だんだん危うくなってきた「BEV普及への道」 ICEは本当に存続の危機なのか・その4
良記事のご紹介です。
記事前半は内燃機関の紹介
読みたいのは、その次、
『「CO²が地球温暖化をもたらす」という説にはまだ確証がない。
(省略)
依然としてグレーのままである。いま世界は、確証がないままに炭素均衡=カーボン・ニュートラリティの方向へ向かっている。
とはいえ、「確証はないが、もしブラックだったらどうする?」
(省略 この考えを元に)
「すでにさまざまな勢力がカーボン・ニュートラリティをビジネスの道具として使い始めているから、いまさらなかった話にしようとは、だれも思わない」
「CO²の真理に迫る研究では(ドキュメンタリーになっても人を動かすストーリーがないから)研究費も助成金も得られない」』
EUの本音を挟みつつ、実際の電力の問題に話は移る
事実、EV普及国であっても、
『たとえ火力発電を総動員しなければならないような真夏と真冬の夜間であっても、「いまの時間帯はBEVに充電しないでください」という誘導は、何か新しい規制と罰則のセットを考えなければ不可能に近い。「BEVへの充電、即、火力追加運転」という事態は、現在でもごく普通に、世界中で発生している。』
そう、そもそもガゾリンと違い、二次エネルギーについては、作らなくてはならない。
ガソリンも精製ロス(重油・軽油・ガス等仕向用に精製(あまりモノが少ない))と輸送コストがあるが、電気も電気で製造ロス、伝送ロス、蓄電ロスも考えなくてはならないが、そこらへんも全部無視して突き進んでいる。
二次エネルギーやエネルギー問題なんかは大場紀章さんのyoutubeとか見てほしい。
EUでは原発が多い方ではあるが、火力ももちろん存在している、が
『EUは、BEVは無条件でCO₂排出ゼロにカウントしている。』
と、日本のカーボンニュートラルの考え方とは少し違うらしい
『日本は2030年燃費目標の策定時にBEVの効率をW2W(ウェル・トゥ・ホイール)で計算することを決めた。W2Wは「W2T+T2W」であり、燃料の精製(電気なら発電)と燃料の輸送(電気なら送電)もクルマの効率に含めて考えるという手法だ。』
日本は、カーボンニュートラルの考え方は正しい(真面目?)はいいのだが、
なぜかヨーロッパは
『EUは日本の国土交通省の問いかけに対し、日本のやり方を非難するという手段にでた。「BEVはCO₂ゼロで考えなさい」と指図し日本の規制を「内燃機関車に甘くBEVに厳しい」と批判した。』
記事では『すでにこれは統制経済だ。』と、この項を締めているが経済制裁と言ってもいい様なルールブックも制定してましたよね。
続いて、中国
『中国では、すでにBEVは「特別なクルマ」ではなく、普通にクルマ選びの選択肢に入る。
「カッコいい」「新しい」「値段が妥当」なら買う。それだけに、車種選択の物差しは普通の内燃機関車と同じだ。
そんななかで「BEVは修理できない」「BEVは使い捨て」とも言われている。実際、筆者も捨てられているBEVを見た。』
BYDが、日本にも入ってきはじめた様ですが、中国の現実はよく見ておかないと、日本も二の舞になってしまうでしょうね。
記事は、中国の「BEV市場の成熟した状況」だったけど、中国の電力問題はカーボンニュートラル的にはどうなんでしょう?
最近のVOLVOは、本気で心配。
EVシフトに一気に舵を切ってますが、デザインも心配。。。
話は戻して、結局は、トヨタの豊田章男社長の仰っていた通り、全方向でクルマを作ると言うか、作らなくてはならない時代になってしまったと言うことなんですかね。
いいか悪いかわかりませんが、内燃機関は生き残りそうですね。
それでも、ガソリンスタンドがどんどんなくなり、これからも減っていく事でしょう。内燃機関車も乗りにくくなってしまっては元も子もないはずなんですけどね。
ガソリンの代替が電気であるなら、
日本では、原発を無視できなくて、
本当のカーボンニュートラルは人間ゼロという事になってしまいます。
原発を否定する時は、代替案を用意して欲しいですね。
そもそもエネルギーを使う人間が「悪」なんですかねぇ。。。
Posted at 2023/01/03 02:32:12 | |
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