Billy Joel「Just the Way You Are」(1977)

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「Just the Way You Are」は、アメリカのシンガーソングライター Billy Joel が1977年にリリースした 5th スタジオアルバム「The Stranger」の収録曲で、同年、シングルカットもされています。

U.S.Billboard Hot 100 で 初めて TOP 10入りを果たした楽曲で、最高第3位を記録。1979年にはグラミー賞最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞の2部門を受賞した大ヒット曲です。

ビリー・ジョエルは、1900年代後半のアメリカのアダルト・コンテンポラリー・ミュージックを代表するミュージシャンで、1970年代後半から1990年代前半にかけて「Piano Man」(1973)、「The Stranger」(1978)、「Honesty」(1979)、「Uptown Girl」(1983)など、日本を含めワールドワイドに数々のヒット曲を連発。

シングルリリースした全曲がヒット曲と言っても過言ではない、アメリカンロック界において一時代を築いたミュージシャンでもあります。

ギター演奏のヴォーカリストがメインストリームであった時代に、キーボードを演奏しながら歌うスタイルは非常に斬新で、「ピアノ・ロック」というカテゴリーの先駆者とも言われており、日本でも原田真二を始め数多くのミュージシャンが影響を受けたと言われています。

今回紹介する「Just the Way You Are」の邦題は「素顔のままで」となっており、日本ではこちらのタイトルで知られていますが、当時の妻に捧げられたラヴ・ソングということで、ジャズテイストなメロウサウンドが非常に都会的かつ魅力的な楽曲となっています。

ちなみに、洋楽ファンの方ならお気付きかもしれませんが、プロデューサーの Phil Ramone が、制作時に 10cc の「I'm Not in Love」のテープループによるボーカル処理を参考にしたことに言及しているとおり、バックコーラスアレンジが「I'm Not in Love」に非常に似ています。興味深い逸話ですね。