦
一発免停ということで免停講習のため2月3日に門真試験場へ行ってきました。
大阪に住んで40年近くなりますが初門真試験場です。
なにやら免停講習は朝8時半から夕方5時までビッチリらしいです。

立派な建物の門真試験場
呼び出し状には「朝8時半に5階54番窓口に並んでください」と。
私が列の最後尾に並ぶと、私の後ろにおじさんが「え〜〜と、54番はここでええのかな…」と独り言言いながら並びました。
私がすぐに「54番はここで大丈夫ですよ。スピードかなんかですか?」
Kさんとの初会話でした。
Kさん「そうやねん。正月の夜10時頃に家の前の一本道で延々追尾されてちょっとアクセル踏んで37キロオーバーですわ!」
パトカーとは気づいてなくアクセル踏んでしまったそう。
お気の毒に…
私「ご自宅はどちらのほうですか」
Kさん「能勢の山奥ですわ」
時折セブンで走りに行く本当に山奥です。
Kさん「夜10時なんか鹿か猪しかおらへんのに腹立つわ〜」
私「私スーパーセブンっていう車に乗ってるんですが能勢のほうにはよく行きますよ」
Kさん「おー、スーパーセブン知ってるで!近所の伊藤さんが乗ってたわ。伊藤さん知らんか?」
私「セブンは去年から乗り出したのであいにく知りませんわ~。」
Kさん「そうか〜。伊藤さん死んでもたけどな。何回かセブンの横に乗してもろたで〜。」
Kさんは77歳。見かけ十歳はお若く見えます。
(ちなみにこの日の受講者年齢トップ2がKさんと私であとは見たところ20~30代の若者ばかりでした。)
Kさんはまあまあ売れっ子の一級建築士さんとのこと。
奥さんには先立たれて現在独り暮らし。
講習なんかに来たら間違いなく一日中孤独との闘いのところ、「エエおっちゃんみいつけたっ!」って感じです♪
ここから終日Kさんと行動を共に。
まず朝一番最初はなんと実車指導。
いきなり実車運転とのこと。
教官は「普段通りに運転して下さい。ハンドルも打ち掛けでも全然いいし、持ち方も10時10分でなくて普段通りで結構です。これで考査の点数に影響することはありません。」だって(笑)
この日は17名受講。
Kさんは16番で私は17番。この日は名前で呼ばれることなく終日番号らしいです。
【実車運転】
私とKさん二人で9号車に乗車。
人のよさそうな教官と三人で実車運転。
「まずは16番の方から。」と教官が言うと、
Kさん「自分(私のこと)ええなあ、ワシ先に乗るのいややわ~~!」って。
いざコースに出てみるとやはり77歳というお年を感じる運転でした。
普通こういう場合、一旦停止は停止線の手前ギリギリで停めて左右確認するところ、停止線を前輪と後輪の間にまたいで停車して左右確認。
教官「16番の方、停止線の手前でしっかり停まってくださいね。」
Kさん「えらいすんまへん。いや~、我(が)が強よなってまんねん。」
この場合「長年の癖がついて我流になってます。」という意ですね。
ここで教官含め車内は爆笑
次は車線変更
教官「そこの直線で右側車線に車線変更してください。」
Kさんは教官の言葉に食い気味でウインカーをだしてすぐに右車線へ。
教官「車線変更は変更する3秒くらい前にウインカー出して、後方確認をしてから行って下さい。」と当然のダメ出し。
Kさん「我(が)が強よなってまんねん。すんまへん。」
で、また車内は爆笑
Kさんの我が強よい運転を終えて私に交代。
数十年前の教習所を思い出して安全運転。
特に問題なかったですが一度だけウインカー出す際ワイパーを動かしてしまうという外車オーナーあるあるをしてしまいました。オットット。
【シミュレーター運転】
次は教室に戻りシミュレーターでの運転適性チェック。
これも悪いからといって考査には関係なく、自分の適性などわかってください的なものとのこと。
50台ほどシミュレーターが並んでいて自分の番号17番に座ります。
もちろんKさんは右横の16番に着席。
シーンを変えて4つほどのシミュレータードライブ
Kさんはすぐ右側ですのでよく見えるんですね。
我(が)が強よなってる運転が。
シミュレーターから「時速30kmで進んでください。」という場面でチラッとKさんの画面見ると48kmも出している。
笑いをこらえるのが大変。
違う場面で「次の交差点を左折してください。」とシミュレーター。
Kさんを見るとう、う、右折してるやん!
おいおいと思いながらシミュレーターの時間が終わりました。
終了すると一人一人にA,B,C,Dの自動判定と注意点が解説された用紙が手渡されました。
私の成績を見ると「B」
私がBってことはKさんCか。いやまさかのDか~?うふふ。
Kさんに「成績どうでした?」と用紙を見せてもらうと「A」!!!
どないなっとんねんこの機械!でシミュレーターの講習は終わりました。
このあと視力検査や運転反応検査を行いお昼。
ふたりで食堂に並んで楽しく食事。
午後からはびっちり学科の授業でした。
学科中は話すことはできないのですごく退屈。でも「ここテストに出ます」って言いながら授業は淡々と進みます。
【学科試験】
途中何度か休憩を挟みながらいよいよ16時頃から学科試験。
40問中36問以上正解で29日短縮、何問以上か忘れたけど以下25日短縮、一番下は20日短縮とのこと。
40問を制限時間20分で回答。
「では、はじめ!」と教官の声
私は5分弱で完了
終わって筆記用具を片付けていたら教官が寄ってきて
「もうできました?」
「はい、できました。」
16歳で単車の試験を受けた時も18歳で車の試験を受けた時も、その会場で一番に回答して退出するという変なこだわりがあり今回も一番でした。
だから何?なんですが(笑)
交通法規は瞬間的に考えて回答し、その結果よければヨシ、逆に落ちるようならその時点では運転に適さないので落ちたほうが良いと16歳の時に思った次第です。
実際に運転中に考えて考えて時間を使って判断、というのはあり得ないでしょうし。
ただKさんは私と正反対らしく見直しを何度もやられて20分間教室におられました。
テストが終わって・・・
Kさん「(ある問題を指して)あの問題マルにした?バツにした?」
私「マルにしましたよ。」
Kさん「いや~、ワシも最初マルにしたけど、よ~~~~く考えたらあれはバツやで!あれひっかけや!自分間違えたな~!ははは!」
先ほどの学科の時間に教官が「この問題出ます。答えはマルです。」ってしっかり言っていたと思うのですが・・・。
Kさん、わざわざ教官にその問題のこと聞きに行きました。
「自分正解やわ。マルやて・・・・・」と肩を落としながら悲しそうな顔で戻ってきました(笑)
さて結果発表~!
全員29日短縮ですと。ちゃんちゃん。
感じ的には普通に講習受ければ全員29日短縮になるみたいな感じでした。
これで2月4日からまた運転できます。
そしてまた是非再会しましょうとKさんと約束し門真をあとにしました。
さてこの日自宅に帰ると検察庁から呼び出しの封書が。
他府県案件だからか順番が逆のような・・・。
Kさんはすでに罰金払い済みでしたし。
4月上旬まではわたくし相当忙しく、無理して本日2月9日に検察庁に出向いて無事罰金6万円を納めてきました。
検察庁は本日こんな感じで人と触れ合う機会は皆無でした(笑)