
こんにちは。マガイモン自動車用品のきゃんです。
先日茂原で開催された走行会に参加しましたので、その時の色々をメモしておきます。
今回は新しく組んだラルグスの車高調のシェイクダウンでした。
3月に身内の走行会があり、そちらでタイムを出すことを狙っていたので、今回はあくまで「足回りのセッティング出し」が目標でした。
また新品のZIIIに履き替えたこと、アライメントを調整し直したことなどもあり、タイムは出たらいいな……くらいの気持ちで臨みました。
今回の仕様です。
・ZIII 195/50R15 新品通し HOT2.4/2.2
・LARGUS SPEC-S 10k/8k 減衰1/16
・車高(アーチ〜ハブ) 315/300mm
・キャンバー -2.5°
・トー 0°
1ヒート目を終えた段階で、4コーナーや6コーナーの縁石クリア後にリアが落ち着かない挙動があったため、午前は減衰調整に終始しました。
結局リアは32段階中16まで固め、フロントは最もソフトな1が良かったです。フロントはちょい足しの気持ちで減衰5を試したのですが、固めると縁石クリア後の挙動は確かに改善する一方、8コーナーや最終10コーナーなどのターンインのレスポンスが欲しい場面で思ったように頭が入らなくなってしまいました。
午後は内圧セッティングを重視しました。午前も少し内圧は見ていたのですが、フロントのピークグリップを上げたかったこと、リアを「飛びすぎない程度に流れる」感じにまとめたかったことで、午後は内圧に取り組みました。ZIIIの内圧はHOT2.4前後が美味しいことは去年度の経験や他の方の意見を参考に分かっていたので、フロントはHOT2.4、リアはO/S傾向に持っていくためHOT2.2程度を目指しました。フロントはHOT2.4で間違いないなという感覚を得たのですが、リアは「2.1だとターンインで流れすぎる」、「2.3だとターンインで粘りすぎる」という感じで、微調整の末HOT2.2となりました。
こういった取り組みの結果、なんと前回のタイムを0.6秒ほど更新して52.770が出てしまいました。それ以降もセッティングを変えたことで平均タイムが上下していたのですが、午後最後の10周模擬レースではいいセッティングに着地することが出来て、ベスト52.872、4周は52秒台で回ることが出来ました。昨年は一発53秒が出てから54秒台以上出さなかったので大きな進歩でした。
今回の反省として、茂原は車のセッティングとして入口で弱O/Sとなるような車が速いと感じていたのにも関わらず、いざO/S傾向が強まるとビビってしまったことです。おそらく車としてはHOT2.1がリアの内圧としてひとつ目標値になるなと感じたのですが、ここは腕が足りませんでした。
またセッティング面では前後車高、フロントバネレート8k、フロントスタビありなし、キャンバー-3.0°の比較をやりたかったな、という心残りがあります。
クリップ〜出口のグリップ改善施策としてネガキャンを強めるのはありかなと思ったのですが、-3°ともなると今度は「縦」が弱くなってくるので出来れば避けたいところです。
一方車高はその場で簡単に調整できたので取り組むべきだったなと少し反省しています。去年のベストラップではかなり後ろ上がりな車高でタイムが出ていたので、2025年仕様ではどうだったか見ておきたかったです。
またバネレートに関しては、今回トップの画像に最終コーナー立ち上がりの写真を掲載しましたが、フロント側でローリング剛性を確保しているように見えます……。つまりフロント側でインリフトが起きているのではないか、と考えられるということです。去年機械式LSDを導入してしまったので、滅多なことがないと気づきづらくなってしまったのですが、デフ入りでもインリフトがあればトラクションの面で不利なことには間違いありません。手持ちのバネでやれることとしては、フロントを10k→8kに落とすことで、リア側でローリング剛性を取るセッティングにしようという魂胆です。ただシミュレータで走ってみた感覚だと8kはピッチングが大きく、むしろターンインのレスポンスを悪化させそうな気がしています。ローリング剛性を落とすだけならば、フロントのスタビを無効化してしまえば済みます。
セッティング上、ドライビング上の新たな課題も見えましたが、同時に52秒台前半への道も少し見えてきました。
今後もしっかり考え、また楽しみつつサーキットライフを満喫したいですね。
Posted at 2025/02/25 03:29:24 | |
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