設定を変えても改善しないこの現象、実はAndroid 15のBluetoothスタック刷新が深く関係していた。
楽天ミュージック再生中、Bluetooth接続で音飛びが頻発
Audi バーチャルコクピットの表示がちらつく/曲情報が過剰に切り替わる
他アプリ(Musicolet)では問題なし
同じAACコーデックでも、Xperia 10 IIでは安定
実験内容 | 結果 |
---|---|
接続プロファイルを「メディア音声のみに限定」 | 音飛び改善、表示ちらつき残る |
DSEE UltimateやEQの無効化 | 音飛び軽減傾向あり |
A2DPハードウェアオフロード無効化 | MMIに接続できず、音量制御不能(非推奨) |
Wiresharkログ解析 | Malformed Packet多数、短パケット集中、セッション切断あり |
AVRCP/AVCTP/AVDTPにMalformed Packetが多発
→ 楽天Musicのメタデータ通知がMMIと相性悪い?
L2CAP層で「Length too short」警告が大量発生
→ AudioTrack供給が間欠的、SoCオフロードのタイミング不整合?
HCI ACLでセッション切断エラー
→ 接続の瞬断が音飛びに直結
Android 15では、Bluetoothスタックが「Fluoride 2.0」に刷新された。
これにより、以下のような変化が起きている:
各プロファイル(A2DP, AVRCPなど)がモジュール化され、独立動作
A2DPの再送制御・バッファ処理が変更され、短パケットが増加
AVRCPイベントの通知頻度が増加し、MMI表示が過剰に切り替わる
音声処理がSoCにオフロードされ、AudioTrack供給とのタイミングがズレやすくなる
これらが複合的に絡み合い、設定変更では回避できない構造的な不一致を生んでいる。
対策 | 効果 |
---|---|
楽天Musicの通知・歌詞・アートワークをオフ | Malformed Packetは減るが、音飛びは残る |
接続プロファイルを限定 | 音飛びは改善傾向、表示ちらつきは残る |
音質補正機能をオフ | AudioTrack供給は安定するが、Bluetoothスタックの挙動は変わらない |
Wi-Fi干渉の排除 | 無線環境は改善するが、根本原因には届かない |
結論:Android 15のBluetoothスタックと楽天Musicの通知設計が、MMIと噛み合っていない。
Malformed PacketがAVRCP/AVCTP/AVDTPで多数発生
L2CAP層で「Length too short」警告が多数発生
他アプリでは再現せず、Xperia 10 IIでも安定
Android 15環境でのBluetoothスタックとの互換性について技術的見解を求めた
今回の調査で分かったのは、Bluetoothの不具合は単なる電波干渉や設定ミスではなく、
OSのスタック設計・アプリの通知頻度・車載機器のプロトコル実装が複雑に絡み合って起きるということ。
そして、Android 15という進化が、一部の機器との“見えない相性問題”を生んでいる。
このブログが、同じような症状に悩む人のヒントになればうれしいです。
Bluetoothの世界は奥深く、まだまだ探究の余地があります。
もし似たような現象があれば、コメントで教えてください。
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