奥州三十三観音霊場 番外 瑠璃光山 医王寺

2012年参拝した社寺

由緒
医王寺は826年（天長3年）、空海作の薬師如来像を祀り、草堂を建てたことに始まると伝え、平安時代末、信夫荘司佐藤一族が菩提寺としました。佐藤基治は信仰心が厚く、居城とする大鳥城から眼下に望む薬師堂を改築し、伽藍を多数建立し境内を整えたとされています。
瑠璃光殿の主な宝物として、木地鞍（きじくら）「市指定有形文化財」・恨みの矢の根・笈（おい）「県重要文化財」など多数展示されています。なかでも鍍金装笈は、義経と共に逃れてきた弁慶が、奉納したという寺伝えがあります。
1689（元禄2年）5月、「奥の細道」の旅で医王寺を訪れた芭蕉は、佐藤一族に思いをはせ、「笈も太刀も五月にかざれ紙幟」の句を残しました。句碑は1800（寛政12年）に大阪の俳人大伴大江丸の筆によるものです。