
僕は車の改造に疎く実際にチューニングする前、複数のチューニングショップや車の事に詳しい友人に聞いて回りました。教えてもらった事の中で共通していた事、特に重要だと感じた事をまとめてみます。
これから自分の車をチューニングしたい方、何から始めたら良いかわからない方のお役に立てればと思います。
※公道のみの走行を想定した街乗り車のチューニングのやり方になります。
【要点】
チューニングは燃費、乗り心地、静粛性、安定性等の両立が難しい要素のバランスを調整して、自分の理想に近づけていく作業になります。
改良が必要なところだけ手を加え、純正のままでOKな箇所は触らない。それを徹底する事だけでも満足度が高く失敗しないチューニングができます。
各自動車メーカーが何度も走行テストを繰り返し決めたセッティングを下手に崩すと、単に乗りにくくなるだけでなく挙動を乱しやすくなり非常に危険です。
【手順】
1.タイヤが格安系のタイヤが付いている場合、国産メーカーやミシュランタイヤ等で中~高価格帯のものに交換します。サイズは必ずメーカー指定のものを選んで下さい。
走行安定性に大きく関わるのがタイヤで、この条件が良くないと本当に足回り系のパーツに手を加える必要があるか否か正しい判断が付かない為です。
2.純正の状態で街中、ワインディングロード、高速道路をそれぞれ走行し、改善が必要だと感じた自分の車の欠点を書き出します。
3.上記で書き出した欠点を埋めるチューニングを施し調整していく。
各問題点に対する対処(チューニング)は以下の通りです。施工のハードルが低いものから順に載せています。
【燃費が悪い】
・タイヤ空気圧を上げる(上限300kpa)
転がり抵抗を低減します。乗り心地は少し固くなります。
※タイヤが正しく接地しなくなる場合があるので300kpaを上限として下さい。
・アルミテープチューン実施
回転抵抗、空気抵抗を低減できます。貼る箇所はこちらの記事にて。
https://minkara.carview.co.jp/userid/3493024/car/3351082/12140168/parts.aspx
・ボルテックスジェネレーター(エアロスタビライジングフィン)追加
空気抵抗を低減します。貼る箇所はこちらの記事にて。
https://minkara.carview.co.jp/userid/3493024/car/3351082/12134224/parts.aspx
・軽量ホイールへの交換
転がり抵抗、特に発進時のガソリン消費が大幅に軽減できます。
社外アルミホイールよりも純正の鉄ホイールが軽いといったケースも多々あり、特にダイハツ・ミライース用とスズキ・アルト用ホイールは鍛造アルミホイールに匹敵するレベルの軽さです。
【乗り心地が悪い・騒音が大きい】
・タイヤサイズのインチダウン
ブレーキと接触しない範囲でホイールを小さいものに変更し、タイヤの厚みを増やすと衝撃が車内に伝わりにくくなります。
同時に燃費の向上が狙えます。
※タイヤの外径が変わらないよう注意が必要です。
・バケットシートへの交換
体圧が分散してかかるバケットシートに交換する事で、運転時の体の疲れを大幅に低減できます。メーカーの純正OPのものでも十分効果があります。
特に軽自動車に乗っている方、腰痛でお悩みの方には効果が高くおすすめです。
・デッドニングの実施
遮音材、吸音材を追加する事でエンジン音、タイヤの音、雨音等を軽減できます。
【安定しない・ふらつく】
・ボルテックスジェネレーター(エアロスタビライジングフィン)追加
車体後方及びフロントバンパー前に貼ることでふらつきを大幅に軽減できます。貼る箇所はこちらの記事にて。
https://minkara.carview.co.jp/userid/3493024/car/3351082/12134224/parts.aspx
・ストレーキ追加
フロントタイヤに直接風が当たらないようにして、旋回時や高速走行時の安定性を上げる事ができます。
https://minkara.carview.co.jp/userid/3493024/car/3351082/12143213/parts.aspx
・補強パーツ追加
ピラーバーやタワーバーを追加し車体がねじれないようにする事で直進性が向上します。
段差を乗り越えた時の振動が少し増え、乗り心地が悪化します。
※車内に補強パーツを追加する場合、緩衝材を必ず巻いて下さい。
・サスペンション交換
ノーマルよりも少し固いサスペンションに交換する事で、車体のふらつきを軽減できます。
車高はノーマルと同じか2~3cmダウン(ハーフダウン)を推奨します。キャンバー角等が変化し思わぬ弊害が発生するリスクを避ける為です。
尚、固くしずぎると乗り心地が悪化するだけでなく、衝撃を吸収しきれずに跳ねて危険です。チューニングショップ等の専門の知識がある方と相談して調整していく事を強くおすすめします。
※ダウンサスに交換の場合は専用のショックアブソーバー、調整式ラテラルロッドと一緒に交換が必要です。
https://minkara.carview.co.jp/userid/3493024/car/3351082/12137262/parts.aspx
・リアバンパーダクト追加
リアバンパーから空気が抜けられるようにすることで、高速走行時のふらつきを軽減します。
同時に空気抵抗が減って燃費も向上します。
https://minkara.carview.co.jp/userid/3493024/car/3351082/7140742/note.aspx
【追記】
基本的にエンジン関係は無加工でも公道を不自由なく走れるよう設計されています。バランスを崩すと乗りにくくなるだけでなく故障の原因にもなる為、こちらは手を加えない事を推奨します。
例外として3B20エンジンが採用されている三菱B11型eKワゴン・eKスペース(日産B21型デイズ・デイズルークス)は、ノーマルだと登坂車線の走行が必須なレベルでパワーが足りておらず、専門店でコンピュータを書き換える事で改善します。