
カー用品店やネット通販等で多くの社外部品が販売されていますが、事故に繋がる危険なものや走行性能を逆に下げてしまうような部品が多々存在します。
今回はその中の一部を紹介します。チューニングや改良を施していくにあたり参考になれば幸いです。
【ホイールスペーサー】
走行中にタイヤが外れる事故の原因になります。
道路の継ぎ目や段差を乗り越えた際の衝撃でスペーサーが割れ落ちた場合、そのままホイールナットが緩んで最終的にタイヤが外れます。
30~40km/h程度の低速でも、外れて転がるタイヤは人の命を奪うだけの威力があります。
【アルミナット(ジュラルミンナット)】
走行中にタイヤが外れる事故の原因になります。
鉄のナットと違い非常に緩みやすく耐久性も低いです。アルミが柔らかく熱で簡単に体積が変わってしまう特徴を持っているためです。
有名なブランドが販売しているものであっても使用はおすすめしません。
【低ダストブレーキパッド】
ブレーキの効きが悪化します。制動距離が伸び、いざというときに止まれなくなります。
純正のブレーキパッドは摩擦力(制動力)を確保する事を最優先に材料が選ばれています。低ダストブレーキパッドは摩擦力を下げ、代わりにダストの発生を抑えた商品です。
ブレーキを強く踏む機会が殆ど無い街乗り車であっても交換はおすすめしません。
【ダウンサス+純正ダンパー(ダウンサスのみの交換)】
道路の段差を乗り越えた時等にショックアブソーバーが縮み切って底付きを起こした場合、車体が跳ねて挙動を乱します。車が突然思わぬ方向へ向かう危険があります。
特に雨天のカーブや高速道路走行中に起きた場合非常に危険です。
ダウンサスに交換する際は一緒にショックアブソーバーを、ダウンサス用のショートストロークダンパーに交換すると良いでしょう。安全性だけでなく乗り心地も一緒に確保できます。
【ルーフキャリア】
ふらつきやすくなり、風切り音が増加、燃費が悪化します。
重い物を高い場所に設置する事で重心は上がり、空気抵抗も増加してしまいます。
普段は外しておき車内だけでは荷物が入りきらない場合等、どうしても必要な時にだけ付けるといった使い方がおすすめです。
【一部のエアロパーツ】
エアロパーツの中には装着する事でかえって空気抵抗が増えて加速性能を損ねたり、燃費が悪化するものが存在します。例として下の写真のようなものが該当します。
装着する場合はメーカーが空力テストした上で販売しているもの(トヨタのTRD、日産のNISMO、ホンダのM-TEC等)を選ぶ事をおすすめします。
【純正品より重いホイールへの交換】
ブレーキが効きにくくなり加速性能と燃費が悪化します。
インチアップする場合は勿論、同サイズでも社外品のアルミホイールに交換したら重量が増えてしまう事が起きやすいので注意が必要です。特にスズキ車とダイハツ車の鉄ホイールが非常に軽量で、交換しない方が良い場合があります。
交換する場合は鍛造でシンプルな構造のもの(1ピース)が良いでしょう。高価ですが軽ければ軽いほどブレーキの効き、加速性能、燃費を同時に引き上げる事ができます。
Posted at 2023/04/01 00:17:12 | |
トラックバック(0) |
チューニング | クルマ