朝臣従三位のブログ一覧

昨日同僚から「86ってどうなんでしょうねえ」と尋ねられて「ちょっとねえ」と。

デビューからかなりたって評判も定まってきていますが第一の問題点は「エンジンがショボい」こと。

「NA高出力エンジン」と聞いて期待するレベルではないと。

かつてのHONDAエンジンを知る者として言わせていただくと5000rpm+を超えて迫力満点のサウンドと同時にわき上がるパワー感はない。

それはシャーシダイナモを使った実馬力チェックにも現れていて170ps少々しかないと。

それから「着座位置が低い」とメーカーは言いますがMR2 (SW20)が全高1235mmに比べると1300mm。

そりゃ通常の乗用車に比べたら「低い」んですが「非日常レベル」ではない。

最後にシャーシ設計に出ている「やっつけ感」。

いくら水平対向エンジンが低重心だといってもその下には排気管も通っていて言うほどでもない。

さらにそれをF車軸位置近くに配置するものだから微妙にフロントヘビー傾向＋Fサスのセッティングが難しくなって。

そしてインプ系のRサスを流用したものだから―4WDのリアです―駆動輪として能力不足。

まあ考えてみれば元の86にしても古くさいシャシに「ちょっとだけ」高性能なエンジンを搭載しただけのモデルだったのだから仕方ないか。

当時でさえHondaのZCエンジン搭載車と比較テストをすると加速性能もラップタイムも大差をつけられてましたから。

でも一から設計し直したらとんでもない価格になって買えなくなるんでしょうねえ。