2013年08月30日
ドコモはそれまで横並びで多品種の商品展開をしていたが、2013年夏、最強のツートップと銘打って、二機種を指定して、販売の差別化を図った。
その結果。SONYの「Xperia A」が売れただけで、ドコモが思い描いていた、携帯電話番号ポータビリティの流出(いわゆるドコモの一人負け)に歯止めがかけられたかというと、そうではなく、もっと違うところに悲しいお知らせが・・・
そう、スマートフォン製造会社の相次ぐ、スマートフォン事業からの撤退という事態になってしまった。
NECカシオは、2013年7月31日に、スマートフォン事業からの撤退を発表した。
NECといえば、ドコモのNシリーズ、フューチャーフォンでは、二軸の折りたたみ携帯電話の先駆けだったのに、そんなNECカシオが消えてしまった。
そして、昨日、パナソニックもスマートフォン事業から撤退するというアナウンスがあった。
パナソニックはスマートフォン事業に進出したのが遅かったのが、日本の家電力の衰えの激しさを感じざるを得ない気がする。
パナソニックは、基地局事業も売却してしまうらしい。もう移動体通信に旨みは無いというのだろうか。
ドコモのmovaの初期の端末と言えば、NEC(N)と、Panasonic(P)、そして富士通(F)の三社だったが、二社は実質この夏消え去る事になってしまった。
一気に2事業社の機種が姿を消すことになったが、ここで一つ考えられるのが、でるかもと言われ続けた、iPhoneのドコモでの取り扱いである。
9月10日を前に、今年こそドコモでiPhoneが出てくるのではという記事があちらこちらで見受けられるが、ドコモが、それまでの国内メーカーとの護送船団方式での、事業形態をこの夏辞めて、ツートップ戦略に方向転換したという事実を見ると、ドコモはiPhoneを販売する下地を作ったとも私には見られる。
しかし、ドコモはドコモ独自のサービスを展開していて、iコンシェルやdヒッツ、dビデオなどのアップルと競合するコンテンツをどうするのか。
ドコモとしても、この独自コンテンツサービスを手放すことはしないだろう。
その折り合いが、はたしてアップルとドコモで出来るのか、出来ないのか。
ドコモ側の、iPhoneを売る(ドコモの販売台数に占めるiPhoneの割合比率ノルマを確保する)販売体制は出来た。
あとは、アップル側がどこまでドコモの、コンテンツを取り込んで”ドコモスペシャル”を作るかだろう。
そう考えると、たぶん、この秋ドコモからiPhoneは出ないだろうが・・・・・
もしかしたら、出るかも、iPhone・・・・
いや、iPhoneがでるから、国内二社は、スマートフォン事業から撤退したのかも・・・・
そんな勝手な憶測である。
2013年9月6日 追 記
とうとう各社一斉に 「ドコモ iPhone販売へ」と、報道した。
まあ、SPモードメールが、ドコモメールに仕様変更するタイミングを考えれば、ドコモがiPhoneを取り扱う下準備だった事は間違いはないわけで。
きっとすでに、何処ぞの倉庫に、ドコモへ出荷状態になったiPhoneがスタンバイしているのだろう。
数年にわたって繰り広げられた「出る出るiPhone情報」はこれにて終了!!
Posted at 2013/08/30 07:06:00 |
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