本日のPROLINK講座は
「タイヤの側面についている黄色や赤色の●型ペイント」
についてです。
友人からの質問でしたが、ブログネタにしちゃいました。
黄色のマーク:
軽点マークと呼ばれ、タイヤの一番軽い部分にマークされます。
この部分とホイールの最も重い部分(一般的にはエアーバルブ部分)を組むことで、
できる限りバランスを取ります。それでも残るアンバランスを調整するために、
重りを付けて調整します。
赤色のマーク:
ユニフォミティーマークやRFVマークと呼ばれ、RFVの1次波形のピーク部分に
マークされます。
一方、ホイール側にはボトムマーク(ペイントされてることが多い)があり、
ここと組み合わせることで、ユニフォミティーを調整します。
ユニフォミティーに関して。
ユニフォミティーとは均一性の事を言います。
タイヤは真円で、内部剛性・寸法・重量分布などが全周で均一であることが理想です。
しかしながら、タイヤはゴム・スチールコード・繊維などからなる複合材料製品であり、
内部剛性・寸法・重量分布のタイヤ周上での不均一は、タイヤの構造 及び その製造工程の
面から、どうしても避けられないものがあります。
その不均一をもつタイヤが路面を回転すると、路面から反力を受けます。
その反力には
・RFV:タイヤ回転時の縦方向の振れの力(上下方向の振動)
・LFV:タイヤ回転時の横方向の振れの力(車体のフラツキ)
・CON:タイヤ回転時のタイヤ流れ方向の力(直進性阻害)
があります。
で、赤色のマークはRFVの1次波形のピーク部分に打たれます。
簡単に説明すると、タイヤの外径が最大となる部分に打たれます。
で、ボトムマークと組み合わせるという目的は、タイヤの外径が一番最大となる部分と、
ホイールの外径が最小となる部分を組み合わせて、真円に近づけようとしています。
ちなみにRFVが悪いと、上下振動を生じ、場合によっては振動を伴って騒音も起きます。
路面の状態が良くても、いつも凸凹道を走っているような感じです。
また、装着した左右のタイヤでRFV位相ズレがある場合は、車が左右に揺れる
ローリング現象も生じます。
赤色マーク と 黄色マーク どちらが優先されるのかは、考えれば分かると思いますが、
赤マーク(ユニフォミティー)はタイヤを組み込んだ後に、黄色マーク(重量バランス)のように
重りで調整ってことはできないので、通常は赤色マークの方を優先して作業を進めます。
しかし、純正ホイールのボトムマークのペイントは消えてしまう & 社外ホイール等には
ボトムマークが付いていないので、黄色マークで作業を進めてしまう場合が多いのが
実情です。
(また、バイトなど作業者によっては、赤マークの意味を知らない事もありますね)
ってことで、みなさんの装着されてるタイヤ&ホイールを見てみてください。
写真は私のですが、黄色のマークとバルブの部分が少しズレていますね。
激しい走りをしていないので、最初からズレていた可能性が大です。
サーキット等で激走した場合は、タイヤとホイールの位相はズレます。
走行前にマークをしといて、走行後に確認すると 「おぉ~」 と体感できますよ!
以上、稚拙な説明ですが、理解できましたでしょうか?
Posted at 2008/07/18 22:57:58 | |
トラックバック(0) |
PV36 | 日記