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2023年12月02日

バラッドをお前に・11

バラッドをお前に・11




















バイト中に、浜連の大軍がスタンドの前を通り、剣走に拉致れてから、ここが何処で、もう何時間経ったか、アンソンには分からなかった



気が付いて、横を見ると、顔が2倍に腫れ上がったクッパと目が合った





「ゴメン、三本までは耐えたんだけど・・」


ありえない方向に折れた指の手を、僅かに持ち上げて、クッパがアンソニ言った


アンソンは、喋る気力が無かったので、うなづいて返事をしてみせる


アンソンは今までに、漫画でも映画でも観た事がないほど、木刀で殴られ意識が飛んでいた






「なんか、起きたみたいっすね」




アンソンを木刀で滅多打ちにした二人が喋った



「おい、朝校では鼻鉛筆っての流行ってんだろ?」



カップヌードルを食べながら、指示だけしていた男がアンソンに向かって喋りだした




「昔,俺の兄貴がやられてよ、チョンって酷い事するよな、日本人じゃ考えつかねーよ」



ズルズルと麺を啜りながら言う




「浜川崎の女支部長の仕事場か溜まり場、教えろよ、お前なら知ってんだろ?」




アンソンは、浜川崎の女といわれたので、剣走は豚子と豚美さんを間違えてると、木刀で殴られ痛む頭で思考していると




パキッ!


その男は、どうやら食べ終わったらしく、スープを飲み干してから割り箸を二つに折り四本にした






「おらっ、寝てんじゃねーよ!」




後ろから二人の男の起こされ、押さえつけられるように座らされ

カップヌードルの男に、折った割り箸を二本、右の鼻に突っ込まれると




「ほら、キャッツの女支部長の情報教えたら、すぐ解放してやるし、鼻もまともで帰れるぞ」




その男は、ゆっくり割り箸を鼻の奥に突っ込み始めた



割り箸が折れた方を先に突っ込まれたので、激痛で、涙と鼻血が垂れてきた





「テメー等のせいで、ゆかりとヤレなくなったんだから、川猫の女支部長に責任取って貰うしかねーだろ?」


左の鼻にも割り箸を突っ込まれるアンソン





「可哀想によ、ゆかりは、前歯も全部折られたんだぞ、まっ、治ったら口でしてもらうからイイけどな」



カップヌードルの男が言うと、特攻服を着た周りの連中が笑い、グリグリと割り箸を鼻に突っ込まれる






「ほら、早く言えって」






更に両方の鼻の穴に、グリグリと差し込まれ、涙と鼻血が溢れ出てきたが、声を振り絞って、目の前の男に言った






「アア・リー・・なな・なよ・・」




「なんだよ、ハッキリ言えよ」




割り箸を突っ込む手が止まった





「阿李猫達 大師特攻隊 黒猫 第○期 なめんなよ・・・」






「上等だクソガキー!」


















その男が、割り箸が入った鼻に、下からケンカキック炸裂させると、鼻から血を吹き出しながらアンソンの首が跳ね上がった



そして、後ろから抑えていた二人が手を離すと、アンソンはガクンと顔面からうつ伏せに倒れ、鼻から流れる血が、水溜りの様になり




そこに空になったカップヌードルの容器が放り投げられた

























・・風神雷神・・








豚美さんの話が終わり、店内が、湖の静寂のようになっていると



「熱っう〜」



麻衣子さんが、豚美さんの肩を触り、騒いだ






「なんなんだよ、オメーは!」



「豚美ちゃんは相変わらず、熱血だねー」



麻衣子さんは平然とちゃかす



「あー舐めてんのか?」


豚美さんが麻衣子さんに割れた瓶の半分を剥けながら凄むと





ブン!ブン!



一台の直管が店の前に止まり、ドカジャンを来た少年が店内に慌てて入って来た




「なんだ、テメーは!」


大仏パンチの人が、速攻で掴みかかり、壁に吹っ飛ばし押し付ける



「いいいや、違うんです」



剣走の男子が慌てて弁解して周囲を見回すと、ドカジャンの下から特攻服が見え、剣走の刺繍が入っていたのを気付き



「このガキ、剣走じゃねーかっ!」




大仏パンチの人が、いなり殴った




「ぶぼっ」






「違います、朝校のクッパです!」



時すでに遅しだが、ゼットンとキムコが急いで、二人の間に割って入った



「おい!アンソンが拉致されたとこ教えに来てくれたんだよな」


「そうだよなっ!」


彼は鼻血を出しながら、ゼットンとキムコに問いかけに涙目で、首を縦に振り訴えた





「おい、ちょっと待て、離してやってくれ!」



ラッシャー君が大仏パンチを後ろから抑えると、カネゴンとガメラも大仏パンチさんの脚を抑えた




「何もしねーから、落ち着いて、ちゃんと話せ」


鮫島さんが、皆んなを落ち着かせ、剣走男子のクッパを椅子に座らせた



「はは・はい」



「まずは、アンソンは何処に拉致られてんだ?」



「港北の工業団地です」



「他には?」



「俺のダチのナムルも・・」




「そのナムルってダチは剣走なんか?」



「はい、アンソン庇ったばかりに、二人共、昨夜からヤキ入れられて」



「で、オマエはどうして、この店に来た?アンソンに教えて貰ったのか?」



「いや、俺は見てらんなくて、逃げてきたんです」




「でっ?」



「ラッシャー先輩のとこに行ったらいないし、どうしようか公園の川猫パーキングで悩んでたら、丁度パクさんが、ブタケツで来たんです」




「マジかっ!」


黒猫パシリの4人組が叫ぶ



「そのパクちゃんは、何処にいんだよ、何でオマエだけなんだよ?」


ラッシャー君が身を乗り出してきいた




「それが・・・・」




「もしかして、パクは一人で乗り込んで行ったのか?」



鮫島さんが問うと





「はい・・」




「一人でって嘘だろ!」

ラッシャー君が怒鳴った




「いや、特攻隊長だから先に行ってるからと、ここにいる人達に伝えろって」



「じぇじぇじぇ!」



鮫島さんを除く、店内に居る全員が声をあげた








「港北の工業団地の、どこの倉庫だ?」



「第四の電材倉庫の裏に、集合場所の廃倉庫があるんです、電線の空ドラムが大量に転がってるから直ぐに分かります




「何人ぐらいだ?」



「倉庫の中には10人チョットだけど、工業団地には本隊が待機してて、ウチの全支部と京浜の浜連チームは直ぐに走れるように連絡入ってます」



剣走のクッパが、一気に状況を説明し終えると




「それって、アンソンが喋ったら、今夜も来るって事か?」




「目標はここだな」


ラッシャー君が言うと豚美がさんが答えた




「いや、ゆかりって女の件もあるし、地理的に順番ではオメーんとこの浜川崎が先だろ」




鮫島さんが訂正し、豚美さんに言う




「向こうは、豚美ちゃんと、豚子ちゃんを間違えてるね」


麻衣子さんが、推測すると




「上等だよ〜」


豚美さんは鬼の形相になった




「そういえば、ゆかりって女、豚美さんと間違えてたよな!」



キムコが豚子に、興奮して確認する




「あの弱かったブスには、ちゃんと訂正したつもりなんやけど、ゴメン・・・」




「そんな事、気にすんな」


豚子が謝ると、豚美さんは気にもせずに答えた










「分かった、良く教えてくれたな、オマエのケツは最後まで、俺が持ってやるから安心しろ」




「すすす・びびません」



クッパが泣きながら御礼をすると、鮫島さんは、タバコを一本抜き、クッパに渡した




「これ以上、街にいると巻き込まれるだけだから、一本吸ったら、お前は帰って寝てろ」



「ははは・はい」



鮫島さんは、クッパに煙草の火を点けてあげ




「おい、30分以内に、道具持ってウチの奴等、全員集めろ」


大仏パンチに命令すると






「京子、ウチもだ、全員特服で襷掛けだ!」


豚美さんも命令する





「モタモタしてんじゃねーよっ!こっちも全員に集合かけろ、頭ウチが走るぞっ!」



ラッシャー君は、ゼットン、キムコ、カネゴン、ガメラに唸り飛ばした



「ウイッス!」



命令された四人は、店からか電話をかけ、ダッシュで外に飛び出した










「やっぱり、コッチは過激派ばっかで面白いねー」


麻衣子が笑いながら言うと



「オメーと遊んでる暇なんかねーんだよ」



「じゃあ眠いから、私は帰ろうーっと」



豚美さんに言われ、麻衣子さんは、笑いながら帰ってしまった





「ウチも着替えて来るわつ!」



ユンソナ、鮫島、豚美、ラッシャーの4人だけになった店内で、豚子が勢いよく叫ぶと





「いや、オマエはこのメモを持って、北口の北ウイングってスナックに行ってくれ」



豚美は、アンソンが拉致られてる港北の工業団地の倉庫の名前をメニューの裏に書いて、豚子に渡した





「なんなん?」



「おい、北ウイングは北口じゃなくて、南口だぞ」



「そうだっけ?」



「なんや、どっちなんや?」




「あの人が居る、北ウイングは南口だ」


鮫島が、念を押す





「とにかくその店に、デブ巨摩って先輩が居るから、このメモを渡して、私に借りを作らせてくれと伝えろ」




「なんとなく、理解したわ」



「ガキの使いじゃねーからな」



「分かっとるがな~」









豚子が豚美から説明を受けてる間



豊子は速攻で厨房に戻り、白い特攻服に着替えて店内に戻ると



豚子は、なにやら、メモをポケットに入れて出ていくとこだった






「待って、私も一緒に行くから!」



豊子は叫んで、豚子を引き留めた





「なんや、その格好は?集会には二度とでーへんって、ゆーとったやん」



「集会には出ないけど、友達の為に喧嘩はしないなんて言ってないし」



豊子が豚子に答えると




「豊子も、キャッツだったの・・・」




特攻服を纏った豊子を見上げ、膝を抱えしゃがみ込んだままのユンソナが呟いた









「阿李猫達 浜川崎支部 風神の豊子なめんなよ」




「・・・・」




「よっしゃー行くでー!風神 豊子おぉー!」



「おう、戦争だろうが地獄だろうが、どこへでも行ってやるぜ、雷神!」







豊子と豚子の二人は、パクちゃんとアンソンを救う為に、南口にインパルスを走らせた























泣いたりしないで、こっちへおいでよ


アナタの全てを 抱きしめるよ



一人ぼっちで、怯えたりしないで


アナタの心に 触っているから






悲しみを わかりたいんだ


ぬくもりを 届けたいんだ





泣いたりしないで、こっちを向いてよ



本当の言葉で 話そうよ


失くしたものなんて もう忘れなよ


やっぱり本当の笑顔が いいよね





やさしさを 間違えないで


幸せを わけ合いたいんだ





やりなおせる 何度だって


大切な夢を 疑わないで




泣いたりしないで、こっちへおいでよ


アナタの全てを 抱きしめるよ





明日の話を 沢山しようよ


そう やっぱり、あなたの笑顔が大好き





ねぇ 笑って・・・





by 福山雅治













続きま〜す!🐷






ブログ一覧 | スローなブギは、止めてくれ | 日記
Posted at 2023/12/02 20:23:22

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