最近CPUってネットブックでもAtomなどのデュアルコアCPUを使用することが多くなってきました。これは・・Pentium4時代は比較的プロセスルールを薄くし、周波数を上げる事で性能を強化してきましたが・・さすがにそれでは100Wを超えるCPUが当たり前の時代になってき始めたので・・INTELの危惧感として・・Coreシリーズが誕生・・そう言えばPentium3もCoreシリーズと負けず劣らず省電力でしたもんね。
ですが・・今までは普及帯がデュアルコア・・ハイエンドがコア2クアッドとコア数が2~4つのものが主流で・・最近でたCore i7シリーズこそが、「マルチコア化」のトレンドとなっていくことは間違いないでしょう。
Core i7シリーズには弟分のCore i5ってのがありますが・・それがさらに次世代のCPUへと変わります。これは今後かなり期待できそうなスペックですので・・ちょっとご紹介しておきます。
「インテルは、チップセットが担っていた機能を次々とCPUへ統合している。Bloomfieldではメモリコントローラを統合し、LynnfieldではPCI Express x16インタフェースがCPUに統合された。このようにメモリコントローラやグラフィックスインタフェースをCPU内に統合することは、それぞれのバスのレイテンシが削減されて性能面のメリットにつながる。
今回登場するClarkdaleで統合されたのは、グラフィックス機能(正確にはGMCH相当)だ。AMDもCPUとGPUを融合する「Fusion」を掲げているように、CPUにGPUを1つにまとめる動きはAMDとインテルのx86 CPUにおける進化路線と言える。2011年投入予定のFusionよりClarkdaleは1年先行することになるが、Fusionがワンシリコンと予想されているのに対し、ClarkdaleはCPUとGPUが別ダイのMCP(Multi Chip Package)なので、融合というよりは統合という言葉が当てはまるだろう。
Clarkdaleのメモリコントローラは、BloomfieldとLynnfieldのようにCPU側ではなく、グラフィックスコア側に統合されている。これは、グラフィックスコアがメインメモリの一部をフレームバッファとして用いるためだ。ちなみに、ディスクリートGPUをシステムに組み込んだ場合は、Clarkdaleのグラフィックスコアは省電力モードになって消費電力はほぼゼロになるが、メモリコントローラ部分は電力の供給を受けて動き続ける。
興味深いのは、CPUとグラフィックスコアがそれぞれ異なるプロセスルールで作られていることだ。ClarkdaleのCPUコアは「Westmere」と呼ばれる32ナノメートルプロセスルールを採用する。一方で、グラフィックスコアは45ナノメートルプロセスルールで製造されたIntel GMA X3000系(Intel G965 Expressなどに統合されていた)を発展させたものになる。
なお、プロセスルールが異なるため、1つのパッケージに実装された2つのダイは高さが異なることをインテルも認めている。デスクトップPC向けのClarkdaleではヒートスプレッダを被せることで高さの問題を解消しているが、ダイが露出するモバイルPC向けの「Arrandale」ではこの高さの違いを解消するための特別なクーラーデザインが必要になるという。
Clarkdaleが登場した当初は、Core i5-600番台、および、Core i3-500番台でラインアップを展開する。これらのモデルはデュアルコアを実装するが、ハイパースレッディング・テクノロジーによる4スレッド同時処理を可能にしている。CPU部分の構成トランジスタ数はLynnfieldの約半分であるのに加えて、プロセスルールが32ナノメートルに微細化したことで、グラフィックスコアの構成トランジスタを加えても、TDPは73ワット(グラフィックスコアの動作クロックを挙げているCore i5-661は87ワット)とLynnfieldより低い。
3DMark Vantageの測定結果でCore i5 661とAMD 790GXを比較すると、Core i5-661に軍配が上がる。Overallだけでなく、Graphics Scoreでも80ポイント近い差がでるなど、これまでのIntel統合グラフィックと比べて3D性能が向上しているのが確認できた。ただし、ストリートファイターIVベンチマークテストとThe Last Remnant Benchmarkの結果では、Intel G45 Expressと比べて大きくスコアを伸ばしているのものの、640×480ドットという低解像度設定でも快適とはいえないフレームレートで、ストリートファイターIVベンチマークテストの結果ではAMD 790GXに逆転されている。ローエンドながらGeForce 210を搭載したグラフィックスカードでも統合グラフィックスコアと比べて1.5倍程度の性能向上が見られる。
また、Windows Live ムービー メーカーでは、2分42秒の1080p動画(WMV形式)をiPod用に変換する所要時間を測定したが、38秒というのは今回行ったテストで最速だった。ちなみにGPU-Zで確認する限り、Core i5 661はDirectComputeに対応しておらずCPUで処理した結果と考えられる。
消費電力の測定では興味深い結果がでてきた。今回は3Dゲームにおけるピーク時消費電力をストリートファイターIVベンチマークテストを動作している状態で計測としているが、Core i5-750+Intel H55 Express+GeForce 210の組み合わせが最も低い消費電力を示している。これは、Core i5-661に統合されたグラフィックスコアよりGeForce 210が省電力に優れていることになる。」
・・・マルチコア時代になる事で・・はっきり言うとGPU(グラフィックのコア)が統合されるのではないか?と言うのは予測の範疇の事でしたが・・ようやく日の目を見ることになりそうです。AMDは「FUSION」と言うCPU・GPUプロセッサで、INTELは「Clarkdale」と言うもの・・実はこれは・・恐らく来年から普及すると考えられてましたが・・INTELが先行して出すようです。
メリットと言えば統合される事による恩恵。まぁ難しいことは抜きで・・統合されると速度やパフォーマンスでかなりのメリットがあります。実際に今までのINTEL GMAのオンボードビデオと比べても、約1.5倍の性能向上が見込まれますね。これはオンボードグラフィックとすればかなり驚異的かもしれません。
あと、メリットは統合する事で消費電力が下げられる事。具体的には数十ワット程度ですが・・
但し・・あと付けビデオカードと比べると相変わらず貧弱なのはリンク先の通りで・・ネトゲはそこそこ遊べるかもしれませんが、本格的な3Dゲームは無理です。そういう面ではAMDのFUSIONの方がかなり前から開発はしているだろうから・・有利かもしれませんね。
まぁそれを考えてもBDを再生するのには問題ない性能が出るでしょうから・・今年のClarkdaleコアはちょっと楽しみな所ではありますね。
Posted at 2010/01/04 17:10:32 | |
トラックバック(0) |
新製品ブログ 2010年1月~ | 日記