
久しぶりにあるパーツメーカーのWebサイトを見たら、スロットルコントローラーというものが発売されていた。Webの説明を読む限り、ECUに繋がる信号を電気的に変化させ、DBWのもっさり感をなくすようだ。自分はECUで変更しているのでこの商品を買うことはないが、2つ気になることがあった。
まず耐ノイズ対策だ。これと関連して異常を検知したらノーマルに戻るような仕組みを持っているのだろうかと心配になった。最近は多いのかどうか知らないが、違法無線機を積んでいる車両の側に近づいたら、一発で誤動作しそうで怖いと思う。そういえば、あるメーカーのサブコンもそうだ。スケルトン仕様になっているが、ノイズ対策であるEMIやEMSはどうなっているんだろうかと思うのである。
それから温度保証してあるLSI等を使用しているのかということだ。ECUで使用されているMPUは、一般の製品からさらに温度特性や湿度を広範囲にしたものである。一般の製品がだいたい0℃~40℃に対して、温度保証している製品は、-40℃~85℃までの動作を保証している。最近では、エンジンルーム内での使用を考慮して125℃まで保証しているものが多いくらいだ。もちろん温度保証してあれば価格は一般の製品よりかなり高くなるのだが、製造コストを考えるとそこまで考慮しているとは考えにくい。
後付の電子機器は、安価で簡単に装着できる反面、これらの必要最低限の設計をしていないと恐ろしい凶器になるようで怖いと思うのである。
もう一つ気になることは吊るしのROMだ。自分でROMを弄るようになってから、吊るしのROMに対する疑問が膨らんできた。吊るしのROMはいろいろなショップから発売されているが、きちんとマージンを考慮してあるのかとか、パーツ交換に対応したデータをいくつかストックしていて、それを書き込んでいるのかと思うのである。
もちろんショップは、チューニングに関するノウハウを持っているだろうからある程度は信頼できると思うが、コストや時間を考えるとそんなに細かくやっているとは思えないのである。そう考えると、吊るしのROMは燃調を濃い目にしてあるだけじゃないかとか、DBWくらいしか変更していないんじゃないかと思ったりするのである。それとも昔あったような1社が開発したROMをコピーしているだけなのかと不信感まで沸いてきてしまう。
いづれにしても、どんな目的でも方法でも、車に手を加えることは自己責任ということを認識して楽しみたいものである。
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ECU関連 | クルマ
Posted at
2008/07/19 12:02:24