以前、某所にて瑪瑙(めのう)を採集したわけだが、実は面白いことが分かった。
この瑪瑙、成分は石英(水晶)と同じなのだが、それを考えていると、ふと(もしかしたら、水晶もあるんじゃないか?)という思いが過ぎっていた。
で、気になると夜も寝れない性格なので、徹底的に調べることに!
現地に行って採掘していると、前回とは違い何の収穫もなし・・・。何も見つけられないと進展しないんだが・・・・・・。
そんなことを思いつつ、ちょっと諦めモードになっていると、突然背後から
「こんにちわ、なにしてるの?」
ビクッ!!っとして、後ろを振り返ると、70代位だろうか?おばあさんが一人ニコニコしながら自分に呼びかけていた。
まさか、山の中で老齢な女性に会うとは!
私がここで瑪瑙を取れることを話すと、意外な返答が・・・。
「ここで瑪瑙?聞いたことないね。ここら辺、昔は銅と銀の鉱山があって、それと一緒に水晶取れたけど。」
(・・・・水晶?!!)
詳しく話を聞くと、かなり詳しい情報が分かった。おばあさんが話すには今から40年位前、すぐ近くに鉱山があり、多くの人が働いていたそうだ。そこのズリ地で水晶で取れたそうで、今は閉山しているらしい。縦穴式の坑道があり、かなり深くまで掘られていたそうである。
確かに私が瑪瑙を採集した場所からたった数百メートル川を下ると、おばあさんが言ったであろう鉱山跡地らしい場所があった。言われないと、ここが鉱山だったとは誰も気が付かないだろう。坑道は完全に埋められ、今では周りの山と完全に同化している。鉱山ならズリがあるはずだが、さすがに40年前に埋められ閉山したとなると見つからない。今では全く気が付かないだろう。少なくとも、私は完全にスルーしていた。
完全に坑道が埋められ、ズリの形跡すらないとなると、水晶を見つけるのは無理か・・・。と思い、帰路に着こうとバイクを走らせていると、そばの川原に下りれる場所を発見!
こういう時、変な感覚を覚えることがあるんです。(・・・もしかしたら)ってね。
バイクを路肩に停め、川原におりて物色していると、やはり瑪瑙や玉髄が取れた。瑪瑙に関しては前回よりグレードの高いものも見つかった。こういうアゲアゲな状態になると面白いくらいいいのが見つかるものだが、その中でも一番の収穫はやはり画像の紫色の石英。
これが六角柱状の結晶を構成したものを紫水晶(アメシスト)と呼ばれることになる。おそらく昔、鉱山で働いていた人達が選別して捨てたものだろう。これだけ紫の色味が強い石英なら、さぞ立派な紫水晶も産出したのだろう。
おばあさんの言った事が正しかったわけだ!貴重な情報に感謝である。
これ以外も面白いものが複数取れたので時間を見つけてアップします!!
追記:11月14日、関連URLにフォトギャラリーの鉱物一覧アップ済み。
Posted at 2009/11/06 22:07:29 | |
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