
つい先月くらいに1冊の本を読んで【いわひば(巻柏)】の魅力に取り付かれて育ててたりしてます。
【いわひば】が歴史に初めて登場したのが元禄7年(1694年)、花壇地錦抄に発行された本に葉の長短の違いによる品種が登場します。
そして本格的に園芸の1種として扱われたのが文政10年(1827年)に発行された草木奇品家雅見です。そして天保14年(1843年)になると56品種が登場する東都岩檜葉名寄取組が発行されました。
そして現在、いわひばは約200種になるまで改良が進められています。
この200種類のいわひばの原点ともなるのが【原種】です。それがコレ。
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遺伝子レベルでは自生地毎の相違点があると思いますが、原種のいわひばといえばおそらく日本全国このような姿形のいわひばだと思います。
山登りや動植物の写真を撮るのが好きな人なら、あぁ~これか!となるかもしれませんね。
自生地は昔は宮城以南であればどこにでも見られたらしいですが、その貴重性や多彩な形などから乱獲され地域によっては絶滅危惧種にも指定されるくらい数が減っているようです。
あ、どこでも見られたと書きましたが大前提として一般的に以下の条件が要求されます。
・岩場など他の植物が自生出来ないような場所
・太陽の光を十分の浴びる事の出来る場所※
・適度に水分が発生する場所
※これに関しては異論というほどでもないのですが疑問があります。というのもこの目でうっそうとした森の中、苔が生い茂る場所で存在を目にしているので・・・。この事はいずれ詳しく書きたいと思います。
なお1.のいわひばはこのような場所に自生していました。

全く栄養となりそうな土がない岩ですが、こういう場所を好んでいわひばは自生しています。このことからいわひばは非常に少ない栄養で生きる力が強いと言われています。
(いわひばを育てるにあたって多くの失敗事例がありますが、一番多いのは過肥による生育障害だと言われています。)
そういえば、いわひばの人気ですが感覚的なものかもしれませんが、西日本より東日本の方に人気がある気がします。
特にいわひばをよく見られる・育成が盛んなのが【栃木県】だと思います。そして栃木に隣する群馬や埼玉でも多くの人がいわひばを育てています。
いわひばを育てるにあたって多くの人が使う土が【鹿沼土】なのですが、これが栃木の鹿沼市の特産です。そして、いわひば寺として有名な長安寺も鹿沼市にあります。
長安寺のいわひばは野生種のままで昔は多少の世話をしていたようですが、ここしばらくは全く手をかけなくても増えているというので、是非見に行きたいスポットのひとつです。
あと有名なのが茨城県にある【袋田の滝】です。ここでは滝の壁面に群生している姿を見ることが出来ます。ただ、近くから観察できないのが残念ですが。
そんなこんなで思った事があればいわひばに関して色々書いていきたいと思います。
伝統園芸いわひば平成銘品集―銘品・平成の登録品種200余種と楽しみ方 
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伝統園芸いわひば平成銘品集―銘品・平成の登録品種200余種と楽しみ方
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いわひば | 日記
Posted at
2012/06/18 22:09:57