
フランス車検証、通称「Carte Grise(グレイカード)」が届いた。
これでようやく自分名義のクルマになった訳だ。
当局HPへ必要内容を入力し、待つ事1週間。
フランスも随分と進化した。
しかし先はまだ長い。
車検証を取っても私の車は
土日以外は乗ることが出来ない。
(平日は20時から翌朝6時迄OK)
というのもフランスの主要都市では環境汚染の観点から
排気ガスを大量発生する2006年以前の車は
段階的にグレード分けされ、基本的に
土日以外はパリなどの都市で乗る事ができない。
その制度に異議を申し立てたFFVE(フランスヴィンテージ自動車協会)が当局へ説得を繰り返した結果、クラシックカーとみなされた「Carte Grise Collection」なる車検証を取れば今の車と同じように乗る事ができるようになった。
説明理由は以下の通り。
・旧車はそもそも使用頻度が低く排気ガス排出量が少ない
・旧車は愛好家のもと、常に整備され環境への安全性も高い
・旧車自体が国の文化遺産であり財産である
確かこのような感じだった
流石、権利を勝ち取る国、フランスである。
この「Collection」が重要で通常の車検証にプラスして明記される。
これを取得するためには先のFFVEへ
申請する車の詳細な状態(写真多数)を送り、審査される。
ポイントはいかにオリジナルをキープできているか、
オリジナルを損なう改造などがされていないかだ。
例えばエンジンをターボ化しているなどはNG。
この審査を無事に通過すると証明書類が送られ、
その書類と合わせて当局へCarte Grise Colllectionの申請をする段取り。
先が長いと言ったのはこの申請の結果が出るまでに最低3週間を要するという点。
最低で、3週間。フランスの場合半年かかったとしても不思議はない。
一方車を譲り受けた場合30日以内に名義変更、新車検証を申請する義務がある。違反した場合は罰金だ。
つまり協会からの審査結果を待っているうちにアウトになる確率が非常に高い。
私の場合は30日ぎりぎり迄待っていたが
途中メールで進捗連絡を催促するも、案の定、何の音沙汰もなかったので
先ずは違反にならないよう普通の車検証「Carte Grise」を申請した。
折りしも申請の翌日に協会から返信メールがきた。
そこには丁寧な文面で「結果連絡には最低6週間かかります」
3週間ではなく、6週間に変わったと。
という事で、車検証は入手できたものの
まだしばらくは土日しか自由を与えられない不自由な車生活である。
Posted at 2022/11/20 20:16:24 | |
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