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豚子・551のブログ一覧

2025年01月19日 イイね!

出来心 その弐

出来心 その弐



























番頭の中島

丁稚奉公の綾野

ゼットン 豚子

の四人がピットにいると



噂の次女 好豚が


「ただいま〜」



と、叫びながら
勢いよく入ってきた



その後に、
キムコと豊子の小4になった息子の寿限無と


女将の豚美


どうやら、日曜の合気道の稽古に行ってきたらしい







「あっ!豚子ちゃん」


好豚が素早く豚子を見つけると



「うぃーす!」


とゼットンが挨拶


「ういーす」

と好豚も返す





「なんだ、そのシートは?」


女将の豚美が呆れながら
豚子が頼んだシートを見て触る



「ちょっと、イメージと違ってしもーて」



「コイツは三段シートじゃないけど 微妙〜な判定だな」



ツーリング倶楽部は
半ボーと三段シートは禁止なので

豚美が脅す




「そ・そんな、アホなっ!」



「アホはお前だバカ!何時代のセンスしてんだ?」


豚美が呆れる



「いや、ネットの皮見本じゃ、全体のニュアンスは分からないって」


番頭の中島が豚子を援護



「なんで、タックロール プレスにしなかった?余計に下品だろ」



「本数に拘りがあったんよ」


「マジかっ!」


ゼットンが呆れる





「いや!凄いいいよ!豚子ちゃんセンスあるって!」




好豚が豚子に近寄り
興奮して叫んだ




「へっ?」



「イイよ!パンクだよ、メッチャ良きだって!」



「マジで?」


「俺も絶賛したんだよ」


綾野も好豚に負けじと
豚子の味方に





「そう?ウチもな ヴィヴィアンのイメージで注文したんや」



「そう!それっ!私も同じの頼もうかな〜」



好豚がシートを触りながら
舐めるように見る




「何がヴィヴィアンだよ、バカかお前ら、どう見ても、虎一 や 白狼じゃねーか」








「じぇじぇじぇ!」


「そこまで言うか」


「ちょっと豚美さん」




男子三人は

最初の豚子の反応を
目の当たりにしてるので

必死に庇いながら




皆はピットから出て店内に



「まぁ、シートはしょうがないとしてだな」



「別にアレでアレでエエんや!文句ゆわれる筋合いあるかい!」




ついに豚子がキレて
女将の豚美に詰め寄ると




「それより、金は耳揃えて持って来たんだろうな?」



「へっ?」



「屁も糞もねーんだよ!」


豚美が叫んだ瞬間

豚子の身体が宙に浮き
ソファーに叩きつけられた






「ネックハンキング、ドロップ」


豊子の息子の寿限無が呟いた



「マジっすか?」

綾野が呟く


「今の技初めて見た」

好豚も呟く


「俺は昔、浜連の抗争で見たから2回目」

ゼットン




「ゲッホ、うっ〜」


豚子の喉を抑えながら
豚美がマウントポジション




「残りの金は持ってきたんだろうな?」


今度はタイガージェットシンのように
頸動脈のツボを抑えながら


脇腹に膝蹴り




「ゲッホ〜」

既に豚子は涙目に






「あの技って反則じゃないの?」


「ママに聞かないと分からない」


好豚の質問に
寿限無が答える




「豚美さん、死んじゃうって!」


中島が二人を離そう体を入れる

豚子は涎を垂らし半目に近い




「ヤバイね!」


好豚は豚美の背中を引っ張る




「生命保険で取立てたら〜」


豚美は離さずに叫ぶと



「1・2・3・4!女将さん反則だよ!」


寿限無が
反則のカウトを数え叫ぶと



やっと、豚美が手を離して
起き上がった





「ゲッホ〜うっぅ」



豚子は中島に抱えられ
テーブルに置いてあった
箱ティッシュで涙を拭くと





豚美は反対に座り


豚子の GUCCI のバックをブチまけると

VUITTON の財布からカードを抜きとった





「そ、そそんな、」


━(;´༎ຶД༎ຶ`)━(;´༎ຶД༎ຶ`)━




「オマエの単車借りパクは、私の代からは通用しねーんだよ!」


豚子の楽天カードを抜き取ると
豚美は両足をドカンとテーブルに乗せた





「マジか〜」


綾野がビビる




「昭和のサラ金事務所みたいだな」

ゼットンが捕捉


「今の時代は、闇金 豚美さんね」
















「闇金ウシジマくんに、凄い女いたよな」


好豚と綾野が呟く






「カイジにもいたよね」


「灰皿でブン殴る 天海祐希だ!」


中島が補足すると
ゼットンが答えた





















「払われへんとは、ゆーてないやんか ゲッホ」


豚子はカイジのように
喉を摩りながら
豚美に訴える






「オメーの車が幾らで売れたか 情報入ってんだよ!」



「せやから、車両代の120万は払っとるやない」



「その他に、USB、ロングテール、フェンダーレスキット、グラブバー、マフラー、ダウンリンク、ショートスタンド、シート加工、ラジエーターガード、コーティング、アクスル前後バラシ、ステムベアリング、チェーンしめて、68万だ!」





「そんなんいっとんの、無茶苦茶やで」


「オメーが、頼んだだろうが!」

ガン!



豚美が豚子に向かって
ガラステーブルを蹴り込んだ



「いっつう〜」


豚子は脛を抑える



「せやけど、ウチも色々大変なんよ」



「何が大変なんだ、金余ってるのは知ってんだよ!」



「せやから、年末に泥棒に入られたんよ」



「マジで!」

好豚が豚子の隣りに座って聞いた



「ホンマや、部屋にあるもん、みんな盗まれたんや」



「そうなんだ!」


番頭の中島は、女将の豚美の前にコーヒーを置き、その隣りに座り込んだ






「でっ、何を盗まれたたんだ?」


豚美が豚子に尋問


「なんもかんも」



「はぁ〜?」

「なにそれ?」

皆んな首をかしげる



「せやから、なんもかんもや、部屋に帰ったら空き家みたいになってたんよ」



「酔っ払って、違う部屋だったってオチだろ」

ゼットンが反論



「そんなら、部屋に入れるかい!ボケ!」


「だから、何を盗まれたたんだよ!」


豚子がゼットンに怒鳴ると
豚美が冷静に尋問





「ん〜布団とか、綿が入っとるやつ」


「あたりめーだろ!敷布団なんだから」


「いや掛け布団も」


「どんな?」


「羽毛の、コストコでこうた女将さんと同じやつや」


「裏が花色木綿のか?」


「せや、花色木綿」


「ベッドは?」

好豚が質問


「ベッドもや!」


「どんなベッド?」


「裏が花色木綿の」



「ベッドの裏に花色木綿なんて、ねーだろ!」


豚美はテーブルを
踵落としで叩きつけた



「ベッドちゃう!タンスや」


「どんな?」


「桐のタンスや」


「今時、そんな泥棒いんのかよ」


ゼットンが怪しみながら
豚子に質問した




「いるんよ、その桐のタンスにやね、現金入れて、タンス預金しといたんよ」



豚子は必死に弁解するが
どうも皆んな、信用してない




「タンス泥棒なんて、今時いねーだろが!オメーは舐めてんのかっ!」


豚美が唸り飛ばす




「いやいや、女将さん、あのタンスにはウチの大事な成人式の着物が」




「何十年まえの話だよ」

「成人式の着物って」

ゼットンと綾野がぼやく




「私だって終わってんのに」

好豚も、疑惑の目で横で豚子を見つめる




「女将さんも、覚えてるやろ〜ウチの黒ピンクの大事な高島田の着物」



「博多帯のか?」



「そう、博多帯で、裏が花色木綿の!」



「帯に裏なんか、ねーよっ!」


豚美は唸り飛ばすと


「時間の無駄だ、綾野、カウンターからガードリーダー持って来い!」



豚美が怒鳴ると
綾野はダッシュで取りにいき
豚美に渡した






「番号は絶対に教えんで」


















豚子はニヤリと笑ったが



「そんなもん、一発だ」



豚美はカードを差し込むと

暗証番号を入力して下さい

と、カードリーダーの声が店内に響いた




ピ・ピ・ピ・ピ・



「取り敢えず、50万と」


「なんで!分かるんやー」


豚子がテーブルから乗り出すと

豚美のカウンターキックが炸裂し
豚子は背もたれまで飛び戻された




「もっかい20万と」


ピ・ピ・ピ・ピ




「2万余計やないか!」


また、豚子がテーブルに乗り出すと



「迷惑料だろー!」


またもや、豚美のキックが
豚子の胸に炸裂して
定位置に戻る豚子





「うっ〜」

「大丈夫?」

好豚が豚子の肩を摩り慰める





「よっし、話は終わりだ、とっとと、クソ田舎に帰ってよし」



豚美は豚子の楽天カードを
テーブルにブン投げて返す




「なんなん!」

豚子がキレる





「まぁ、まぁ、コレであのバイクは 完全に豚子ちゃんの物になったんだから」



中島が宥めると
豚子も我にかえり




「せやね〜もっかい見て帰ろー」


豚子が立ち上がると

ブォン!ブォン!


一台のスーフォアが
店の前に止まった




「あっ、ママだ!」


寿限無が迎えに来た
豊子を見て叫ぶ





「こんにちは〜」


豊子が入って来たが
店内の異様な空気を感じ

皆んなを見渡す





「ん?ゼットンまで、DO〜したの皆んな?」



「いや、闇金豚美さんに、拷問されてたんや」



「なにそれ?」


豊子はヘルメットを置いて

首を傾げる





「女将さんのネックハンギングドロップ凄かったよ」



寿限無が豊子の足を
触りながら教える




「はぁ〜?」


「それより、豚子ちゃんのバイク見て!」


「渋いっすよ!」


好豚と綾野が立ち上がり
豊子をピットに誘う





「なに、出来たの?」


「あと、ダウンリンク待ちなんですけどね」


綾野が説明し
三人を先頭に
豚子とゼットンもピットに続く





















「このシート、メッチャ良きでしょ!」


好豚が豊子に
豚子が頼んだシートを推す





「マジで!何コレ」



豊子が豚子を見返して訊ねる



「ちょっとイメージと違ったんよ」



「アンタのセンスおかしいって!」



「いや、俺は渋いと思いますけど」



「ジェネレーションギャップか」



豊子が納得しない表情で
シートを触ってると





「実はやね、このシートには秘密があるんよ」


豚子はキーを差し
シートを外しだした






「何、秘密って!」


「なんか、隠してんすか?」



好豚と綾野が興奮して訊ねる





「何よ、シートの秘密って?」



豊子が手に取って
確認しようとすると







「豊子さん、実はこのシート、裏は花色木綿なんや」









「・・・・」綾野



「なんも、いえねー」

 ゼットン



「最低~ね」好豚




















「落語の出来心じゃねーんだよ!」














豊子の唸り声が
ピットに響き渡った










































快楽亭 豚子の

「出来心」

最後まで、ありあとやんした〜
















Posted at 2025/01/19 19:59:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | 快楽亭 豚子 | 日記
2025年01月19日 イイね!

出来心 その壱

出来心 その壱
























日曜日のタマタマ

おはよ~ございます




さて、

「出来心」って

言葉がありますけど

ようは、心の覚悟

ってのが、出来ていなく

心の隙間に
魔物が入り込む



「魔が刺した」

なんて、

よく使いますけど

経験ありませんか〜?




紳士服の青山で
奥さんが選んでくれた
スーツのポケットから

キャバ嬢の名刺とか


デリヘル嬢と過ごした
ラブホのライターとか



まぁ、奥さんに

浮気がバレると地球上の男性は

決まって、必ず!


「ほんの出来心で」

なんて、お決まりの
台詞が定番でして







そんな「出来心」の噺








ある、粗忽長屋に豚子って女がいた

この豚子って女
見てくれは、そこそこで
中の上、上の下ぐらい

若い頃は 六本木宿で
人気の芸妓だったらしく
心中までして失敗



「人気の芸妓だったら、偽造心中なんてしないよ」



その豚子、何を思ったか

去年の年末に
今まで乗っていた
屋根のない車を
あろうことか売り飛ばしちまって



「目先の金に目が眩んだね」



だから、目眩って
言葉があるんだけど



まぁ、思いもよらぬ大金を手にした豚子は


今度は バイクなんて
タイヤが二つしか無い
馬みてぇな 乗り物を買っちまった


それも大型バイク


この豚子、昔は川崎宿や品川宿で
ブイブイゆわしてたらしく
免許だけは持ってた





思わぬ大金を手にした豚子は
そのバイクってのを
注文し契約したんだけど

アレも付けろ コレも付けろ

ココが気に入らん
ソコも変えろ
コッチも変えろ


現金を手にした者だから

我儘、放題

バイク屋にとっちゃ
鴨が葱背負ってる上客だから

豚子の言われるがままに
パーツを頼んだだが

どうにも、こうにも
納期が遅くて
豚子は待ちくたびれていた




「一体いつまで待たせるんだよ、年も変わり 干支が蛇になっちまっつたじゃないかい」





昔と違い
今のバイクパーツってのは
売れないもんだから

ある程度、注文がたまらないと
生産してくれなくてね


えっ、どうしてかって?

そりゃーバイク
その物が売れてないからさ
売れるかどうか分からないモンを
注文生産して、在庫抱えてごらん


工場や銀行から
借金取りが来て
明日の朝には夜逃げだよ



まぁ、そんなワケで
年を跨いで二ヶ月も待たされ
待ちぼうけしてたんだが

知り合いのゼットンも
バイク買うとか相談してきたので

二人して 昔馴染みの
浜川崎のバイク屋に向かった






「ゴメンよ〜誰かおるかい?」



豚子が いつもの調子で
バイク屋に入り声をかける



「誰もおらんのけ〜!」



「。。。。」



「なに、誰もいねーの?」




ゼットンも
不安そうに声をかける





「ったく、これじゃ盗んで下さいゆーとるモンやで」



カウンターにある呼び鈴を
豚子が チンチン♪ならすと







「あっ〜豚子さん」



番頭の中島が
慌てて母家から出てきた




「なにしとんねん!」


「なにって、昼御飯」


「小僧は?」


豚子が訊ねると


「あっ、どうも〜」


丁稚奉公の綾野が
コンビニの袋を持って、入ってきた




「何がどうもじゃ!」


豚子は綾野にケリを入れ
コンビニの袋を取り上げ
サンドウィッチを強奪



「あっ、俺の昼飯」


「ウチもまだや」


豚子はソファーに
腰掛けサンドウィッチの袋を破る




「そ、そんな〜」

━(;´༎ຶД༎ຶ`)━(;´༎ຶД༎ຶ`)━





「なに、二人してパチスロの帰り?」



ゼットンと豚子のコンビを見て
番頭の中島が訊ねる





「いや〜違いますよ」



「旧車と現行車、どっちにしよか悩んどるやて」



ゼットンが否定して
豚子が説明する





「なるほど〜」

「旧車は 今、異常~に高いすからね」


番頭と小僧が妙に納得すると




「4輪での参加も禁止やでー」


・・・(*´艸`)



既にバイクを買った豚子は
勝ち誇ったように付け足す






「だからさ〜」


ゼットンがバイク雑誌を
ペラペラめくりながら答える





「それなら、相談にのるけど豚子ちゃん、頼んでたシートきたよ」


番頭がいうと


「ホンマに!」


「午前中、ロングテールとフェンダーレス付けてたんですよ」



「真っ先にゆわんかい!」


豚子は立ち上がり
ピットにダッシュ















「おおぉー」

「この色かっ!」

「エエやろ〜」



豚子とゼットンは
リフトに上がってる

Z 650RSを見て興奮





「現行車もいいよ、ツーリング先で壊れる心配ないし、新車保証も付いてくるし」




「新車保証って、デカイっすよね!」




番頭がゼットンに説明すると
ゼットンも納得気味に答える



「午後はUSBとバッテリーに増設機付けますんで」



「増設機ってなんなん?」



「あとから、スマホモニターとかドラレコ付けると配線が面倒で高くなるんですよ」




「この前、持ち込みでドラレコ付けたら、エライ面倒で工賃の方が高くなったよ」



「マジかや!ナンボや?」



「ディラーなら工賃で三万超えたね」



「じぇじぇじぇ!」



「なんか、メルカリで買って持って来たんすよ」



「アルアルだな〜」



「でっ、その増設機はナンボすんねん?」


ゼットンが納得し
豚子が丁稚奉公に訊ねた




「3300円す」


「安いやん!」


「コレ付けとけば、三つ引っ張っれるし、後から何を買って付けても工賃無しになるよ」



番頭が説明する



「ヤンキーホーンも?」


「それはダメ」



「オナシャス!」















「やっぱり新車いいな〜」


ゼットンが舐めるように見て回る




「せやろ〜」


「大変だったよ〜この新車探すの」


番頭が説明する



「現行車っすよね、なんでですか?」




「ウチのはな、22年モデルなんよ」



ゼットンが不思議そうに
中島に質問すると

豚子が答えた






「何が違うの?」


「もう、このザッパーカラーないねん」



「でも、ガワだけ変えれますよね?」




丁稚奉公の綾野が
番頭の中島に聞き返す




「パーツで頼めば、変えれるし、50周年限定 火の玉オレンジにも出来るよ」




「マジっすか!」

「ホンマに!」


二人が食いつく




「せやけどなーこのモデル以降はトラコンが付いてんねん、そんなん要らんやろ〜」



「確かに、バイクに電子制御なんて全く要らないな」


「僕も、トラコン車乗ったけど、全く恩恵感じなかったよ」


番頭の中島がゆーと説得力がある





「豚子さんに、しては渋過ぎるチョイスっすよ!」


丁稚奉公が興奮して言う



「どうせ、豊子の入れ知恵だって」


「なるほど、理解す」


ゼットンが小声で教えると
綾野も小さく答える






「シートは?」



「あっ、コレですコレ」


綾野が下に置いてあった段ボールから

プチプチに包まれた

あんこ抜きされ
張り替えたシートを出す














「じぇじぇじぇ!」








「マジかよ!」





豚子とゼットンが驚く





「豚子ちゃんの注文通りなんだけどね〜」


番頭の中島がテーブルに置く







「こんなエグイんか?」

「この表革はヤバイな」


豚子とゼットンは
シートの座席部分を

触りながら呟く





「やっぱり写真だと、イメージ通りいかないよね」



「いや!俺は 昭和感あつてイイと思いますよ!」



「昭和感、ありすぎだろ」


平成生まれの綾野が褒めるが

ゼットンが呆れる




「ウチは走り屋のイメージやったんやけどな」


「この表革は、昭和でも目立って」



「エグ過ぎんねんな」



豚子とゼットンが
感想を述べてると






「まぁ、シートなんだから乗車したら目立たないって、座ってノーマルと比べてみなよ」






中島がリフトを下げて
シートをはめる





「おおぉー格好イイ!」


綾野が褒めちぎる


「完全なる族車だな」

ゼットンの感想



正月の初売りで買った バイク用のブーツを履いてきた 豚子が跨ぐと 母子半球まで両足が付いた







「コレでダウンリンクで落としたら完璧やん!」



豚子は 両足付いて
揺らしながら喜び




「このブーツな、メッチャ、厚底と悩んだんやで」


オニューのブーツを
三人に見せながら
ギアをガチャガチャ入れながら言う




「厚底はやめた方いいって」



「せやねーこれ以上厚かったら、やり難いわ〜」



今度は、右足でブレーキを
踏んだり離したり





「整備入ってるノーマルからシート持ってきて」


「了解す!」


番頭の中島が言うと
丁稚奉公の綾野がダッシュ





「なに、もう一台あんの?」



「タイミング良く マフラー買ってくれたお客さんの」



中島がニッコリ笑いながら言うと
綾野がダッシュで持ってきた



豚子は降り

綾乃がシートをノーマルに戻す



「なんか、高さ的には、見た目は変わらないすね」


付け終わると
綾野が見比べていう



「せやね〜」


「何センチ落としたんですか?」


ゼットンが中島に訊ねる




「このタイプのシートは2センチが限界だよ」


中島がゼットンに説明すると

豚子が跨った





「どうすか?」



「ヤバイ、プルッてんねん」



「両足ついてんじゃん」



「せやけど、足の指が曲がらへんのよ」


豚子がプルプルしながら答える



「でしょー変わるでしょ」


中島が自信満々にいう


「やっぱり、頼んで正解や!」


「そんな違うんだ」


「ちゃう、ちゃう!乗ってみいって」


豚子は降りてゼットンにいう



「横幅も左右で、1センチづつ削ってるからね、見た目より かなり足付きは良くなったでしょ」



「なるほど〜」


「エエね!」


豚子と綾野が
シートを見ながら納得





「やっぱり、400よりデカイな〜」



両足ベッタリだが
ノーマルシートに跨った
ゼットンが納得




「豚猫の FX よりデカイやろ」


「うん、デカイ デカイ」



ゼットンが揺さぶりながら答える



「豚猫のFXって、アンソンさんが、たまに乗ってくる渋いやつすか?」




「そうそう」

中島が答える



「なんで、あの伝説の FX はアンソンさんの代までなんすか?」




「アイツ以降〜根性あんの出なかったからな」



「族も絶滅危惧種になったしね」



「服部君がアンソンに、ずっと乗ってろと、言ったしね」




ゼットンと豚子が答えると
中島も捕捉して綾野に答えた



「じゃあ、だ・だ・誰も逆らえないっすね」


中島の捕捉に
綾野がビビる





「アンソンが歴代では、最弱で一番の阿保やけどな」



「マジっすか!俺的には、アンソンさんもメッチャ怖いんですけど」



綾野がビビりながら驚く



「笑える話と、負けた話ばっかやで〜」


豚子が笑い飛ばす





「やっぱり、バイクっていいな〜」



ゼットンが豚子の
Z 650RSを見ながら呟いた





「せやろー」



「やっぱ、バイクだな」



「そうっすよ!ゼットンさんもバイク乗りましょうよ」



「なんで、オマエは車にいかねーんだよ?」




綾野にゼットンが聞き返した



「やっぱり、バイクすよ!俺、豚美さんや豊子さんにメッチャ憧れてるんす」



綾野が興奮して答える




「あの二人は、おかしいやろ!」


「俺も、あの二人には関わりたくねーし」


ゼットンと豚子が反論




「いや、マジであの二人はリスペクトしてるっす」




「はぁはぁ〜ん、分かったで」



豚子が意味深に笑いながら
綾野を見ながら言う



「な、な、なんすか?」



「アンタ、あのババァ二人より好豚が本命やろ」



「そうなんだ!」


好豚の父親である
中島が驚いて綾野に叫ぶ





「豚子さんは、な、な、何を言い出すんですか、お義父さんの前で!」



「お義父さん?」



「いや、今のは間違えました」



滝のような汗をかきながら
弁解する綾野




「なるほどな〜好豚ちゃんは 豚音ちゃんと 正反対のバイク派だしな〜」



豚音にドリフトを教えててた
ゼットンがニヤニヤしながら納得





「キムコと豊子ちゃんみたいな感じ?」


中島も妙に納得して
豚子に訊ねる




「まさに、それやね〜」


豚子が答えると
二人は綾野を見てニヤニヤ笑う





「皆んな、勝手に妄想しないで下さいよ」



「正直にゆわんかい」


豚子が綾野の手首に触れた

瞬間



「痛っ〜!」


綾野が叫ぶ





「好豚が好きやから、バイク乗ってるって、正直に吐かんかい!」



「ヒィー痛いっですって!」




豚子が更に
綾野の手首に角度を付ける





「昔からだけど、あの技ってそんなに痛いの?」



「久々に見たけど、あの技、マジでヤバイっすよ」



ゼットンが震えながら
中島に答える






「違いますよ!俺はバイクが好きなだけなんです!」


泣きながら、綾野が抵抗を続けると










「ただいま〜」



可愛らしい声がして




この店の女将が

噂の次女、好豚と

一緒に帰ってきた



































続きま~す











Posted at 2025/01/19 09:47:19 | コメント(3) | トラックバック(0) | 快楽亭 豚子 | 日記
2025年01月02日 イイね!

明けましたね~

明けましたね~

























お正月のタマタマ

姫初めは致しましたか?

(;゚;ж;゚;)〜ブッ

遊びゆこー思っとったら
31〜3日まで ATMも休みとしり
ダラダラな豚子です


















さて、


今日は何十年ぶりに
バイク用品店へ

ブーツを買いに!


事前にネットで
レーシングスーツが半額なのを
チェックしつつ

県内最大の二輪館へ



レーシングの前に
取り敢えず

ツーリング倶楽部用のブーツを

俗にいう
エンジンニア ブーツなのだが

丈の短い順に説明させてもらうと

スワロー イーグル ファルコン


基本的にバイクに乗らないオサレ女子は
爪先が尖ったスワローの短いタイプ


ちなみに、

仕事でも尖った革靴を履く男を

私は信用しない

変なポリシーを持っている





空軍みたいな編み紐なのが
ファルコンかな

昔のハードボイルド小説に
良く出てくる軍用ブーツね






常総ツーリングの時、若手が

旧車會が好む 昭和の長靴タイプじゃなくて

黒のイーグル履いてて

メッチャ格好良かったのよ!


「ちょっと〇〇君!そのブーツどこのよ?」


「あっ、豚子さん」


「パクるから、教えなさいよ」


「二輪館ですよ」


「イイわね!」


「アザース、豚子さんの特攻ズボンは何処のですか?」


「虎一のツータックパワーよ!」



「じぇじぇじぇ〜」


〇〇君が驚いてると




「ダブルの裾は3・5な」


アンソンが入ってくる



「懐かしいでしょー」



「バラッドはお前に、読みました、メッチャ泣きました」

〇〇君が答える



「ブス姉と麻衣子さん以外は作り話だからね〜」



ブォーン!







そんな経緯で
二輪館の初売りに

10年落ちのワゴンRから
降りて来たババァが
刺繍の看板背負った
真っ赤なスイングトップで登場したから


かなりの注目


・・・(*´艸`)



なのだが

買い物はパッパと済ましたい性格なので
二階にかけ上がる


elfとかハイテクスニーカーを見つつ
お目当てのブーツへ


私が試履してると


「ブーツですか?」
















身長178
ボクちゃんこと
東出昌大 似で


ド ストライクの店員が
御用聞きに現れたもんだから




「あっ、はい」



本能で標準語に変換





「今はどんなタイプですか」




ホストの様に膝まづいて
接客するボクちゃん







「スェードだと普段も履けちゃいますね♪」



「全然、平気ですよ」




厚底 or 薄底 で悩んでると





「バイクは何ですか?」



「Z 650RSだけど、二月に納車されるんです」



超〜絶!聖子ちゃんスマイル
にアニメ声!

















「そうなんですか!格好イイ〜」



「てへ。。。\(//∇//)\


ダメ押しの薬師丸ひろ子
























「やっぱり薄底の方が、良きですよね〜」




関西弁を忘れた
大阪で生まれた女 ♪





「ですね〜今のバイク、タッチでリアブレーキ効きますから」



「なるほど〜」



「背も高いし、ツンツンじゃないなら、断然薄底ですね」




「身長だけでしょうか?」



「いや、スタイルもイイですって!」






テレながら 私の期待通りに
答えるボクちゃん





「手袋も買っちゃおーかしら」


ババァ、完全に

その気ミステイク





「それと、こちらのメーカーは踵がサイズによって、斜めカットの角度も異なっております」





「なんなん!」



「左のトウガードに確実にシフトペダルがあたるんです」




「そうなんや!」



「レーシングブーツと同じ土踏まずに芯棒も入ってます」



「マジかや」



「開発した社長が元全日本ライダーで、ウチの一押しです」



「コレ下さい!」



豊子の場合は
NASAの四文字に弱いが



私の場合は
全日本とか新日本とかWWEに弱い!



全日本ライダーが開発したのに

KADOYA  AVIRX

一流ブランドの三分の一の値段

いや〜新年早々縁起が良き〜




WILD WING お勧めです

https://winglove.co.jp/









明日は ライコランド行こう〜♪






でさー

昔からなんだけど

バイク用品店で
タバコ吸いながら

ボッチでバイク眺めてる男子って

(オッサンも含む)




絶対に声かけて来ないよねー



























では、また🐷






Posted at 2025/01/02 22:47:19 | コメント(5) | トラックバック(0) | 女の無駄話 | 日記

プロフィール

「@馬肥 さん、

彼女はバレエ出身ですよ〜ん。大ファンで未だに持ってます

彼女は真面目過ぎたのかな〜と

って分からない、近藤真彦のようなバカ男が未だに多い!って「禁句」か〜笑笑」
何シテル?   01/18 08:17
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