
東日本大震災から12年が経ちました
あの日で刻が止まった者たちとは遠く及ばない
よそ者がハナシのネタ探しに大挙して土足で押し寄せ
一緒にへつらい祭りかの如くはしゃいでいるこの日の街が
バカみたいにしか見えなくて僕達は街を後にしました
3月11日(土)
この日は、雪が降る手前ギリギリの11月末に行って以来
雪に閉ざされ行く手を阻まれていた山小屋に4か月ぶりに行くことにしました
といっても去年は春彼岸のあたりに行ったところ
山小屋迄の山道は雪がたんまり残っていてかなり難儀した為
山小屋のお隣さん(といっても500m離れてる(笑))に電話をしてみると
”今年は寒かったけど雪は少なかったから全然大丈夫だよ~”とのこと
やはりずっと気にかけていた山小屋オーナーの家内とも意気投合し出発
途中、道の駅むろねでお決まりの野菜や漬物を購入
この日のランチは山小屋でカフェをしていた時に
買い出しで山を下りた時よく利用していた僕の県内味噌ラーメンランキングトップの
国道4号線沿いにある ラーメンショップ 平泉 さんに決めていましたが........
朝6時31分からオープンしており10時半に到着してみるとすでに満席で順番待ち....
家内の”並んでまでは食べなくていいんじゃない?”に泣く泣く頷き
一縷の望みを抱きながら同じご家族が切り盛りしていて
味も一切変わらない事は検証済の
姉妹店の前沢店へ足を運んでみると店内には余裕が(笑)
山小屋に行く以外では滅多に足の向かない奥州エリアの為
半年ぶりの念願のネギ味噌ラーメン(中)1050円
帰りの車内では散々嫌味を言われることも覚悟してたっぷりのニンニクと辛味噌で味変(笑)
あまりの嬉しさに無心で箸を進めたため家内の醤油ラーメン(小)は撮影を失念しました(笑)
大満足のランチの後はとなりのツルハドラッグでプロテインや豆乳をゲットし
4カ月ぶりの山小屋へ車を走らせます。
前沢から走ること30分で山小屋エリアに到着。
山小屋から約1キロ付近の分岐点にある野立て看板
赤白のポールは雪国独自の対策で一面雪で覆われた時に側溝等に脱輪しないように
道路幅の目印になり春には外されます。
公道最終地点にある、そこから更に奥の三軒のポストで木工の得意なお隣さん作です。
行政はここまでしか除雪しないため
雪に覆われた後はここまで除雪がてら郵便物や新聞を毎日取りに来ます。
少し判りにくいですが、左側に繋がる未舗装の山道が約500m山小屋まで続きます。
山小屋までの山道はこんな感じで続きます
冬を越すときは除雪車が来る市道まで120㎝の掻き幅の除雪機で
一時間かけて往復しようやく車が通れるようになりますが
軽自動車でもすれ違いは困難なため必然的に冬期間は休業せざるを得ません
熊除けに時折クラクションを鳴らしながらようやく山小屋のゲートに到着です
右に見える黄色のユンボは除雪機やカフェ器材と一緒に
同じくカフェを営んでいた前オーナーさんが置いて行ってくれました。
移住した初めての冬に除雪機が故障し、雪に閉ざされる恐怖と闘いながら
生まれてこの方触ったこともなかったユンボを恐る恐る動かし除雪したこともありました(笑)
冬の間の最大の懸念事項は水道管とボイラーの凍結です。
水道管の屋内への引き込み部には凍結防止用ヒーターを巻いてあります。
ここで冬を越すときは昼間や暖かいときは節電の為スイッチを切ったりできますが
それが叶わないこの冬は電力使用量を見るのが恐怖で仕方ありません(笑)
ボイラーは凍結防止の為、お風呂に水を貼っておき水温が下がると自動で点火し
お湯を循環させるという仕組みになっていますが停電になるとその機能が停止します。
去年の2月の夜に岩手で少し大きめの地震があったとき瞬間的に停電が発生したため
明るくなるのを待って車を走らせ、お隣さんの除雪してあるエリアに車を止めて
雪が降りしきる中、映画の八甲田山のように一人雪中行軍を30分ほどして辿り着き
手動でリセットしてトンボ返りしたこともありました(笑)
ということで春になり最初に来たときは真っ先に水道とボイラーを確認します。
水道はオッケー!!!
ボイラーも無事でした!!!
改めて屋内の点検です。
玄関
我が家を守っていてくれる狛犬で家内が命名したアレクとシーザーです(笑)
須川高原温泉そばにある雑貨屋さんで家内が一目惚れし経費で落としました(笑)
以前は玄関先の両サイドに鎮座していましたが誘拐されても嫌なので室内飼いしてます
外にいるとザラザラの肌には苔が付きやすく本物の狛犬みたいになります(笑)
玄関から進んでの一階客席
ここも刻が止まったままです
最終営業日の大雪の日の”本日のコーヒー”はエチオピア(モカ)でした
中央部上に見えるのは大工だった亡き父が
幼い兄弟3人分お揃いで仕立ててくれたソリで実家の物置から持ってきて
ニスで塗り仕上げて飾りました
一番人気だったサンルームの六人掛けできる特等席
2階への階段の踊り場
長くNTT勤務だった義母が残してくれた本物のダイヤル式固定電話です
写真好きの僕のちょっとしたギャラリーにもなってます
2階のロフトにあるリビングスペースです
ロフトからの眺め 薪ストーブと煙突からの放熱でここは真冬もポカポカ陽気です
リビングそばにある我が家のお社
右から
家内と神前挙式を挙げた島根の出雲大社
長野の諏訪大社
お社の中は地元の遠野の早池峰神社
家内と出会ったころ大病を患い手術前に思い立って向かった長野の戸隠神社奥社
お神酒の陰に隠れているのは山梨の富士山麓にある富士浅間神社本宮
その後ろにあるのは
僕が生まれ育った部落で農閑期に団体で訪れていた栃木の古峰神社の熊手です。
節操がありませんが(笑)
自分やそのそばに在る何かを信じてそれを力に変えればそれでいいと
僕と家内はいつも思っています
家内のメイクルーム兼衣裳部屋
事務室の予定表も4年前の冬から止まったままです
前オーナーさんが残していってくれた高価そうなカップとソーサーがいくつもあります
地元のおじいちゃんがくれた、手書きで作った衣川の歴史を紐解くA1サイズの地図です
最後に来た時に家内がガッチリ掃除してくれたので室内のダメージは全くありませんでした
続いて外回りへ
ゲート横にある小さなせせらぎです 雪解けとともに水量を増していきます
南側からの全景
ブルーシートのスペースはウッドデッキで
天気がいい日には三卓のテラス席があったところです
林を臨めるギリ雨にあたらない意外と人気だった二人掛けの半テラス席
今は家内との晩餐スペースになっています(笑)
サンルーム挟んで東側のおひとり様用の半テラス席とガーデンスペースへのアプローチ
前オーナーさんが木工室にしていた棟は焙煎室にしました。
家内とは ”工房” と呼んでいます
超人気だった工房前のお客様用の喫煙スペースだった場所です(笑)
焙煎設備は留守中、万が一何かあっても嫌なので実家に移してあります
続いて前のオーナーさんが木工品の展示スペースにしていた車庫兼”ギャラリー”です
現在車庫にはマウンテンバイクと除雪機が贅沢なスペースをとって鎮座しています(笑)
プロフィール欄にも書きましたが↓
この場所にあたりまえのように在り続け
何処にいようがこの場所を体現してくれて
この場所でこそ活きる車という選択は
やっぱり僕のアウトバックで間違っていませんでした
喧噪の街に残してきた薪ストーブが大好きだったオズ姫のことも気になるため
次回はオズ姫を連れて2泊ぐらいで来るべしねと家内と再訪を誓い
一時間ほどの滞在で山小屋を後にしました
山小屋カフェ営業時のフォトアルバム↓
途中で一関のドンドンダウンに立ち寄り
着崩せばギリギリアウトドアにもコーデできそうな春物のジャケットを格安で掘り出し(笑)
今年最初のプチ×5くらいの(笑)週末山小屋暮らしを終えました
3月12日(日)
15日で契約期間が切れる家内の就活準備が忙しいため...........
この日のランチは煙草の買い出しついでのすき家の牛丼..........
そのついでに...........
月曜は雨予報の為...................
主に花粉流しが目的のコイン洗車で手洗いとタイヤワックス掛けのみで終了.......
久しぶりにまったりと休息できた日曜の午後でしたとさ.........................(笑)
震災の年の夏に撮影した一枚です
線路のレールはひしゃげ海水に浸され錆上がり
其処にそれは無かったとでも言うかのように
敢えてピントを合わせた
想いがけなく鮮やかに鉄路を覆うように雑草が生い茂り
周囲の建物は原型を僅かにとどめながらも
波に押し流されたまま未だ放置されていました
そんな悲壮さと壮絶さが残る景色を切り取ったとき
不謹慎にも 希望の轍 が脳裏をよぎり離れなくなりました
刻は止まったままでもいい
そこに在った証はどんなに他人が着飾ろうとしても
形を変えることの無い儚さと強さが
過不足無しにここに在り続ける
それでいい
遺された痛みは誰にも知られることなく
気が付けば何処の誰でもない時間薬が癒してくれる
仲間達とカラオケで騒ぎながらよく唄っていた曲です
よろしければご笑納ください
サザンオールスターズ/ 希望の轍