
福岡県田川市にある岩屋鍾乳洞に行って参りましたので、ご紹介致します。
雨天時には、水没すると嫌なので洞窟の類には入りたく無いのですが、前日からの雨が朝方には止んでくれましたので、以前から気になっていた鍾乳洞を見に出掛けてみました。
私の場合、ダムか滝を見にいく機会が多いのですが、今回は珍しく鍾乳洞です。
前情報によると、この鍾乳洞の秘境感が凄いらしいとのこと。
懐中電灯とヘルメットが必要との事でしたが、ヘルメットの調達は間に合わなかった…というか、そこまで要る?笑という気もしたので、懐中電灯だけを持って訪れました。
場所は、田川市夏吉の須佐神社の裏手になります。
神社の奥に進み、左の方から里道を通って裏手に向かうと、斜面の麓に看板が見えます。
どうやら奥の岩場が入口のようではありますが…
看板には鍾乳洞の説明と地図、田川市の天然記念物である博打の木(ばくちのき)の説明があります。
地図によると、鍾乳洞の延長は160mらしいので、北九州市の平尾台にある鍾乳洞などに比べると小ぢんまりしています。
ただ驚くのはここから…
鍾乳洞内の電気については、自分で電源を入れて入ります笑
外から切られたら真っ暗ですし、所々、灯りがないところもあるとの事…
懐中電灯は絶対に必要です。
無いと帰れません。
電源をポチッと…
バチン!ブーン…と電気が通ったことがわかります。
入口に向かいますが…どこから入るの?
岩の隙間を覗くと、奥に灯りが見えます。
奥の方に電気の灯りと、入口であることを示す錆びた扉が見えます。
岩の隙間は60cm程度でしょうか?この隙間を抜けて入口に向かう必要がありますが、すでにかなりの度胸を求められます。
扉を開けて中に入ると、すぐにヒンヤリした空気に変わります。
思ったよりも明るいし広いやん!
ホッとして進みますが、すぐにそんな甘いもんじゃないと思い知らされます。
え、これをくぐるの?
しゃがまんと通れんのやけど…
向こう側に灯りも無いし…
重ねて言いますが、懐中電灯は必須です。
ところどころ灯りがありますが、その先にはまた闇が。
しかも、しゃがまないと通れない。
太ももがキツくなってきます。
幅も狭く、横向きになって進むのがやっとです。
鍾乳石と言えば、貴重なもので触ってはいけないものと思っていましたが、ここは鍾乳石につかまらないと前に進めません。
ところどころにアップダウンもあり、鉄梯子も設置されてはいますが、錆が…
これって乗っても大丈夫なん?
一体、どのくらい進んだのかわからなくなり、とてつもなく不安になった頃、やっと最深部に到着しました。
周りは闇で、無音です。
自分の呼吸音しか聞こえません。

普通は、最深部まで行きつくと達成感で満足するものですが、この時は、これ以上進まないでも良いという安堵感と、無事に帰れるのか?という不安感に包まれ、とても不思議な感覚でした。
復路が往路よりも楽なのは良くある話ですが、油断して怪我をしたり迷子になると危険ですので、慎重にトレースして戻りました。
入口に戻り、日光を見て、外気に触れた時の安心感は特別なものでした。
初めて聞いた場所であり、特に期待はしていませんでしたが、「地底に閉じ込められる恐怖」と「日光を浴びる喜び」をリアルに体感できたというお話でした。
⚠️訪問される方へ
懐中電灯のほか、ヘルメット又は帽子は必須です。私も何度か頭を打ちました。
あと、怪我で動けなくなると命に関わります。
決して無理をせず、出来るだけ複数人での行動をお勧めします。
オマケ
疲れた後には甘いものを…ということで、田川市にあるBMWが集まる?お店「mtg cafeシェマーレ」を訪れました。

…が、お休みでした笑
また次回ですね。
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2025/05/18 18:22:46