どもっ!久々の映画レビューを行いたいのですが、本当に映画レビューは不定期更新だなぁ・・と思う夢幻のジャッカロープなんですが・・いかがお過ごしでしょうか?まぁ最近は映画館で不正に撮影したものがアップロード云々ってありますが、本当に観たい映画ってのは、映画好きな人は観に行くものです。まぁ実際に観てすげーつまらなかったら腹が立ちますがw
さて・・今日のレビューはMIBⅢです。「メン・イン・ブラック」ですね。もともとアメリカの都市伝説で生まれたものですが、まぁ政府の陰謀に加担している組織でもあり、エリア51で実際にUFOや宇宙人を見た人にとっての「抑止力」と言う感じの・・そういう方々です。実際には都市伝説でもあるのですが、ロズウェル付近でなにやらやばいものを見た方々には、「今見たものを公言してはならない。公言した場合はこの世から抹消される事になるだろう」と言う・・まぁ抑止力というよりは893の脅し文句と言う感じです。(実際にMIBという組織はないかもしれませんが、まぁ近い組織はあるだろうと思っていますが・・)
さて・・オカルト好きな私にとってはMIBはいつも欠かさず見ているタイトルではありますが、前作から10年も経っているタイトルなので、高齢のトミーリージョーンズさんがどうなっているのかと思ったらやはりかなり年を取られていますね。まぁジョーンズさんは「缶コーヒーBOSS」で宇宙人ジョーンズ訳で出ているので、そりゃもう日本人にとっては相棒のウィル・スミスよりも有名かもしれません。(ちなみに、MIBⅢの日本語の方も全く同じ声優さんを使ってます。)それに対しウィル・スミスは、10年経ってもアクション以外に変化は余りないのですが、ものの見事にアンチエイジングですね・・
○MIBを観るなら・・
MIBを観るなら「日本語で見ろ」って思います。ウィルスミス訳の江原さんはもはや鉄板ですし、音声を英語で見るよりもかなり面白いです。翻訳がこんかい戸田なっちゃんなので、やはりぶっ飛んだ和訳が賛否両論(アンディーウォー
ホルのくだりが笑ったww 詳しくは本編でwww)ですけど、MIBずっと観ている私にはやはり日本語で観るのがよいかな~と。
○遅くなりましたが
あらすじ・・
「月面のルナマックス銀河系刑務所から、隻腕のボグロダイト星人・ボリスが脱獄した。ボリスは地球に降り立ち、ある目的のため、一人の男と接触を図った…。
一方、地球のMIB本部では他界したエージェントZに代わり、新たにエージェントOが着任した。
エイリアンが人間の内臓を食っているとの通報を受け、現場の中華料理店に向かうエージェントJとK。エイリアンの経営する店の厨房でボリスの好物であった宇宙エビを発見、胸騒ぎを覚えるエージェントK。ボリスはかつてエージェントKによって逮捕され、その時に片腕を失ったのだ。
そして店内で、エイリアンの襲撃を受ける2人。攻撃を躱しつつ、屋上にたどり着いたKはボリスと再会を果たす。だがボリスは、「お前は過去で死ぬ」という言葉を残し姿を消すのだった。
ボリスについてのJの問いに対し、何も語ろうとしないK。MIB本部のデータベースでは、「1969年7月16日、フロリダ州ケープカナベラルにてエージェントKがボリスを逮捕」「その際、ボグロダイト星人を殲滅する武器を入手した」という情報を得るものの、それ以上は機密扱いされており、エージェントOも何も語ろうとはしない。
その翌日、エージェントKは姿を消してしまう。何とボリスの歴史改変により、40年前に亡くなっている事になっていたのである。さらに地球には、ボグロダイト星人が侵攻を開始していた。
エージェントJは歴史を戻すため、1969年7月15日にタイムトラベルする。ボリスを探し奔走するJだが、そこで若き日のエージェントKに出会う…。」
・・・こういうストーリーってよくありますよね?タイムジャンプというタイムトラベルをして過去に行って歴史を変えてくる。歴史は「変えられない」やら「色んな並列世界(パラレルワールド)がある。(ドラゴンボールとかはこっち)」のどっちかなんですが、まぁそう言うのって分かりやしないし、もともとMIBはブラックユーモアが多くベタなストーリー運びが常だと思うので、そう言う意味では期待を裏切ってないかな~と。
○ボリス・アニマルは確かに強い・・が・・
MIBシリーズでのボスは「何か一癖ある」ボスが、少なくても過去2作はそうだった。それが今回のⅢのボスの違和感を生んでいると思う。
まず1作目のバグは、確かに人や宇宙人をよく殺しはするが、その仕草や考えがとてもユーモラスで、怖いんだけど、そうじゃない時もある・・って感じだったと思う。2作目のサーリーナも、普段はセクシーな女性なんだけど、実際には触手がたくさんある凶悪宇宙人(とは言え・・あまり人を殺していないような気もするが・・)だが・・強いボスなんだけど、自分の大義で動いている事が多く、それがなかなか滑稽に思える描写と相まってよかったように感じる。
だけど・・今回のボリス・アニマルはただ単に「殺す」だけ。つまりは(ボリスが片腕を失い、月の裏側の監獄に捕えられる未来にならないために、)過去を変えられる因子を持つエイリアンやエージェントKなどを殺すだけが目的で、まぁグロいんだけど、過去2作のような感情移入が出来ないように感じる。うまくは言えないんだけど、その面は失敗かもしれない。
○エージェントJとKの関係
今回、初めてエージェントKとJの関係が明らかになる。実はエージェントJは、40年も前にエージェントKと会っていて、それが今回の物語に深く関わることになるのだが、それを帳尻合わせするのが、いつも出てくる「記憶でっち上げ装置」と言われるニューラライザーって装置。ボタンを押すと、その寸でまでの記憶が失われて、その後すぐに記憶をでっち上げる事により、MIB発足からずっとエイリアンの存在を隠し続けてきた、MIB屈指の道具・・なんだけど、今回は初期型のニューラライザーが出ます。超大型で回転しながら記憶を消すタイプのものと、携帯型になったのだけど、有線でひとまず充電がいるタイプとか、なかなか良いなぁ・・と思った。ニューラライザーは使い方によっては世界を掌握出来る道具なんだけど、使うことはいつもつまらない事ばかりなのは今までのMIBだと感じるところ。
○カメオ出演
MIBの良さはカメオ出演と言われるくらい有名人が出ているのが有名なんだけど、今回はMIB本部で映像に映ったのがレディ・ガガだったりと、そういう面はやはり面白い。前作のマイケル・ジャクソンは本人が「出たい」と頭を下げて出演した(但し、本人はエージェントになりたかったのだけど、ストーリーとキャストが既に決まっていたのでエイリアン役になって落胆したというエピソードがあるw)位なので、そういうのを見つける楽しみってのがありますね。
今回、残念なのがエージェントZが他界したと言うストーリーになっており(実際にリップ・トーン氏が亡くなった訳ではないので、多分キャスト変更かスケジュールが間に合わなかったとか、色々あるのかもしれないけど・・)、エージェントZなくしてはMIBではあらずって思っていましたが、残念です、代わりにエージェントOと言う女性のエージェントが着任しましたが・・弔辞が面白かったw
あと、Ⅱで出た英語をしゃべる犬のフランクが、何故かエージェントJの家に写真で飾られていたのもちょっと残念なところ。いつも顔を撃たれるエイリアンとかも出てこなかった(代わりに違うエイリアンはよく出てた)ので、まぁキャストの交代はしょうがないのかもしれませんね。
そういえば、MIBの現在の宇宙人と、Jがタイムジャンプした40年前のMIB本部でのエイリアンの姿が、40年前は「いかにも古い感じの宇宙人」に変わっているのがちょっと笑いました。宇宙人にも時代によっての姿格好がある・・って事で。
○総評
一度では理解できない部分があるかもしれませんが、ストーリー的には最後に「ほろっ」となる部分もありますが、全体的に見ると「辛い評価」という感じがします。なんかこう・・1作目のようなスリルと笑いが交錯するような、はたまた「こりゃありえねぇ!ww」って感じのいかにも的なゴシップ宇宙人のお話が影を潜めたと言う感じです。「エルビスぅ~?故郷に帰っただけさ」とか、あぁいうセリフがあってMIBは成り立っていたと思いますが、回を重ねるごとに一つの目的を深く掘り下げるようになってしまい、逆にそういう面で「さくっと観れない」作品になりつつある・・と思います。これは個人的な感情(それだけMIBは何度も観ているので・・)が入ってしまいますが、MIBの通常の「有り得ない業務」ってのを期待している人って多いと思うんです。それが、1作目の大ヒットに繋がっていると考えるので、4作目は・・さすがに両方とも高ギャランティーだしそろそろ年齢的にも厳しいと思いますが、次回作があるならそういう面で原点に戻って欲しい・・そう願わざるを得ませんね。
ただ・・冒頭の「COLUMBIA PICTURES」とペンで書いたようなテロップを観て「あぁ・・MIBだなぁ・・」と思った事に敬意を評して1200円とさせてもらいます。(あと、音楽はほとんど変わっていないのは高評価だと思いますが、どうせならⅡみたいにウィル・スミスが歌ってるエンドロールが良かったなぁww)
Posted at 2012/06/09 21:10:25 | |
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