iDrive8のUSBオーディオで再生できる音楽ファイル形式について検証した。
(c)Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft
iDrive8のUSBオーディオで再生できる音楽ファイルは、「取扱説明書 BMWナビゲーション システム、 エンターテイメント、 コミュ二ケーション」に以下のように書かれている。
音楽ファイルの保存形式:MP3, M4A, M4B, AAC, FLAC
音楽ライブラリは、ロスレス(可逆圧縮)のFLACで録り溜めてあるため、今回はFLAC形式について検証した。(非可逆圧縮のMP3, AAC等は検証していないためあしからず。)
通常の音楽CDからリッピングしたFLAC(44.1kHz/16bit)であれば、何の問題もなく再生できた。
また、FLACに埋め込まれているアーティスト名、アルバム名及び曲名も問題なく表示された。
さらには、FLACに埋め込まれているアルバムアートワーク(ジャケット画像)も一部を除き、問題なく表示された。
アルバムアートワークが表示されないケースが希にあったため確認したところ、大きな画像がiDrive8には対応していないようだ。1000×1000pixよりも大きなサイズの画像は表示できないことを確認したので、1000×1000pix以下の画像をFLACに埋め込んでおけば問題なく表示(実用上は500×500pix~600×600pix程度で十分かと。)されるだろう。(mp3tagというフリーソフトを使えば、簡単に埋め込み画像を変えられるので参考に。)
最後に、ハイレゾファイルが再生できるかについて検証した。
ファイル形式は、FLACに加え、たまたま手元にハイレゾファイルがあったWAV、MLP(Meridian Lossless Packing Audio)及びDSF(DSD)で行った。
[ハイレゾ再生検証結果]
○:再生可能、X:再生不可
.flac:192kHz/24bit
○、96kHz/24bit
○、(CD 44.1kHz/16bit
○)
.wav:192kHz/24bit
○、96kHz/24bit
○、(CD 44.1kHz/16bit
○)
.mlp:192kHz/24bit X、96kHz/24bit X
.dsf:5.6Mbps X、2.8Mbps X
FLACは、CDの44.1kHz/16bitだけではなく、192kHz/24bit、96kHz/24bit共に再生出来た。また、WAVは取説に書かれていないのに、なぜか再生できた。他のMLPやDSFは認識すらしなかったが、取説通りなのでしょうがないかなと。
ハイレゾは再生できないかと思っていたので、FLACが対応していれば、まぁ良いだろう。
なお、取説にはハイレゾ対応とは謳われていないので、再生ができるというだけで、実際にハイレゾ音質で再生されているわけではないだろう。iDrive8のDACやアンプ等がハイレゾに対応している可能性は低いので、おそらくどこかのソフト処理でCD音質にダウンコンバートされていると思われるが、それでも再生できるだけも良いかと思う。既存のハイレゾファイルをいちいちダウンコンバートして用意するのは面倒なので。
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M3 | クルマ
Posted at
2023/09/17 23:06:49