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2023年11月17日

バラッドをお前に・3

バラッドをお前に・3































「痛えぇー!」


━(;´༎ຶД༎ຶ`)━(;´༎ຶД༎ຶ`)━


ちょっと前から、小便すると違和感があったが


ついに、痛みだし、今朝からはマジで俺の息子に激痛が走りだした




俺は、どうしようもなく、パクちゃんに相談しようと、



閉店間際の時間に、焼肉屋に行ったんだけど



居たのは、女帝の豚美さんと京子さんでガッカリ





「今晩は・・」




挨拶して、向かいのテーブル席に座った






「何、テンション低くくない?」



京子さんが、俺に聞いてきたので



「ちょっと、体調が良くなくて」



「なに、風邪ひいたの?」



豚美さんと京子さんと同じテーブルに座る豊子が聞いて来たが



「いや・・・」



俺はそっけなく答え、マイルド7に火をつけた








どうやら、豚美さんと、京子さんは、キングコングを観に行った帰りらしく























豊子が映画のパンフレットを見ていると





「やっぱり、ゴジラよりコングだねー!」



豚美さんが、酔って騒ぐ



「何で、ですか?」




「ゴジラは怪獣だけど、コングは猿だろー、なんか感情移入すんじゃんかよ」




「ですよねー、私もラストは泣けました」




「なるほど〜」


豊子が答えると、



「でさ、私は地底人とか、地球空洞説とか信じてるんだけど、二人はどうよ!」



「ドラえもんっすね」


京子さんが言うと




「うん、私も地球空洞説は好きですよ、地底人より、恐竜やキングコング、ほらネッシーとか!





「そうだよな!ネッシーも地球の空洞から、来てる可能性あるよな」




「ただ、地球の真ん中に行くと、重力が反転するかもです」




「どーいう事よ?」







つまり、海の底に行くと水圧で押し潰されますよね

地球の空洞に行くと、重量が反転して喝破微塵になる可能性もあるって事です







「そうだと、キングゴングやネッシーは存在しないって事?」



京子さんが、尋ねて来た



「そんな理屈になります」



「でも、逆に重力の反転がなかったら、恐竜とか地底人は居るかもって事だよな!」




「はい、ロマンがあります!」








とても、キングギドラの様な、酔った三人には相談する気になれず、話が中断したとこで








「豊子〜オバちゃんは?」



俺はキングギドラの三人に割って入った



「豚子に牛筋の煮込み教えてるけど」




「あっそ・・・」



「何だ、ババァに相談する前に、私に言ってみろ」



酔っ払ったキングギドラ、いや豚美さんが、焦げたネギを投げつけてきた




「いや、豚美さんにはチョット」




「何だと、このガキー!」



豚美さんが怒鳴ると


豚子とオバちゃんが、牛筋を持ってきて







「何を騒いでんのよー」



「ほら、試食してみてやー」



豚子がテーブルに牛筋の煮込みを置き、オバちゃんは指定席に






「わぁーいい匂い!」



京子さんが、一口食べると



キムコが出てきて、パクッと一口


「美味い!」




二人揃って声をあげたので



私と豚美さんも一口パクり



「どうやー?」




「ババァのレシピ通り作ったんだから、美味いの当たり前だろうが」



豚美さんが、悪態をつくと、アンソンも箸を伸ばしてきたが





「オメーには、食わせない」



なんと、豚美さんは、アンソンの手にステンレス箸をブッ刺したもんだから




「痛ってー」


と、アンソンが悲鳴を上げた





「酷すぎる・・」


キムコが呟くと




「ホラ、もう一刺しいくか?」


血が出てる、アンソンの手を押さえて、豚美さんが脅すと




「言います、言います!」


アンソンは泣き





「言いますじゃなくて、相談があるんですけど、だろ」


豚美さんが、箸を振りかざすと




「はい、相談があるんで聞いてもらえますか」



泣きながら、アンソンは命ごい




「最初から、そう言えっつーの」



豚美さんは、手を離し、血のついた箸で、牛筋の鍋に





「あっ、その箸で!」



キムコが言うと




「あーオマエもか?」



酔っ払った豚美さんが、三白眼でキムコを睨みつけると




「いや、なんでもないっす」



「酔うと、ホンマに最低の女やな・・」



豚子が呟くと







「でっ、なんの相談なの?」


やっとオバちゃんが助け舟




「実はですね、するとアソコに激痛がして」



「はぁー?」 


「何よそれ?」 


「風邪じゃないの?」


「主語が抜けてて、サッパリ解らんわ」





「つまり、オシッコすると激痛が」




じぇじぇじぇ!
























「膿が出るのかい?」


オバちゃんが質問すると




「はい・・・」


アンソンが俯きながら返事




「最低やー!」


「キモーい!」


「性病かっ!」


「相手は誰?」


「風俗でしょ!」




皆でマシンガンのように質問すると







「最近はスタンドのカオリって女だけっす」


アンソンが下を向きながら、答えた





「極楽寺の後ね!」


「そう言えば、自慢してましたよ!」


私とキムコは、ここぞとばかりに告げ口すると











「淋病だね」


オバちゃんが、煙草をふかしながら、言った



「マジっすか?」



「治るの?」



「ペニシリン打てば、すぐだよ」



「やっぱり、病院ですか?」



「そこの薬局で売ってるし、ツケにしてやるから買っておいで」


オバちゃんは、前掛からお札をだし、キムコに命令すると



「了解!」


キムコはダッシュで店を出た









「そのカオリってのと、今でも付き合ってんのかい?」


豚美さんがアンソンを脅すように尋ねた




「いや、夏が終わったら、勝手にスタンドも辞めちまって、音沙汰なしっす」




「はぁはぁーん、良くあるパターンだね」


京子さんが言うと




「完全に確信犯だな」



「どういう、意味や?」



「つまりだな、コイツは惚れられたんじゃなくて、病気を移されただけって事だけよ」




「そんなバカな・・・」




「バカはオメーだ、バカ!」



「近藤さんは、しないと駄目じゃない」



豚美さんと京子さんが、項垂れてるアンソンを貶し



皆で、笑ってると、キムコが帰って来て




「コレでいいんだよね」


半信半疑でオバちゃんに渡すと




「そうそう、コレ」


オバちゃんが袋から出して、取り出すと、なんと注射器で


「なんや、注射やないか」



「コレに、ピュッーと入れてね」

オバちゃんは、看護婦さんみたいに慣れた手つきで注射器に薬を吸い込み



「ホラ、さっさとパンツおろしなよ」



アンソンに命令





「えっ、その注射を、まさか」




「入り込んだ場所に刺すのが当たり前だろ」
























皆んな大爆笑したが




「いや、こんな皆んなの前で」



「マジで痛そう・・・」


唯一、男子のキムコはビビりまくり



「やっぱり、ちゃんと病院に行くから、いいって!」




「バカだねー病院だって、やる事は一緒だよ」




ニヤニヤしながらオバちゃん




「豚子押さえろ!」



豚美さんが叫ぶと、背後から一瞬で豚子はアンソンの腕をとり、関節を極めて仰向けに倒した








「やめろー!」


アンソンが叫ぶと








「ほら、脱がせ!脱がせ!」



豚美さんは、そう言いながら、馬乗りになり、既にアンソンのベルトを外しにかかってるので、





私と京子さんも、ジタバタする足を抑えつける




「キムコー助けろよー!」



アンソンが泣き叫ぶ




「邪魔したら、オマエにも打ってやるからね」



オバちゃんは、キムコを睨みつけ



「おぉー可愛いのが出てきた」



私と豚子は、しなだれたアンソンの息子から目が離れない

































「意外と可愛いい、もんなんやな」



「うん・・モスラの幼虫みたい」



豚子に、私は答えると、オバちゃんは、スルッと皮を剥き






「おおー!出て来た」



「汚っねー!」



「ほら、息子も抑えて」






オバちゃんが命令し、足を抑えながら、私と京子さんで笑いながら、モスラの幼虫を摘んだりしてると











「二人共、あんまり弄ると、ウミがでるからヤメとけっ!




「やだー!」


「マジでモスラじゃ~ん」


私と京子さんは、手を離した


 


「お願いします、ヤメテ下さい!」



アンソンが、さらに泣いて懇願するが



変わりに豚美さんが、モスラの幼虫を摘み




「マジでそんなとこに、注射うつの?」



キムコが顔面蒼白で尋ねると






「ここが、一番効くんだよ」




と言いながら、オバちゃんは、息子の割れ目にプッスと針を刺し、注射器のポンプを押した








「うわあああああああ~!!!」
































アンソンの断末魔が店内どころか、町内に響き渡った



































つづきま~す




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Posted at 2023/11/17 22:01:00

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