久し振りにタイヤとホイールを新調したのでテスト走行を行いました。
ウンチク長いのですが、興味をお持ちの方はご一読ください。
新しいタイヤとは、コレです・・・私にとって新しく、未知なるタイヤ・・・
山野哲也選手開発の、ちょいとセレブなRE-71Rです
実はコレ 265/35-18なのです、長年慣れ親しんだ255/40-17にお別れしました
18インチで、しかもセレブなRE-71R (汗)・・・が、そこは何と言ってもKM1
・お安く、正規ルートで安心保障、アフターもバッチリ
・おがた塾で楽しくタイムアップ!付き
サイズは不利ながら、ラジアル最強クムホV700 285/30-18にどこまで迫れるのでしょうか?
そしてホイールはコレ・・・モータースポーツ直系!
WORK M.C.O racing Type CS 9.5J-18 off35 P.C.D100 競技用鋳造・・・KM1 Spec!
「とうふ号専用オーダー」という贅沢なヤツ逝きました
カラーは “年齢相応” “若気の至り” な??? 「ブラッディーレッド」 をチョイス・・・がはは!
性能ヨシ!ヤル気のデザイン! ゴマちゃんとお揃い(*´3`*)ポッ
あの新井敏弘選手がこのホイール開発に携わり、ラリー参戦・・・
それを緒方社長がとうふ号専用プロデュースし、それに応えてくれるWORKさん
品質は信頼の “Made in Japan”
このホイールはやってくれそうな期待があります
そして、たいへんお安く仕立てて頂きました・・・これらがWORKを選んだ理由です
ゴマ号と瓜二つになりました・・・愛の証です♡♡♡
乗り間違えないよう注意しないと、ホントにやりそうです(笑)
ちょっと真面目なお話・・・18インチにもなると、けっこう重いですね
年齢52歳、筋力のキの字もない虚弱な体の私にはタイヤの重さは深刻です
このように無造作に持つと、腰、体を傷めてしまいそうです
では、18インチという重いタイヤ脱着をどうすればよいのでしょう?
以前から実践している方法・・・実弟のワークスメカ時代のやり方を真似ています
穴位置をしっかり合わせて、縦に持ち、肘を膝に当て・・・
膝で押し込むように入れます・・・外す時はその逆になります
こうすると腰への負担は少なく、フラつかず、かなり楽・・・
タイヤ脱着が辛い方や、体、腰への不安がある方は一度試してみてください
前置きはこのくらいにして走ってみます・・・まずはタイヤからつらつらと・・・
ええと、運ちゃんはヘタクソで廃車寸前の老人ですから
「話半分以下・・・1/4くらい?」 とお考え下さい(笑)
今日は暑かったこともありますが、走り出しの温まりは素早く安心。
タイヤの強さを感じるので空気圧は低めになります・・・インチアップの影響?
横グリップが少し上がり、縦はそれ以上にすごくいい感じ・・・大径化は縦に効くのでしょうか?
荷重をリヤに回しながら、早い段階からの加速によく応えてくれます。
ZⅡ☆に比べてトータル的にグリップはやや上がっているように感じます。
噂に聞く 「劇的なグリップ」 は感じませんでしたが
ZⅡ☆に比べて空気圧が低いため?タイヤ全面を綺麗に当てられる事が良いのでしょう
粘りつく「ベタグリップ」ではなく、軽快感あるグリップで、パワーを食われにくく
心配していたサイズアップによるダルさは全く感じないうえに、脱出加速が素晴らしい
「脱出加速」の良さは「トラクション」とはやや異なり・・・何と言えば良いのでしょう?・・・
縦グリップが良いわりに、路面を蹴ってからの路面離れが良い感じの加速感
「グッ」とくるのではなく「パッ」と転がってくれる印象で、不思議な感覚です。
さらに良く感じたのは、路面を掴む感覚が明確でレスポンスが良いことです。
「レスポンス=シビア」 ではないか? と、心配しましたが
教えてくれるが故、操作の良否がわかりやすく、安心して操作できるうえに
私の 「だいたい運転」 でも受け入れてくれて、年寄りにも優しいようです(笑)
明確であるが故?? 縦、横の主張をやや感じました。
それに合わせた操作を心がければ特に難しいとは思いませんが
脱出加速が良いので、次へのアプローチタイミングがうまく合わないのと
ZⅡ☆のクセがなかなか抜けないので、踏み込みが遅くなり
今ひとつ71Rの良さを活かしきれないままでした・・・
ここは要改善です。
耐久性はZⅡ☆より、随分良いと感じました。
アタックしても明らかなグリップダウンを感じませんから、もうワンアタックいけました。
しかし、それを良いことにアタックを繰り返すと、減りが早いように感じますから要注意
「もう一度!」という時だけにした方が良いと思います。
ピットで冷却すればグリップはほぼ回復し、再びアタックできました。
冷え方は比較的早く、エンジンオイルが冷えた頃にはアタックできました。
私のようなヘタクソには何度もアタックできるタイヤじゃないとダメなのですが
その点もRE-71Rは及第点です。
「71Rの減りは早い」とよく聞きますが・・・ZⅡ☆と大差ないように感じます。
連続アタックを避け、アタック後にきちんと冷却し、できるだけ面圧でグリップさせてやることで
減りは思いのほか少なく、ライフも期待できそうです。
タイヤのみに的を絞ってのテスト走行でしたが、その過程でタイムを出していけました。
つまり、急いでショックやバネなどに投資せずとも好結果を得られるタイヤであると思います。
勿論、セットを合わせてゆけば、さらに良い結果を出せるのは言うまでもありませんが・・・
走行後のタイヤの顔・・・
2時間、アタックラップ10、クーリング含むトータルラップ31です
いつもの 「だいたい運転」 で、特別な事はやっていませんが
私にしては珍しく綺麗に使えました・・・減りも「それほどでもないね~」という感じです
以上の事から、総合的に考えてゆくと・・・
RE-71Rは、特別な技術やセッティングを必要としない優しいタイヤでありながらタイムを出しやすく
使い方さえ間違わなければ噂ほど激しく摩耗しないタイヤだと思います
そして・・・確かにタイヤ単品は高額ですが、性能とライフ、タイヤ以外の投資(足周りなど)
など考えると、それほど高くはないとも思います
緒方社長がRE-71Rを推してくださった意味が徐々に理解できてきました
話変わって、ホイールについて・・・
ホイールの性能はタイヤに比べてわかりにくいものですが
それでもWORKの良さを感じました。
今まで使っていたESターマックよりも、ほぼ全てにおいて性能が上回っており
今時のタイヤの性能を引き出しやすいものと感じます。
しっかり感を持ちながら適度な粘りを感じ
サスペンションの動きや、グリップ状況をよく伝えてくれます。
私の「だいたい運転」で狙った所に車を運ぶ事ができますが
外乱による影響は少なく、硬さと言うか、シビアさは感じません・・・良い鋳造ホイールです。
このホイールは決して軽いわけではないので、転がりを少し心配していましたが
精度の良さ?または外周の軽さ?・・・転がり出しが良好で全く重さを感じません。
18インチの重さを上手に打ち消してくれているようです。
インチアップはサスペンションや、車の動きにも影響してきます。
それを見越して前後バネレートを上げ、リヤダンパー強化をしましたが
間に合わなかったフロントダンパーに、予測通りほんの少し不足を感じました。
特に伸び側・・・これは今後見直す予定です。
ブレーキ冷却はなかなか優秀・・・
大きくなった分の熱容量増加はありますが
ホイールに熱を溜め込んでいる感じではありません
風の抜けや、放熱性が良いものと感じました
リム付近を観察・・・タイヤの掴み具合もgood
今まで使っていたホイールはタイヤが僅かに動いた(ズレた)痕跡があり
いつも少しの不安を持ちながら走っていました
しかし
WORKは全くそれがありません・・・見えにくい性能ではあるけれど、良くできています
インチアップしていながら運ちゃんの疲労度は軽減されています・・・かなり楽です
「競技用」と銘打っているだけあって
レース、ラリーのSSなど長丁場でも疲れにくいことは重要・・・なるほど
これぞまさしくヘタクソ向き、年寄り向きで私にピッタリ・・・実によくできています
WORKを勧めてくださった緒方社長の眼力は伊達ではありませんね
このホイールは、モータースポーツユースによく考えられており、感心しました
勿論、ストリートに使用してもコイツの良さは感じられると思います
そしてKM1ならではの低価格が18インチ化を容易にしてくれました
慣れ親しんできたZⅡ☆とは異なるキャラクターの71Rを楽しみながら、戸惑いながら
M.C.O racingの良さにほくそ笑みながら・・・
時間切れ直前にちょっとアタック・・・・ほほほっ! 微妙にベスト更新
タイヤ、ホイールを新調したので、当たり前といえば当たり前ですが
まだ気温が高い時期での更新、初タイヤでの更新は初めての出来事・・・
私にはちょっとした事件となりました(笑)
次回も、少しでもタイヤを使える走り方の模索とトライをやってみよう
結論1:RE-71Rはよろしい
結論2:WORK M.C.O racingはよろしい
結論3:緒方社長の仰る通り、暖かい時期でもベストを出せる
私レベルにシーズンオフなど無い
憧れの「18インチ遣い」になるためにはトライあるのみ
次回走行は最速戦・・・また今年も本番が「トライ」になります(笑)
KM1緒方社長、ご一緒の皆様、ありがとうございました。
2016年9月25日 ALT テスト走行
BS RE-71R 265/35-18(Y2016)
set 1:29.918(エア3.0kgスタート)
set 2:29.733
set 3:29.623
set 4:29.335
set 5:29.385(エア下げ過ぎ)
set 6:29.334