第5夜、今晩はブロアモーターコントローラーをクローズアップ。
<ブロアモーターコントローラー>
エアコンECUからの制御信号によって、ブロアーモーターへ供給する電圧をコントロール(ブロアモーターの回転数をコントロール)するもの。オートエアコンには必要なコントローラーです。
こんな感じのもの。
ちなみに、このコントローラー 87165-22050を電子パーツカタログで逆展開してみると、沢山の車種で使われていることがわかります。50系センチュリーやらオリジン、20系セルシオ、100系マークⅡ兄弟等など。高級車で使われていると思うとなぜか安心してしまう小市民です。
ケースに付いた状態で裏側から見たところ。開口部近くのアルミ地の洗濯板状のもの(ピンボケ部分)。裏側がヒートシンクになっており、ブロアーの風で放熱しているみたいです。
取り外し、鉄板のケースを開けたところ。大きいアルミ電解コンデンサ3つとコイルが目立ってます。
マニュアルエアコン全盛の時代は、ヒーターレジスタでブロアーモーターの回転数をコントロールしてました。モーターと直列に入れたレジスタ(抵抗)の接点を手動で切り替えるような物で、昔の電車のモーター制御と同じような物です。現在の電車のモーター制御の主流は、IGBTを使ったVVVFインバーター制御です。独特の磁励音が好き(変態?)で、インバータ車に乗るとつい聞き入ってしまいます。
このブロアーモーターコントローラーは、恐らくサイリスタを使ったチョッパ制御ではないかと思います。暇な時にモーター駆動波形を見てみようと思います。
話しが飛びましたが、これがヒーターレジスタです。以前乗っていた昭和50年式 RA15カリーナ用の物です。ブロアーモーターの調子悪かったので、過電流が流れよく断線しました。
このレジスタ4端子ありますが、一番左が共通端子で、左から2番目から4番目の3端子をレバーで手動制御します。2番目だと強(抵抗無し=モーターと電源が直結)、3番目だと中(抵抗半分がモーターと直列)、4番目(抵抗全部とモーターが直列)だと弱となります。
これも巻線部分はヒーターケース内に収まる構造になってます。放熱のコンセプトは、30年前と変わらないようです。
Posted at 2010/03/29 22:02:24 | |
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