VCDSを使用していて、いくつかの疑問点が“もやもや~”とした状態で残っていました。
それぞれ個別に確認してみましたので、結果を2回に分けて報告したいと思います。
自分自身の整理のためでもありますが、何かのヒントになれば、・・・です。
(1)CodingとAdaptation
どなたかのブログで(見つけられなくてごめんなさいm(_ _)ゝ)、KUFATECのTVキャンセラー設定前後のAuto Scanを比較しても、Codingに変化が見つからなかったと報告されていた件に関連して、
ライトセンサーの感度調整(09-Cent. Elect.)で、Adaptation項目の“non sensitive” ⇔ “sensitive”を変更して、Codingビットのどこが変わるのかを確認してみました。

結果、上記Adaptationを変更しても、Codingビットに変化は見つけられませんでした。
09-Cent. Elect.には、3種の(スレーブ)モジュールがありますが、どのCodingの、どのビットにも、変化は見られませんでした。

ということは、Coding情報と、Adaptationの設定は別、と言うことになります。
つまり、TVキャンセラーの変更情報が、Coding設定の項目ではないとすれば、キャンセラー設定前後で、Auto ScanのCoding情報を比較しても現れてこない、というのもうなずけます。
どうも、設定は、Coding情報がすべてではないという事のようですね。
(2)実装されているコントロールモジュール一覧(Control Module Finder)
VCDSのApplication画面に、“Control Module Finder”というボタンがあります。これによって、自車に搭載されているコントロールモジュールの洗い出しができることになっています。

ただし、VCDSのマニュアルによれば、実行には45分以上かかるとのこと。

恐る恐る”Start”してみましたが、10数分で終了しました。
検出されたコントロールモジュールは、
01、02、03、08、09、13、15、16、17、19、42、44、52、55、57、5F、の16個。
(結果は、Saveで、logsフォルダに保存できます。)
この結果は、VCDSのSelect画面の Installedタグ(下図)に表示されている、あるいは、Auto Scanでスキャンされる結果と比べて、“A5”(Frt Sens. Drv. Assist)がなく、“57”(TV Tuner)が新たに検出されています。この“57”については、次で記します。

これは、この”Control Module Finder”で走査できるのが、01から7Fまでとなっていて、それ以上の値(例えば、8Fとか、AFとか)をEnding Addressに入れても拒否されてしまうためです。
従って、7Fの次の80以上のモジュールについては、Select画面のDirect Entryで、直接数字を入れて確認(Go!) していくしかありません。
80から順番に、81、82、・・・8F、・・・、AFまで試してみましたが、応答があったのは、A5のみでした。(その先、B0、・・・、FFまでは確認できていませんが・・・)
(3)57-TV Tuner
さて、Control Module Finderで、新たに見つかった57-TV Tuner。これが、TVキャンセラー同様の変更に使えるのか?と飛びついて、早速内容を見てみることにしました。
このモジュールは、Electronics 1のタグにあります。

57-TV Tuner を選択。

Coding-07 はこんな感じで、Coding Helper は用意されていません。

更には、Security Accessで、いつもの‘31347’を入れると、Error 35:Invalid keyとなって受け付けてもらえませんでした。

参考までに、AdaptationのChannel の内容を掲示しておきますが、どうも、キャンセラーに結びつきそうな項目(視聴可能速度の変更(15km/h→200km/h?))は見当たりませんでした。
(見つかっても、Security Accessコードがわからないと、変更はできませんが・・・)
キャンセラーの機能は、TVだけではなく、DVDの動画(映画)の視聴なども対象になっていますので、もっと別のモジュールの可能性があります。
謎が謎を呼んで・・・のように、もやもやが晴れたか、さらに深まったか、微妙なところですね。
Part2も間もなく。
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Posted at
2014/04/27 18:31:09