2008年10月13日
また、1ヶ月近くが過ぎてしまった。
ブログは更新してこそ意味があるのは解っているのだけれど、このところクルマは単なる移動手段としてしか使っていなくて、せいぜい、最近1000kmの平均燃費が10km/Lだとか、足回りの動きがスムーズさを増してきた気がするとか、せっかく交換したハイビーム用のバルブがだんだん気に入らなくなってきたとか(青白すぎて見づらいことが多い)、そんなネタしかないため、ついつい自ブログはほったらかしにして、お友達のブログにあまり意味のないコメントを書き込むだけのような失礼な行動をしている今日この頃であった(皆さん、スミマセン・・・)。
さて、いったい自分はいつまで「ガソリン車」に乗っていられるのか?という視点から、環境問題・地球温暖化問題に少し目を向けてみる。環境や地球温暖化に関する本が巷にあふれるようになって久しいが、どうもこのところ、「環境問題のウソ」といった感じのタイトルがついた本が増えつつある気がする。ある種の「アンチテーゼ」と捉えることはできるし、人間というのは「○○しなさい」と(上から)言われると、ついついムッとしてしまったり、反対の行動をわざとやろうとしたりするものだから、多様な意見の現れの一つとしてそういった本が出回るのは必ずしも否定されるものではないだろう。面白いのは、そういった本(の一部)に対して「“環境問題のウソ”のウソ」として反論する本が出てきていることだ。10年ほど前、「買ってはいけない」というセンセーショナルな本が出て、それに対して「“買ってはいけない”は買ってはいけない」という本が出たりして、お祭り騒ぎのようになっていたのを思い出すが、それと同様の構図が生まれつつある、ということである。
「買ってはいけない」の時は、それ自体は「センセーショナリズム」で終わってしまった気がするけれど(続編が延々と出されているようだが)、今回の「環境問題」はどこへ行くのだろうか。都市伝説のような“噂”レベルで誤った情報が受け継がれていくと困るが、地球環境問題のようなすぐに原因と結果の対応がみえないことは、いずれ騒ぎも収まり人々の関心が薄れた頃に、ようやく本当の事実が見えてくるのかもしれない。そのときに、石油系燃料エンジンのみで動くクルマがまだ主力なのか、それとも、電気自動車やハイブリッドカーに置き換わっているのか。電気自動車はバッテリーという貴重な資源の塊のようなものを多用することになるが、それを使うことが本当に「クリーンで環境に優しい」と言えるのか。ほとんど音もなく近づいてくる高速な乗り物は、歩行者や自転車にとっても“優しい”のか。原油価格が上がればコストは対抗できるというが、エネルギー源である原油価格が上がれば当然、様々な資源や部品の製造コストが上がるから、スライドするだけということにはならないのか。いろいろなことが気になるが、そういうことは、どこにも書かれていない。風説や雰囲気に流されず本当のことを識るのは、案外難しいことのように思う。
いずれにせよ、ただでさえ難しい「環境問題」について、風説や雰囲気を意図的に作り出すような「環境問題本」の乱発は、百害あって一利なしである。“~かもしれない”という曖昧だけれど非常に深刻な事象に対して人類はどう対処していくのか、という未曾有の取り組みをしていかねばならないこの時に、少なくとも楽観主義、自己中心主義は禁物だろう。
Posted at 2008/10/13 00:19:59 | |
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雑談 | クルマ