と言うような質問をたまに受けます。
私も神社や仏閣を本格的に参拝するまで聞いたことのなかった単語でした。
歴史も古く、簡単に一言で言えるようなものではありませんが、
【参拝の証として宮司や僧侶などによって押印・寺社名などを墨書きされたもの】
と言っています。
もともとはお寺へ参拝する際、写経を納める慣わしがありました。その際、「確かに納経されました」と言う証明書のようなものだったそうです。(諸説あり)
たった1枚の紙切れなのですが、そこには寺社名・朱印・本尊名などが記載されており粗末に扱うものではなく、お札やお守りのように大切に取り扱うべき物とされており、例えば「御朱印帳(納経帳)を忘れたのでチラシの裏に書いてくれ」と言うと断られる事もあります。
私が御集印を始めたのは、一言でいうと面白そうだったという不順な動機(笑)
もともと歴史のある建築物を眺めるのが好きだったので、それまでも有名な神社や仏閣を眺めに行っていたのですが見るだけでは味気がないんですよね。目的のないドライブやツーリングも最初は楽しいんですが必ずマンネリしてくる、と言えば車やバイクが好きなここの人なら分かるかも。それと同じです。
そんな中で、たまたま情報番組に出ていた女優さんが御朱印を集めていると言う話題が出てきて「これだ!」と思い、今に至ります。
最初はただただ、御朱印をください。という言葉しか知らないくらい知識がありませんでしたが、この半年で私の生まれ年である酉年、その守護神である不動明王の真言【ノウマク サンマンダ バザラダン センダマカ ロシャダ ソワタヤ ウン タラタ カン マン】と言う聞いたことのない人からしたら不気味な呪文?と思われる台詞も普通に言えるようになったし、神社に行けば【祓え給い(はらいたまい)、清め給え(きよめたまえ)、守り給い(まもりたまい)、幸え給え(さきわえたまえ)】という神拝詞も自然と口から出るようになりました。
来年は是非、般若心経を暗記できるようにたっていたいな。
さて、この御朱印。具体的にどんなものかを画像を見ながらちょっと説明

三が日、全国にある神社で最も賑わう【明治神宮】の御朱印です。
神社の御朱印は誰でも見れば分かる楷書体でキチッと書かれている事がほとんど。
ちなみに右上の朱印で皇紀二千六百七十一年とありますが、これは日本国が建国されて2671年目という意味です。
一方、お寺はこんな感じ

右上から【奉拝】、その下が参拝した【日付】、一番大きい文字が【清瀧不動】、左上が【大雄山】、その下【最乗寺】
これは、お寺でいただける御朱印では一般的な字体。因みにこれは比較的、読みやすい方です。
凄い所だと達筆すぎて上手いのか下手なのかが分からず、全く読み解けないような書き方をする書き手もいます(笑)
で、最初の方に書きましたが、御朱印を書いていただく専用紙がこちら。御朱印帳と呼びます。

大きな神社や仏閣では画像のようにオリジナルの御朱印帳を製作している場合があります。
左上から右へ明治神宮(東京)、靖国神社(東京)、鶴岡八幡宮(神奈川)
左下から右へ浅間神社(山梨)、鷲宮神社(埼玉)、赤城神社(群馬)
紙質や表紙デザインなどけっこう個性的でしょ。
そういえば、お遍路さん事、四国八十八霊場のようにいわゆる札所巡礼と呼ばれているものが日本には沢山あります。
札所巡礼用の専用御朱印帳もあります。

左から秩父三十四観音霊場納経帳、坂東三十三観音霊場納経帳、関東三十六不動霊場。
画像以外にも西国三十三観音、関東八十八箇所、西国三十三観音、最上三十三観音などなど。
地域に根付くローカルものも入れるともっと沢山出てきます。
ほんの少しでも御朱印に興味を持っていただけたかな?今年も残すところ数日。
その間にもっと御朱印について調べて来年の1/1から神社・仏閣めぐりを始めるのも面白いかも。