昨日、書き忘れました。
今回は、遊星歯車式A/TのATFに関して書いています。
CVT&トロイダルのATFは遊星歯車式に対して求められる機能が追加されます。
今日は、専門的な話をしても仕方が無いので、
皆さんが興味津々であろう、疑問に回答したいと思います。
皆さんが気になっているのは、
「ATFには寿命はあるのか??」
だと思います。違かったりして(汗
回答:あります。
基本的に日産のATFは通常使用で××万キロ以上の間
性能が保てれば良いように開発されています。
しかし、油中の添加剤は使用すれば減ります。いわいる消耗ですね。
基油と添加剤の働きは、想定外の負荷により変化します。こちらは劣化ですね。
消耗:添加剤が正常に機能して役割を終える
劣化:添加剤が反応、分解により正常に機能できない状態に変化
基油が反応により分子構造を変化
劣化の具体例としては、
・異常高温部に触れた。
・磨耗粉が多く、触媒反応により酸化が促進された。
・異種ATF混入により添加剤が反応して異物を生成
ってところでしょうか。
化学劣化現象の基本
10℃2倍速という法則があります。
使用環境温度が10℃上昇すると劣化速度は2倍になります。
具体例
100℃で4,000hの寿命だったとします。
使用温度が130℃だったとすると、基準に対し30℃上昇なので、
2×2×2=8で加速度は8倍です。
よって、4,000h÷8=500h
逆に、使用温度が80℃だったとすると、基準に対し20℃低下なので、
2×2=4で加速度は4倍です。
よって、4,000h×4=16,000h
になります。
温度依存性が強いことが分かりますね。
で、ATFの性状変化と性能低下がA/Tに与える影響は
・磨耗
・焼きつき
・変速ショック
・変速/走行不良
などに結びついてきます。
今日はココまで。。。
Posted at 2008/05/14 22:59:32 | |
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