
巷でちょっとだけ話題に上がっている スズキ アルトターボRSについて私なりの考察をです。あくまでも個人の意見です(笑)
アルトRSターボが発売になり4ヶ月が経ちまして町でも見かけるようになりました。軽い車体にパワフルなターボエンジンを搭載で楽しい車に仕上がってます。車両価格も比較的安価です。
レビューなどで良く目にするのが5AGSというミッションの記事です。5AGSはいわゆるMTをベースにした軽自動車初のシングルクラッチの2ペダルミッションです。
その5AGSの操作感について賛否両論の意見が出ているようなので、みなさんよりもチョットだけ車に触れる機会の多いと思われる私の考察を書いてみようと思ってます。
・なぜに5MTやCVTではなく5AGSなのか?
スズキではアルト意外にもキャリイやエブリイなど商用車を中心に5AGSを一斉にラインナップしました。5AGSという新しいコンセプトのミッションを世の中にどのようにしたら広めれるだろうか?と考えた際に話題性の高いホットモデルへの搭載と考えたと思います。F1やWRCをやる事によりモータースポーツにて自動車メーカーが宣伝を行うのと同じです。
ただし、アルトRSターボに5AGSを積んで宣伝するというのが目的ではなく、5AGSを宣伝するために、アルトRSターボを作ったと私は考えております。そう考えると、5AGSが浸透するまでMTは出ないのではないでしょう?
・5AGSのメリットはなにか?
みなさん知っていると思いますが、静粛性、低燃費、ダイレクト感、低生産コストです。5AGSはMTをベースにされた新型ミッションという事になっていますが、5AGSは、正真正銘のMTです。私は既に4機のAGS車をバラしておりますが、MTに自動変速のシステム(15cm×15cmのモーターの入った箱)がくっつけているだけの簡単なシステムです。数年前より重い荷物を運ぶ力が必要な普通トラックなどはATではなくこちらの変速機を搭載している車が多いです。力強い走りには合っている変速機だと考えられます。まぁここいらの事はカタログに詳しく書いてます(笑)
・5AGSの気持ち悪い変速感について
上記でも述べましたが、5AGSはMTです。ATやCVTとは全く違います。トルコンを介しているのではなく、機械的に半クラッチを作っています。人間がクラッチペダルを踏んでシフトを入れてクラッチを離すという動作を機械がやります。気持ち悪い間合いはその時間になります。ATやCVTは滑らかにギアチェンジを行う為に工夫された変速機です。5AGSは、MTの直結ダイレクト感やトルコンによるパワーロスがないMTのメリットを生かしながら、自動的に変速するようにした変速機です。そもそも目指すところが違います。一緒に考えてはいけないものです。
・上手に乗るにはどうしたら良いのか
5AGSはMTです。だから自分でクラッチを踏んで変速しているイメージを浮かべながら操作をしてください。みなさんMTで変速する場合は必ずエンジンの音やタコメーターで回転数を感じながらシフト操作をしていると思います。その感覚で運転してください。そうすれば違和感なく走れると思います。
自動モードで運転する際も、加速中でもアクセルを緩めると、シフトチェンジしたいんだな!?と車が判断してくれてスムーズにシフトアップができます。人間と車の会話を楽しめる変速機です。試乗等でギクシャクして上手く走れず文句を言っている方の多くは車と会話が出来ておらず、自分の都合だけを車に押し付けている感じがします。確かに、便利過ぎるATやCVTが大半のこの時代に車と会話して運転している人は少なくなったのかもしれません。ちなみに、ターボRSの自動シフトチェンジの時間ですが、私がクラッチを踏む⇒シフトチェンジ⇒クラッチを戻すという動作を行うよりも数段速いです(笑)
・発進がギクシャクしてしまう。
最初に5AGSに乗って違和感を感じるのは発進時だと思います。3速⇒4速⇒5速などは違和感を感じないという方もいます。私も初めはそうでした。5AGSはMTです。よく考えてみてくだあい。MT車を運転する場合の発進を思い出してください。信号が青に変わって1速で加速する時間は何秒ありますでしょうか?多分1秒前後で2速にシフトアップしてると思います。5AGSを最初に乗る方の多くが、出だしで強く長くアクセルを踏み続けます。その行為はまるでMTでいう1速で8000回転まで回してから2速に繋ぐようなものです。それではギクシャクしてしまいます。5AGSはMTです。出だしも普段1速から2速に繋ぐ場合どうしているか?ということをイメージしながら操作してください。必ずスムーズに発進出来ます。
・試乗のポイント
スタッフがMT車に乗ったことのな場合や、メカニズムについて熟知していなく、カタログに書いてある宣伝文句ばかりで説明してくる場合、注意が必要です。「5MTがあったら良かったのに」とか「今までのATに比べてクセがあります」なんて言っているスタッフには気をつけてください(笑)
自動変速は、どうしてもATやCVTなどと比べてしまいますが、5AGSは全く違う切り口から設計された変速機です。MTであるということを頭の隅に入れていていただき、トルコンを介していないからこそエンジンで作られたパワーがクラッチ、ミッション経て、タイヤや路面に伝わる感覚を感じて欲しいなと思っています。(それが面倒くさい時は自動で変速してくれるありがたい変速機と考えてもらえるとうれしいです)
最後に
時代は、車は人間にとって楽チンな方向にばかり進むようになってしまいました。ハイメカニズムな車が次々と登場する中で、空冷ポルシェの様なアナログな車が見直されているのは、車を操作する楽しさや、車と会話する楽しさがあるからだと思います。
今回のアルトターボRSの5AGSはそういう車だと感じています。走り込む事により車との息がピッタリになって行く感じ、まるで車と友達のような関係になる。それがアルトターボRS+5AGSという変速機だと感じています。
伝えたい事もっとあるのですが、文章にするって難しいですね。
あくまでも私の個人的な感想です♪
Posted at 2015/07/26 02:32:48 | |
トラックバック(0) | 日記