置賜三十三観音霊場 第24番 普門寺 桑山観音

御詠歌：のをすぎて さとをもこいて くわやまの おがむほとけは にせのためなり
ご本尊：聖観世音菩薩

縁起
米沢市の万世地区にあるのが置賜二十四番札所の桑山観音である。13号線から入ると新築されたばかりの荘厳な本堂があり、駐車場で車から降りて観音堂は山手にある。山門をくぐり参道を進むと観音堂がある。普門寺は永正10年(1513年)鏡運房という僧により創建される。　本尊の聖観世音菩薩像は秘仏とされている。木彫りであり室町時代の作であると専門家が鑑定している。その昔、疫病が流行したときに、古老が夢で「都から来た修験者に頼んで観音堂を建てよ」というお告げがあり、数日後に訪れた修験者にその話をすると、その修験者も同じお告げを聞いたと言う。そこで村人が協力して観音堂を建立すると、疫病はなくなったという。また、境内には「田植地蔵」「まにあわせ地蔵」と親しまれる地蔵菩薩もお祀りされている。