ボルティ 点火系(イグナイター、イグニッションコイル)交換 タコメーター取付 プラグギャップ拡大
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
・整備内容
点火系の全交換。
(イグナイター、イグニッションコイル、プラグコード、プラグキャップ)
プラグギャップの拡大。
タコメーターの取付。
・整備理由
20年もののボルティのイグナイターはいつ寿命を迎えて突然故障してもおかしくはなく、現時点でも性能の低下が起こっている可能性が高いため。
・整備結果
交換前はアイドリング中、一定のドの音(排気音)が偶に一つ途切れる事(失火)があり、この途切れが連続して起こるとエンストしていたが、それがなくなった。
2
購入したイグナイターはプレコミモーターの前期型ボルティ用一体型強化イグナイター。
イグナイターとイグニッションコイルが一体となっている仕様なので本体にプラグコードと電源コードの二つがついている。
また、タコメーターのパルス線用の配線とギボシもついているため、タコメーター取り付け時にはこの配線とタコメーターのパルス線を繋げる事で回転数を測定する事もできる。
純正のイグナイター+イグニッションコイルよりも高電圧で強い火花を飛ばし失火率を下げ、かつ内部のコンピューターで点火タイミングを自動調節する事で走行性能や燃費を向上させるという純正よりも性能の良い次世代型との事。
プラグギャップ(中心電極とプラグ先端の隙間)は通常0.8mm程となっているが、強化イグナイターは電圧が上がっているのでプラグギャップを1.5mm程まで広げる事ができ、プラグギャップを広げることでも走行性の向上が見込めるらしい。
詳しい事はプレコミモーターのホームページに開発記録が公開されているのでそちら参照。
3
プラグコードの長さはシート下に一体型イグナイターを置くことを想定している長さなのか、シート下でピッタリ。
純正イグナイターの位置(リアフェンダー)までは届かない。
もともとのイグニッションコイルとプラグコード、プラグキャップは適当な所に固定してそのまま放置。
強化イグナイターの方が突然壊れた場合はその場で純正の方に戻す事で走行ができるようになる。
4
プラグギャップの拡大はペンチで行う。
プラグギャップゲージという専用品もあるが、ペンチとノギスがあれば特に問題はない。
方法は中心電極を覆うようにL字に曲がっている金属部分をペンチでつまんで引っ張るだけ。
それなりに力は必要だがテコの原理を使わなくても広げる事はできる。
テコの原理を使う場合は中心電極を削ってしまわないように注意。
ある程度広げたらノギスで測って微調整していく。
既製品のギャップは0.8mm程。
これを広げる事で火花の飛ぶ距離(火花の長さ)が伸びてより効率的に混合気を燃焼させる事が出来るが、広げすぎると火花が飛ばなくなるのでその辺は電圧を考えながら調整する必要がある。
ギャップを狭める場合は壁や地面など適当に硬い所にゆっくり押し付けてやれば簡単に狭まる。
5
イグナイターの電源接続部。
電源用の配線がかなり長くて嵩張るのでシート下ではなく、リアフェンダーの上に巻いて固定している。
こちらも純正イグナイターをそのまま残す事で強化イグナイターの方が突然壊れた場合に対応できる。
6
ボルティの前期型のイグナイターはフルトランジスタの6pin。
後期型は8pinなので互換性はない。
イグナイターにはpinの数だけでなく点火方式がフルトランジスタかCDIかによっても互換性はないらしく、進角や遅角といった点火タイミングの違いなどもあって、見た目や名称だけで簡単に互換品を選べないので、プレコミモーターの専用品はありがたい商品。
7
タコメーターはライズコーポレーション製。
まともに動くタコメーターの中では最も安い商品。
付属のステーで取付を行ったが右側配置でギリギリ収まった。
※ある程度自由に配置したい場合は別でステーを用意する必要あり。
やや上向きになるのでスピードメーターにあわせてまっすぐにするにはステーを曲げる必要がある。
タコメーターには一応防水のために円周部の隙間にはシール材(黒いゴムのようなもの)がつけられているようだが水が入ったというレビューもあったので対策。
サランラップで蓋をして自己融着テープで周囲を固定。
サランラップは透明度が高いので取り付けても違和感はなく防水効果も期待できる。
8
配線は3本(電源、アース、パルス)。
赤い線は電源(プラス)、黒い線はアース(マイナス)、白い線はパルス。
プラス線とマイナス線はシート下に配置してあるD-unitに接続。
しかしタコメーターの線の長さは約62cmでシート下まで配線を届かせる事が出来ないので別線とギボシを使って延長。
※プラスとマイナスをヘッドライトの配線から取れば延長は不要。
配線の太さはおそらく0.2sq。
一般的なギボシ端子が対応している太さは0.5sq以上。
ギボシ端子に対応はしていない太さの配線だが銅線部分を何回か折り曲げて重ねて捻って太くすれば一応ギボシの取り付けは可能。
パルス信号を取る方法は、イグニッションコイルのプラス側から取る、プラグコードに巻きつける、イグナイターの配線から取るの三通り。
今回は新調した一体型イグナイターにパルス用の端子(画像赤丸)があるのでそこに接続。
ボルティ規定のアイドリング回転数は「1300回転」
問題なく動作を確認。
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