MWS150-A トーアライメント調整
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
新型トリシティ125のフロントタイヤが異常に摩耗するって話があるじゃないですか。あれはフロントタイヤのトー角が大きすぎてそうなってるんだろうなあとなんとなく考えてたんです。
で、私が乗っている2020年式MWS150-A はどうなのかなと思って測ってみたんですが、前390mm後385mmと、5mm程度トーアウトだったんです。
2
サービスマニュアルによると「前幅-後幅が-6mm以上」となっているので、「6mmトーイン状態」よりトーアウト側であれば規定値内って解釈になるのでしょう。サービスマニュアルのイラストもトーアウトっぽいし。
3
でもね、私のトリシティ、直進安定性が凄く悪いんです。
具体的には
①「僅かな横風で車体が大きく流される」
風の強い日は高架のバイパスとか高速道路は危なくて走れない。風速5m以上の時は要警戒。
②「カーブで車体がイン側に大きく切れ込む」
イン側に吸い込まれるとか落ちていく感じ。常にオーバーステア。
これってトーアウトの弊害だよね、どう考えても。
4
トリシティはキャスターの角度が20度と小さい。小さいだけだと当然直進安定性が確保できないので、フロントタイヤをトーイン設定にすることで「直進安定性」と「コーナーリング特性」を両立させるのが正解ではないかと仮定し、トーイン設定を試すことにしました。以前何かでそんなの読んだ気がするし。
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手順は
①ジャッキで本体を上げて
②フロントホイール外して
③フロントフェンダー外して
④フロントホイールを仮締めして
⑤ナックルアーム(フロントアーム)のボルトを外して、ナックルアームをトーイン方向に力をかけながら締め直す、って感じ。これを左右。
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作業後に測ったが、1度目は変わらず5mmトーアウトだったので、ナックルアームの穴を削り再チャレンジ。2度目はまだ足りず、3回目にしてようやく5mmトーインになったのでネジロックを塗りトルクレンチで規定値で締めて作業完了。
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結果、大正解。直進安定性が向上。作業前とは明らかに違う。フロントのグリップ感が増した感じがするし、横風もそんなに怖くはなくなった。
そしてコーナーリングは激変。オーバーステアが消え、実に自然に曲がれるようになった。まさに別の乗り物になったような感じ。これが本来のトリシティかあ。トリシティは車体によってそれぞれ運転性に違いがあるんだろうなあと思う。今回も10mmトー角変えただけで運転性が激変したし。
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最後に...
今のトリシティの構造・測定方法で-5mm(5mmトーイン)に設定したとして、それが(-2.5mm)+(-2,5mm)なのか(+1mm)+(-6mm)なのかは判別できない。また、フロントフォークに歪みでもあったら調整のしようがない。今後モデルチェンジがあったら、調整ネジ回せば簡単にトー角調整できるようにしてください、ヤマハさん。
追伸...ある程度の経験、サービスマニュアル、ネジロック、トルクレンチがない人は、この作業はやらない方がいいですよ。命に関わる部分です。
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