ブログ本体より
https://z4-e85-bu30-life.blog.jp/archives/18413922.html
さて今回はケイズBMW Z4(E85/BU30)のDSC、DTC、ABSのお話しです。
DSCとは「ダイナミックスタビリティコントロール」です。
DTCとは「ダイナミックトラクションコントロール」です。
ABSとは「アンチロックブレーキシステム」です。
車両内部フロントコンソール上部か下部にに「DTC」ボタンがあるとおもいます
BMW車両ではこの三つの制御・機能が全てオンになっているのがデフォルト状態です。
なんとなくボタンが存在していると、押してメーター付近に文字が表示された時、その機能がONになるイメージですが、BMW車両の場合は逆です。押すとOFF!になります。
これがややこしい所ですね
機能の簡単な説明としては
DSC「ダイナミックスタビリティコントロール」は・・・
車両を絶対スピンさせないマン制御です(笑)
まぁ、普段乗りでこの機能が発動することはないとは思いますが、ケイがコーナーの多いミニサーキットで感じたのは、スピンしそうな状況下になると
アクセルをどんなに踏んでいようがエンジン回転数を強制的に落とす。
4輪のブレーキを個々にかけて車両の進行方向をなるべ直進方向に向ける。
でした。
確かにタイヤの滑りや空転を抑制するには、アクセルを抜きエンジンの回転数を落とし、タイヤの回転数を落とすのが一番です(トラクションの確保)。これが強制的に行われます。サーキットのホームストレートからオーバースピードでコーナーを無理矢理曲がったら、切ったハンドルを無視したような状態で、曲がり始めだけ向きを変えて、あとは真っ直ぐ進んで止まりました(コーナーの奥行き?幅が広かったのでマットに突っ込むことはありませんでしたけど)。なんとなく車両がガタガタ言いながら車両の方向が安定しエンジン回転数が落ち、制御がきた!って感じです。絶対スピンさせないマン制御ですね(笑)
DCT「ダイナミックスタビリティコントロール」は、
車のスピード
現在のステアリング角度
現在のタイヤ空転の有無
現在のブレーキ圧力
空から車を見た方向の回転(ヨー)
前輪後輪の加速減速荷重(ピッチ)
をセンサーとコンピューターが監視していて、どんな状況でもスピンをさせないようになんだかいろいろと制御をします
逆に言うと意図的にスピンやドリフトをしようとすれば一瞬曲がり角度はつきますが、ワンテンポ遅れて車は真っ直ぐに向き、速度が落ちて止まるレベルです(笑)
普段乗りですと、この制御が若干効いているんですかね運転が上手くなった錯覚に陥るでしょう
サーキットでは不利な制御ですね・・・ワインディングのスポーツ走行であればまさに駆け抜ける喜びですが
DSC「ダイナミックスタビリティコントロール」の最大の弱点は!!!
悪路と雪道で車が前にすすまなくなります(笑)
本当に少し登りの雪道でテストをしたら、タイヤが弱空転して瞬間にエンジン回転数を制御されるされる。壊れたのかと思うレベルです(笑)まったく進みません
たぶん片輪空転でも前後どちらかの空転でもエンジン回転数をおとすような気がしますね
それじゃ困る!
といった時に!
DSC「ダイナミックスタビリティコントロール」の制御を緩やか?穏やか?にすることができます。
それが!
DTC「ダイナミックトラクションコントロール」ボタンを押すこと
です
このボタンを押すとメーター周りやコントロールパネル辺りに「DTC」という文字が表示されます。意味合い的にはDSCがやや免除されて、内部機能であるDTC優先になりましたよーって感じですかね
ほんとにややこしい(笑)名前が変わっても制御は制御なんじゃないの!?とは感じますが、
DTC「ダイナミックトラクションコントロール」は、車がスピンしない程度であればタイヤの空転をある程度容認してくれる制御となります。
この状態であれば、悪路や雪道でもタイヤを弱空転させながら前に進む操作は可能になります。
ただし、スピン方向に車両が動いた場合にはエンジン回転数は落とされると思います
あくまでも「ある程度の容認」といったところでしょう。
何もせずにエンジンをかけた瞬間からDSC・DTC・ABSはデフォルトで作動してます。
あ、DTCはDSCの中にある制御と考えてください。
それでは、
DSC「ダイナミックスタビリティコントロール」とDTC「ダイナミックトラクションコントロール」制御は切れるのか切れないのか!!!!停止できるのか停止できないのか!!!
はい。
できます(笑)
それは、DTCボタンを長押しするだけです(笑)
長押しをすると、反時計回りの円い矢印の中に三角形とビックリマークが表示されます。
まさか安全運転の機能が全て停止するのか!と思いきや、ABS「アンチロックブレーキシステム」は残ります
んじゃ、安心だ♪
なんて思ってはダメですよ
BMWのセダンやスポーツタイプの車はパワーがある上に重量配分は、ほぼ50:50です。
無理をするとすぐスピンします(笑)ちょっとリアが流れたな~とカウンターステアリングを切っても、ハイパワーかつ、やや重い車両特性でおつりをもらって逆方向へスピンしてしまいます。
駆け抜ける喜びを堪能したい方はDTCボタンは触らない方がいいでしょう。
触らない方が街乗りとワインディングは運転上手状態になるんですから♪
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BMW車両情報 | 日記
Posted at
2023/03/05 20:31:05